富山・石川の県境付近に位置する医王山(いおうぜん)。実際には医王山という山頂は無く、奥医王山や白兀山(しらはげやま)などの山々の総称です。周辺にはスキー場やキャンプ場、登山コースが整備され、富山・石川両県民にとって身近な山でもあります。
山頂直下の「夕霧峠」までは、両県の山麓から登山やハイキングで訪れる人が多く見られます。峠からは散居村の景観が美しい砺波平野(富山県側)と、金沢市街(石川県側)の両方を見渡せます。藩政時代、加賀藩領は加賀・能登・越中の3国に跨っていました。この峠から二つの県を一望しながら、昔に思いをはせるのも良いかもしれません。※車で行くことも可能ですが、道幅に注意が必要です。また冬季閉鎖区間があります。