油を掛けて良縁祈願!仙台【油掛大黒天】
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さっそくお参りしてみましょう!
油を注ぐ拝み方は真言密教の最秘法で、とてもめずらしいものだそうです。
由来については幾つかの口伝があるそうなのでご紹介します。
①今から500年ほど前、油を買いにいった小僧が、帰路を急いでいて道ばたに祀ってあった大黒さまに誤って油壺をぶつけてしまったそうです。油壺は割れてしまい、油が大黒さまに掛かってしまいました。小僧の奉公先は如何なる事業をしても失敗が続き、不幸な事ばかりでしたが、小僧が帰宅すると不思議と奉公先の庄屋は大繁盛!小僧も大金持ちになり、素直でいいお嫁さんをもらい幸せになったそうです。その噂が広まり、開運招福・良縁成就を願い道端の大黒さまに油を掛けるようになったとのことです。
②もうひとつは、貧しい油売りのお話です。毎日、商品の油を売りに隣村へ通っていました。その帰り道で、商売で得たお金で少しのお饅頭などを必ず道端の大黒さまお供えし、日々の平穏を願っておりました。あるとき、まったく油が売れず、お供えするものも買えませんでした。油売りは「売り物で申し訳ないが勘弁してください」と大黒さまに油をかけて供養したそうです。すると次の日から油は即完売し、連日の大繁盛となりました。これもすべて大黒さまに油を掛けたおかげに違いないと、大黒さまに油を掛けて祈願するようになったそうです。その後、商売の縁・人の縁、良縁に恵まれると言い伝えになりました。
③最後にみすぼらしい身なりをしたお百姓さんのお話です。お百姓さんが古寺で熱心にお祈りしていたところ、通りかかった弘法大師に何を祈っていたのか訊ねられました。お百姓さんは大きなため息をついて「どんなに働いても暮らしが楽にならず、金が貯まるように祈っていました」と応えました。
すると弘法大師は「そうか」とうなずいて、仏様に見える木っ端をお百姓さんに与え「朝晩油をかけてお参りすると必ず願いは叶う」と言って立ち去ってしまいました。お百姓さんは弘法大師の言葉を信じて油を掛けてお参りをはじめますが、まずは高い油を買わなくてはなりませんでした。お百姓さんは一生懸命働き、やがて「油かけ大黒長者」といわれる金持ちになったということです。
縁結びリボンに願いをこめて
ピンクのリボンは「良縁・恋愛成就」、紫のリボンは「仕事」の縁結びにご利益があるとされているので、願い事によって色を選んでみて下さい。
大観密寺の境内にある油掛大黒天さまには様々な言い伝えがあり、人々や商売との良縁を結ぶスポットとして多くの方に親しまれています。仙台大観音とあわせて是非お参りください。
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●所在地
〒 981-3217 宮城県仙台市泉区実沢字中山南31番地の36
●アクセス
仙台市営バス 仙台大観音前バス停下車すぐ
JR仙山線 国見駅から 車で約10分※本記事の内容・サービス等は変更している場合があります。