地元民おすすめの富山名物「ます寿し」のお店vol.1【鱒の寿し まつ川】

  • 富山
  • お土産
富山県のご当地グルメといえば、まず思い浮かぶのが「ます寿し」。お土産や駅弁などで口にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

富山名物「ます寿し」とは?

ます寿しは、塩漬けで味付けした鱒を使った押し寿司の一種です。木製の曲物(わっぱ)の底に笹を敷き、塩漬けで味付けをした鱒の切り身を並べて、そこに酢めしを押しながら詰め、笹を折り曲げて包み込み、重石をして作ります。笹で包まれた状態のものが1つのものを、一段。2つ重なっているものを、二段と呼びます。(一重、二重というところもあります)
その歴史は、江戸時代、富山藩士で料理人でもあった吉村新八という人が藩主前田利興公に「鮎寿司」を献上したことが始まりといわれます。これは旨いと気に入った藩主が、富山の名物として将軍に献上したところ、時の将軍吉宗の賞賛を得て、その後、神通川で獲れるサクラマスを使用して「鱒寿司」を作るようになり、以降、ます寿しが富山藩の献上品となったといわれています。

現在、富山市内だけでも十数店舗が伝統の「ます寿し」の味を今に伝え続けています。お店によって味付けや、鱒の厚みや並べ方、ご飯の炊き方などの違いがあり、同じ味は一つとしてありません。富山県民には、肉厚さや酸味、酢飯の柔らかさなどの好みによって、それぞれお気に入りのます寿し屋さんがあったりします。
今回はその中の1つ、富山市中心部にある「鱒の寿し まつ川」のます寿しをご紹介します!
「まつ川」のます寿しは、脂の乗った生系でしっとりとしたレアな食感。酸味がやわらかく、鱒のうまみと富山産のお米の甘みを熟成させた、まろやかなおいしさが特徴です。お酢が苦手な方にもおすすめ。こだわりの素材を堪能するためにも、最初はなにもつけずにそのまま食べてほしいです。
鱒の厚みもボリュームがあってかなり肉厚!ジューシーで食べ応えもバッチリ。
人気のお店なので、遅い時間に来店すると売り切れている場合もあります。新幹線などで帰る前に立ち寄る際には事前に予約していった方が安心かと思います。

富山県を訪れた際にはぜひいろいろなお店のものを食べ比べて、自分好みの「ます寿し」を探してみてください!富山駅から少し離れたお店を巡る時は、市内を走る路面電車を使って移動するのもおすすめです。
この記事に関連するタグ
前の記事 一覧へ戻る 次の記事