新潟で泡盛?と思われた方もいると思います。ここで登場するのが「酒博士」として世界に名を馳せた坂口謹一郎博士。「幻の泡盛」のキーパーソンです。沖縄や鹿児島などで蒸留酒を作るときに必要となる菌が黒麹菌です。沖縄で勃発した戦争により県内の黒麹菌は壊滅してしまいましたが、坂口氏は1935年に沖縄から菌株を持ち帰り、東京大学で冷凍保存していました。その黒麹菌の菌株を使い、沖縄県の酒造が60年の時を経て復活させたのが、「幻の泡盛」といわれる御酒(うさき)です。坂口記念館では、坂口謹一郎博士の業績について知ることができるだけではなく、「幻の泡盛」といわれる御酒(うさき)の試飲ができる貴重な施設となっています。