伊達政宗公の葬礼が行われた歴史ある【大願寺】散策とカフェ【桜terrace】でのんびり癒しのひととき
- 宮城
- 観光する
観音開きの桟唐戸には、夫人の実家稲葉氏の家紋「隅切角に三の字」が入り、細部の造りや文様には禅宗建築の特徴があります。江戸時代中期の伊達家霊廟建築を知ることができる数少ない貴重な門となり、仙台市の指定有形文化財に指定されています。
浄土宗 大願寺について
大願寺(だいがんじ)は浄土宗の寺院です。
1603年に実蓮社良盛格外和尚が増上山正雲院三縁寺を開山し、1636年には伊達政宗公の葬礼が現在の大願寺の敷地で行われ、棺が焼却され灰塚が造られました。
この灰塚の土地を寺領地にと願い出て、寺名を大願寺と改め本堂を建立した歴史があります。
伊達政宗公灰塚
伊達政宗公の灰塚は、本堂の裏手に位置します。
伊達政宗公は、1636年5月24日、江戸桜田の仙台藩邸において、70年にわたる波乱の生涯を終えました。遺骸はすぐに仙台へ運ばれ、6月4日、遺言に従って経ヶ峯(現仙台市青葉区霊屋下)に埋葬されたとされています。
伊達家には、藩主や夫人の遺骸を死後すぐに埋葬し、49日の間に原野で空棺による葬礼を行うという独特の風習がありました。政宗公も風習に則り、埋葬を先に行い、その後連日法要を経て、同年23日大願寺(当時は原野)で葬礼が行われました。
この葬礼は埋葬後であるため、遺骸のない空棺をふくめた葬礼用具一式が当地で焼かれ、灰は多量の土で饅頭状に覆って周囲に土塁を巡らせました。
現在は橋を渡り、中央部の円塚の周りを歩くことができます。
春は桜、初夏には石楠花、秋は紅葉、そして冬にはカモが到来し、伊達政宗公に思いをはせながら四季折々楽しめます。
二代藩主伊達忠宗、三代藩主伊達綱宗の灰塚も大願寺の近くにありましたが、現存していないため、大願寺の灰塚は大変貴重なものとなっています。
また、五代藩主伊達吉村の代に至って、灰塚は戦国時代の遺風であり無益であるとして廃止されました。
仙台三十三観音 第七番札所
以前は北六番丁の薬本寺にあったとされ、後に大願寺へ移りました。
大願寺散策のあとはカフェ【桜terrace】でゆっくりひと休み
そして大願寺山門の前にはゆっくり食事やスイーツを楽しめるカフェ【桜terrace】があります。
桜の季節は桜を眺めながらテラスで食事もできます。
お寺を散策した後は伊達政宗公に思いをはせながら【桜terrace】でひと休みしましょう。
-
【桜 terrace】
●所在地
仙台市青葉区新坂町10-16
●アクセス
仙山線北山駅より徒歩約9分
仙台市営バス「三条町」バス停より徒歩約4分
※本記事の内容・サービス等は変更している場合があります。
※営業日・営業時間・メニュー等詳しくは店舗に直接お問い合わせください。
-
【浄土宗 大願寺】
●所在地
仙台市青葉区新坂町7-1
●アクセス
仙山線北山駅から徒歩約9分
仙台市営バス「三条町」バス停より徒歩約4分
※本記事の内容・サービス等は変更している場合があります。