2024年版【灯籠絵展示会「ひじおりの灯」】山形・肘折温泉が灯籠で彩られる

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出羽三山の主峰・月山の麓にある山形県大蔵村には、銅山川沿いに風情ある佇まいの旅館が軒を連ねる温泉街・肘折温泉があります。開湯1200年の歴史ある温泉街で、諸説ありますが「肘折」という名前は、肘を折った老僧が肘折温泉に浸かったことで傷が癒えたことが由来となっているそう。
肘折温泉街
今回はそんな肘折温泉が灯籠で彩られる「灯籠絵展示会『ひじおりの灯』」をご紹介。例年夏と秋のみの開催ですが、2024年は山形春の観光キャンペーンに合わせ春にも開催されます。春期は4月27日(土)〜6月16日(日)、夏期は7月12日(金)~8月25日(日)、秋期は9月14日(土)~10月14日(月)に開催予定です。
灯籠絵展示会「ひじおりの灯」

灯籠絵展示会「ひじおりの灯」

「灯籠絵展示会『ひじおりの灯』」とは肘折温泉街の旅館や商店の軒先に灯籠が展示されるイベントです。灯籠に灯される温泉街の夜は、幻想的でうっとりしてしまいますね。
軒先に展示される灯籠
展示されている灯籠は、山形に縁があるアーティストが制作しています。灯籠を作るアーティストたちは、実際に肘折温泉に滞在し、肘折温泉の歴史に関する講座や、朝市、鉱山跡等への訪問、旅館や地元住民を取材への重ね、肘折温泉周辺に広がる自然や豊かな食文化、山岳信仰や湯治文化などの情景や物語への理解を深めてから、灯籠の制作テーマを決定します。

灯籠には月山和紙が使われ、伝統工芸の組子の技術で組み上げられています。過去には肘折の子供たちや、山の植物、肘折温泉に伝わる大蛇伝説などをテーマにした灯籠が制作されました。
大蛇伝説がテーマの「ひじおりで見たこと灯籠(杉山 佳作)」
また水をテーマにした灯籠は足湯の近くに展示されるなど、灯籠の展示場所にもこだわりが見られます。見つけた灯籠のデザインは何がテーマになっているか調べてみると、さらに楽しめそうですね。
軒先に展示される灯籠

肘折温泉ならではの灯籠

毎年、新作の灯籠が登場する「灯籠絵展示会『ひじおりの灯』」。様々な想いが込められているのでいくつか灯籠をご紹介します。

みのりの園(浅野 友理子作)

花や果物、畑が描かれた灯篭です。描かれた花は夏の肘折に咲くヤマボウシの白い花、果物は秋に実る木の実がイメージされています。アーティストの浅野さんが夏の肘折で出会った瑞々しい子どもたちの姿と、成長する畑の野菜、移ろいゆく山の植物等を重ね合わせるように描かれたそう。
みのりの園(浅野 友理子作)

ひじおり温泉の薬水(佐々木 優衣作)

肘折温泉の共同浴場「上の湯」近くにある「薬師神社」の鳥居や、社殿が描かれています。こちらの灯籠は肘折温泉の名前の由来になった「肘を折った老僧が肘折温泉に入り、傷が癒えた」という言い伝えがテーマ。「肘折の薬水が、これからも多くの人を癒やしてくれるように」との願いが込められています。
ひじおり温泉の薬水(佐々木 優衣作)

なめこの一年(古田 和子作)

描かれている丸太のような絵は「種駒」と呼ばれるなめこを栽培するための木駒。なめこは大蔵村の特産品で、秋にはなめこ汁の提供や、生なめこつかみ取り大会が実施される「なめこ・こけし祭り」が毎年開催されています。アーティストの古田さんは、肘折温泉滞在中になめこの種駒を打つ作業に参加され、なめこの灯籠を描くことを決めたそう。なめこのほかにも肘折の伝統工芸品であるこけしや、なめこが苦手な真夏の暑さと青カビが描かれています。
なめこの一年(古田 和子作)
※今回ご紹介した灯籠は2022年度に登場したものです。

灯籠が灯る肘折温泉で夜散歩

肘折温泉で開催される「灯籠絵展示会『ひじおりの灯』」をご紹介しました。その地域に咲く花々や特産品など、その地域ならではのテーマで制作されているので現地で実際に見てみたくなりますよね。次の温泉旅行に肘折温泉はいかがでしょうか?

「灯籠絵展示会『ひじおりの灯』」詳細

■開催期間
山形県春の観光キャンペーン特別点灯:2024年4月27日(土)〜6月16日(日) 
夏期開催:2024年7月12日(金)~8月25日(日)
秋期開催:2024年9月14日(土)~10月14日(月)
■点灯時間
18:00~20:30
■開催場所
肘折温泉街(各旅館・各商店の軒先に展示)※屋内(湯治部屋)での展示は行いません。
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「灯籠絵展示会『ひじおりの灯』」へ旅せよ平日!

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