のどかな山里の春を彩る宇木の古代桜
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ゆっくりと春が訪れる長野県の北部、山ノ内町の宇木地区には、樹齢850年を超えるエドヒガンザクラ(千歳桜)をはじめ、樹齢100年以上の桜の古木が数本あり、「宇木の古代桜」と呼ばれています。
そんな桜を巡るコース(約4.2㎞)が整備されており、歩いて回っても1時間ほど。国道292号線から国道403号に入り、長野電鉄踏切を超えて1つ目の信号を左折し、県道434号線を上がっていくと宇木地区に入ります。
まずはじめに見えるのは「隆谷寺のしだれ桜」。樹齢は推定400年。隆谷寺の境内、正面入口の石垣の上に立っており、赤い屋根の下に祀られた六地蔵とのコラボレーションが目を引きます。しだれ桜の原種といわれ、全国の桜雑誌にも度々掲載される名木です。
隆谷寺から約1200m、20分ほど歩くと、りんご畑の中に宇木の古代桜の中ではもっとも高台にある「大久保のしだれ桜」に到着します。樹齢は150年ほど。遠くには北信五岳が眺められ、眼下には中野市外が一望できます。
大久保のしだれ桜から20分ほどなだらかに下ると最大の目玉「千歳桜」に到着。千歳桜は長野県の天然記念物に指定されている樹齢850年のエドヒガンザクラです。昭和3年(1928)の天皇御大典を記念して「千歳桜」と命名されました。850年以上も経っているとは思えないほど、どっしりと大地に根を張り、元気に薄紅色の花を咲かせています。
さらに約300m歩くと「大日庵の源平しだれ桜」があります。樹齢は推定300年。町天然記念物に指定されている白花のしだれ桜。以前は、紅白の桜の木がありましたが、紅花は枯れてしまい、現在は白花の木のみが残っています。
平坦な道を約800m歩くと、最後の桜「区民会館前のしだれ桜」に到着。樹齢は350年ほど。お墓を見守るように花を咲かせています。
素朴な風景の中に咲く山桜、満開の桜めぐりに出かけてみませんか。
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●アクセス
上信越自動車道 信州中野ICより車で約20分