高岡御車山は、豊臣秀吉が、使用した御所車を加賀藩初代藩主・前田利家公が拝領し、二代藩主・前田利長公が高岡城を築くにあたり、町民に与えられたのが始まりと伝えられています。この御所車に鉾を立てたものが御車山で、高岡町民の心意気と財力に支えられ、安土桃山文化の格式を保ちつつ、高岡の金工、漆工、染色などの優れた工芸技術の装飾が車輪等に施された日本でも屈指の華やかな山車(やま)です。その山車を毎年5月1日に行われる前田利長公を祀る高岡關野神社の春季例大祭で、高岡市内の開町当時から続く旧市街中心部を奉曳(ぶえい)巡行するのが高岡御車山祭です。