岩手県の世界遺産と大人の休日俱楽部CM撮影地を巡る2日間 前編(1日目)

  • 岩手
  • 観光する

10:00 一ノ関駅出発!

ツアー出発地点となる一ノ関駅。


『「世界遺産」浄土の風薫る“平泉”』の大きな看板。“世界遺産平泉エリアに来たんだな”と実感します。これから、どんな旅が始まるのか、冬の世界遺産はどんな表情を見せてくれるのか、期待が膨らみます。

10:30 日本百景・名勝 猊鼻渓舟下り体験

■山水画のような景色が見られる渓谷「猊鼻渓(げいびけい)」

日本百景の一つに数えられる猊鼻渓は、砂鉄川が石灰岩を侵食してできた約2キロメートルにわたる渓谷。川岸には高さ100メートルを超す断崖絶壁がそびえ、国の名勝にも指定される幻想的な深山幽谷となっています。
船頭が棹一本で巧みに操る舟下り。「げいび追分」を聞きながら、春の新緑にはじまり藤、山百合、ゲイビセキショウなどの花々、鮮やかな紅葉、小鳥のさえずり、水面を跳ねる川魚など、四季折々の色彩と風情を楽しむことができます。(いち旅サイトより)


船頭さんが棹一本で巧みに舟を操る冬限定のこたつ舟に乗り、美しい自然の芸術とも言える景色を堪能しながら川を上ります。折り返し地点では上陸することができ、300メートルほど徒歩で上流方向へ。自然が創り出した芸術に圧倒されながらの散策は格別です。復路(舟下り)では、船頭さんが自慢ののどで“げいび追分”を披露。音が反響する渓谷はまるでコンサートホール。心地よい声の響きと演奏しているかのような川のせせらぎのコラボレーションに、時を忘れて聞き入りました。
【日本百景 猊鼻渓・舟下り】 詳しくはこちらから

12:30 「三彩館ふじせい」でご当地グルメに舌鼓

■ご当地グルメ「元祖ひと口もち膳」

元祖ひと口もち膳プラス季節の1品(イメージ)
平成3年、“もち料理を気軽に召し上がっていただこう”と考案されました。餅米の最高峰「こがねもち」をつきあげ、地元の具材にこだわった手づくりのもち料理です。※一関名物「ひと口もち膳」はふじせいの登録商標です。(ふじせいサイトより一部抜粋)


“初めての体験”でいっぱいの「元祖ひと口もち膳」。
お膳のお餠は、納豆・あんこ・しょうが・くるみ・ごま・じゅうね・ずんだ・えび、なんと8種類!
種類が豊富なだけでなく、最初と最後に食すものが決まっていること、中央の大根おろしはお口直しや消化を助ける役割があることなど、驚きの連続。なんと言っても、お餅がどれも格別のおいしさ!


一関市最高のおもてなしを体験し、お腹も心も大満足でした。みなさんは、どのお餅を食べてみたいですか?
【「三彩館ふじせい」 元祖ひと口もち膳】 詳しくはこちら

13:30 世嬉の一酒造にてお土産購入

■大正ロマン、文化財の酒蔵「世嬉の一酒造」

世嬉の一酒造は大正7年創業以来、4代にわたって酒を造り続けている酒造店。清冽な奥羽山脈の伏流水を仕込み水とし、南部杜氏の技で醸造を行っています。現在は、清酒だけでなく、クラフトビール「いわて蔵ビール」クラフトジン「清庵-SEIAN-」も醸造。敷地内には郷土料理レストラン、カフェ、博物館などもあり、楽しめる空間です。(世嬉の一酒造サイトより一部抜粋)


今回訪問したのは敷地内にある“酒の直売所 せきの市”。施設見学では、酒蔵の歴史だけでなく、こちらで提供される「果報もち膳」の歴史についてもお話いただきました。なんと、今でこそ一関名物となった“もち”ですが、始まりは2人の女性による“家庭の食べ物を名物にしよう”という活動だったのだとか。(ここまでの道のりは決して平たんではなかったそうです。)
その他、お酒の直売所では試飲もできました!気兼ねなく試飲できるのもバスツアーの魅力の一つですね。 
【世嬉の一酒造】 詳しくはこちら

14:30 世界遺産 毛越寺 拝観

■平泉の世界遺産「毛越寺」

毛越寺は、奥州藤原氏二代基衡公、三代秀衡公により造営されました。後に『吾妻鏡』が「霊場荘厳吾朝無双(寺院の立派であること国内に並ぶもの無し)」と記すほどの素晴らしい伽藍でしたが、近世までにすべての堂塔が消滅しました。境内には、全盛期の伽藍遺跡が良好な状態で残されているほか、その中心となる浄土庭園が往時の姿に修復・再生されています。世界遺産委員会は、毛越寺庭園を代表とする平泉の浄土庭園が、「浄土思想の理想と、庭園・水・周辺景観の結びつきに関する日本古来の概念との融合を例証している。」として、これを高く評価しました。(平泉町サイトより)


今回は、地元のガイドさんにご案内いただきました。ツアー当日は、写真でもわかるとおり天気が悪く、庭園風景も茶色一色。ツアー参加者にとっても、様々な媒体で見るような姿とはかけ離れたほぼ色の無い世界に感じ、ただ観るだけでは満足いただけなかったかもしれません。それをユーモア溢れる説明が印象的な地元のガイドさんの力で、彩られた世界のイメージを私たちに描かせてくれました。その結果、ツアー参加者も楽しむことができると同時に、何度目かの来訪にして初めて知ったこともあり、より一層毛越寺への興味関心を深めることができました。

冬に訪れる際は、ぜひガイド付きツアーに参加することをお勧めします。観るだけでなく、頭の中でイメージとして描き想像することで、新たな世界観を感じ取ることができるでしょう。
【毛越寺】 詳しくはこちら

15:30 平泉世界遺産ガイダンスセンター見学

■世界遺産の価値を発信する「平泉世界遺産ガイダンスセンター」

平泉世界遺産ガイダンスセンターは、世界遺産をはじめとする「平泉の文化遺産」の価値を広く世界中に伝え、人類共通の財産として後世へ継承するための拠点となる施設です。(ガイダンスセンターサイトより一部抜粋)


プロローグシアターでは、ワイドスクリーンと床面に投影され、仏国土(浄土)の世界観を体感。町の上空から撮影された映像は、まるで空を飛んでいるような感覚になります。
また平泉館を再現したパノラマイラスト(画像の壁に映し出された映像)は、四季ごとに変わる1日の過ごし方を再現した映像を観ることができます。夏の夜のシーンでは、屋外で宴会をしている様子が描かれていました。ちなみに、40分程度で全てのシーンを観ることができるそうです。時間のある方は、ぜひご覧になってみてください。
【平泉世界遺産ガイダンスセンター】 詳しくはこちら

16:30 岩手県の世界遺産(橋野鉄鉱山・御所野遺跡)プレゼン

■岩手県の3つの世界遺産

本ツアーで訪問できなかった岩手県内にある世界遺産(橋野鉄鉱山、御所野遺跡)をプレゼン形式でご紹介。各世界遺産の魅力や楽しみ方をPR・・・だけでなく、ネットでは決して知ることのできないであろうことなど、盛りだくさんの内容で実施しました。


 「へぇー」「そうなんだ、知らなかった」など、ツアー参加者の好リアクションも。

例えば・・・
 ・縄文文化は1万年以上に渡って営まれたサスティナブル(持続可能)な社会だった
 ・釜石は鉄道の歴史も古い。鉄の産業が発展したこともあり、日本で3番目に鉄道が開通した場所。(ちなみに、その鉄道は日本で一番最初の廃線した場所でもある。)

ユニークなプレゼンはツアー参加者にも好評で、「新聞やニュースで知っていたがあまり興味はなかった。しかし今回話を聞いて、ぜひ現地に行ってみたいと思った」「岩手県の3つの世界遺産を巡るツアーを実施してほしい」などのお声をいただきました。
【橋野鉄鉱山】 詳しくはこちら
【御所野遺跡】 詳しくはこちら

20:00 毛越寺二十日夜祭見学

■年に一度の神聖なる行事「毛越寺二十日夜祭(はつかやさい)」

1月14日から20日にかけて「摩多羅神(またらじん)祭」が毛越寺常行堂にて執り行われます。
特に最終日〈結願〉が【二十日夜祭】と呼ばれており、「常行三昧供(じょうぎょうざんまいく)」という法要と国の重要無形民俗文化財の「延年の舞」が奉納されます。
※今回は新型コロナウイルス感染拡大防止策により規模を縮小して実施。それに伴い、外陣行事である献膳行列(蘇民祭)は中止となりました。


規模縮小は残念ですが、それでもこの行事には“年に一度、この日だけ”の特別な体験があります。
1つは、二十日夜祭の日しか授与されない「摩多羅神御朱印」をいただくこと。もう1つは、夜の毛越寺の拝観。

厳粛な雰囲気の中、常行堂内で奉納される「延年の舞」。静かに、それでいてダイナミックな舞。舞ごとに異なる世界観に引き込まれます。また境内は、静寂に包まれた漆黒と白熱電球ならではの温かみのあるオレンジがかった色、たった2色で幻想的な風景を創り出していました。
大寒の夜、非常に寒い中で行われる二十日夜祭ですが、寒さに耐えてでも観る価値がありました。
【毛越寺二十日夜祭】 詳しくはこちら

≪ ツアー1日目終了!後編(2日目)もお楽しみに! ≫

※2023年1月現在の情報です。
※本記事の内容・サービス等は変更している場合があります。
※画像はすべてイメージです。
この記事に関連するタグ
前の記事 一覧へ戻る 次の記事