今に伝わる湊町三国の栄華【三国祭】

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福井県坂井市三国町で行われる「三国祭」は、三國神社の春のお祭りです。富山県高岡市の御車山祭、石川県七尾市の青柏祭とあわせて「北陸三大祭」と呼ばれています。三国祭は、2005年に現在の坂井市の無形民俗文化財に、2006年4月には県の無形民俗文化財に指定されました。
三国祭@福井県観光連盟
「三国祭」は、三國神社で5月15日の宮開式から5月21日の後日祭まで執り行われる格式ある神事です。20日の中日祭では、三味線・笛・太鼓ばやしにのり、奉納する山車(やま)6基が三國神社前に集結します。12時より神輿・山車発幸祭が執り行われ、13時に1番山車を先頭に巡行が開始。16時前後に駅前通りに1番山車を先頭に順次到着し、各区青年会の若者が高張り提灯持参で集結。祭も最高潮に達します。18時すぎ頃から各々の区へ戻る帰り山車は、露店の並ぶなか人の波を進み、曳き手と観客は一体となり、クライマックスを迎えます。

山車屋台に大きな人形がのるという今日の形の山車をだすようになったのは、約260年前からと伝えられています。山車の高さは明治中期には10メートル以上もあり、近郷の村々からも勇壮な武者人形の頭が見えたといわれています。現在の高さは6.5メートルですが、日本海に育まれた湊町、三国の栄華と人々の気概は今も変わらず受け継がれています。
北前船の歴史が残る三國湊には格子戸が連なる町家、豪商の面影が残る歴史的建造物など、情緒ある町並みが残っていますが、三国祭の山車を収めている山車蔵が各区ごとに設置されています。中が見えるタイプの山車蔵もあるので、まち歩きする際にはぜひ見つけてみてください!
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