飛騨地方では、誰もが知る「漬物ステーキ」。かつて山深い飛騨地方では、漬物が野菜の代わりだったが、寒さで凍ってしまった漬物を朴葉(ほおば)の上にのせて囲炉裏で焼いたのが始まりだといわれます。生きる為の先人の知恵が受け継がれ、今では愛される郷土料理の一つになっています。
シンプルな作り方だからこそ長く受け継がれたのでしょうか。漬物と醤油か味噌、卵。材料はこれだけ。鉄板の上で漬物を炒め、お好み味付けのし、最後に卵を入れるだけ。豆板醤を入れて少しピリッとさせても美味しいかも。冷蔵庫に白菜の漬物が残っていたらチャレンジしてください。
飛騨エリアの漬物にもう一つかかせないのが「飛騨紅かぶ」。昔、赤紫色の丸かぶを作っていると、その中から紅色の突然変異株で発見され生まれました。柔らかく大きなその身は、漬物にピッタリだったようです。山深い地域だからこそ保存食として漬物が重宝されたのかもしれませんね。