加賀温泉郷のひとつである山中温泉の総湯「菊の湯」(女湯)に併設している「山中座」。ここは、収容人数180名の山中節の唄と芸妓の踊りが愉しめる劇場です。館内の内装が延べ1500人もの山中漆器職人によって造られたそうです。漆塗りの柱や格子戸風の壁面、蒔絵を施した格天井など、粋を集めた格調高い造りは一見の価値ありです。
館内には三味線や太鼓、山中座名誉館長・森光子さんゆかりの品の展示、外では足湯や温泉たまごゆで処など、山中温泉を訪れた人たちにとって大変興味深い施設となっています。ゆで処には、地元の方が朝早くからたまごを茹でに来ていました。
毎週土・日・祝日には、芸妓さんによる山中節四季の舞をはじめ伝統芸能を鑑賞できます(有料)。演目にはお客様が参加できるものもあり、上演後には芸妓さんと一緒に写真撮影もできるとか。山中温泉宿泊でのいい思い出のひとつになるかもしれませんので、ぜひ、お立ち寄りください。