つながりを感じる場所 遠野市 【こども本の森 遠野】

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「こども本の森 遠野」 画像提供元:こども本の森 遠野

遠野市中央通りに昨年オープン!

古民家を再利用して建てられた建物の中に本がたくさん!

「遠野物語」に「ジンギスカン」、「馬の産地」に「ホップ」と来たら…そう!遠野です!!全国的に名を知られる岩手の観光地「遠野」に、新たなスポットが誕生しました。

「こども本の森 遠野」は遠野駅から徒歩7分、遠野市中央通りに2021年夏にオープンしました。通りを歩いていると目をひく素敵なデザインのこの建物は、東日本大震災からの復興のシンボルとして世界的建築家安藤忠雄さんが設計・建築し、遠野市に寄贈しました。

なぜ、大きな被害を受けた沿岸ではなく、内陸部の遠野に?

遠野ならではのテーマも

実は、あの震災の時、遠野は内陸部と沿岸を繋ぐ拠点となった場所でした。震災で多くの道路や鉄道が寸断され、物資や人の往来が制限されました。
そんな中、遠野が中継地となり、物資やボランティアが往き来していました。遠野は広い岩手の内陸部と、津波で被災した沿岸部を繋ぐ後方支援として活動しました。

また、遠野は「民話の里」としても知られていて、昔から言い伝えられている物語や、伝承が数多く残っています。
「心の世界」が感じられるこの場所で、子どもたちにはたくさんの本を読みながら、過去を学び、今を考え、未来を想像してほしい、そんな安藤さんの想いが込められているそうです。
過去と今と未来を繋ぐ、素敵な空間ですね!

本と出会うことをきっかけに好奇心や想像力を育むことがコンセプト

おひさまの光と木のぬくもりに癒されながら

この施設がユニークなのは、日曜日を除き保育士が常駐しているということ。また、子どもが騒いだり走っていても、「うるさくしない!走らない!」と言わないこと。
走りまわる子どもたちも、興味がある本に出会えば夢中になり自然と静かになるそう。
ここは、「本と出会うことをきっかけに好奇心や想像力を育むこと」をコンセプトにしており、本の種類や並び方にも工夫が。
絵本や児童書、図鑑から漫画本まで幅広いジャンルの本が13のテーマに分けられ、天井まで続く壁一面の本棚に並べられています。その数約1万3千冊!
中には地元の小学生が各国の駐日大使館に手紙を出し、本の寄贈を呼び掛けたことにより届いた世界36カ国、約350冊の本も。

ちなみにこちらの施設、本の貸し出しはせず、館内で読書を楽しむ施設となっています。
円卓を囲みながらみんなで、秘密基地のような場所でひっそりと、陽が差し込む窓際の椅子に腰掛けてまったりと、さまざまです。
ぜひお気に入りの場所を見つけてくださいね!

「こども本の森 遠野」は、新型コロナウイルス感染症対策のため当面は事前予約が必要です。1日4回、各90分で区切り、各回50人を目安に入館を制限しています。
公式ホームページからご予約いただけます。
こども本の森 遠野 公式サイトはこちら
※開館時間、休館日等は公式サイトでご確認ください。
※記事は3月現在の情報です。
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