北前船の寄港地小樽。同じ時代の西洋にタイムスリップ【小樽芸術村 西洋美術館】

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小樽芸術村 西洋美術館外観
4月28日にオープンした小樽芸術村 西洋美術館は、小樽運河のほとりに位置する旧浪華(なにわ)倉庫を活用し作られた美術館です。19世紀後半から20世紀初頭にかけて港湾都市として栄えた小樽は、北海道経済発展の礎を築きました。 同じころ、先進国では建築技術の進歩や新素材の開発により高層建築ブームとなり、フランス・パリには「エッフェル塔」が建てられ、フランス語で「新しい芸術」という意味のアール・ヌーヴォーが国際的な美術運動として広まりました。
小樽芸術村 西洋美術館外観
外窓にもステンドグラスがありかわいいですね。西洋美術館の旧浪華倉庫は木骨石造(もっこつせきぞう)という木の骨組みと石を使って建てられ、耐火性に優れ、夏は涼しく、冬は暖かい、倉庫に適した造りになっています。また、石材は「小樽軟石」等の凝灰岩が多く使われています。
エミール・ガレのガラス作品
ガラスの街、小樽にふさわしい、エミール・ガレのガラス作品です。ガレは、アール・ヌーヴォーの旗手であり、パリ万博をはじめ国内外で高く評価されました。
エミール・ガレ作、菊文花器
リンケの間

19世紀後半から20世紀初めにかけて活躍したフランソワ・リンケの作品。引越しの際、このような大きな家具は分解して運び入れたそうです。

アール・デコの間

1910年代半ばから1930年代にかけて流行した装飾、アール・デコの間です。

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