2023年 サラキ岬で木古内の春を感じませんか【咸臨丸とチューリップ】

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咸臨丸モニュメントと満開のチューリップ

津軽海峡と、函館山を一望できる観光スポット「サラキ岬」

北海道新幹線と道南いさりび鉄道が走る木古内町は、人口約3,700人の農業、漁業、畜産業などが盛んな自然豊かな町です。古くから函館・松前・江差を行き交う人々にとって交通の要衝だった木古内町には、たくさんの見どころや旧跡があります。
その中から今回は、サラキ岬についてご紹介したいと思います。

幕末の軍艦「咸臨丸」が眠るサラキ岬

函館山の他、津軽海峡を一望することができます。
サラキ岬は、JR木古内駅から車で10分程の国道沿いに位置しています。岬に立つと、海に浮かぶ函館山を望むことができ、また晴れていれば、津軽海峡の向こうに青森県の下北半島が見えることもある、大変景色の良い場所です。
中央には幕末の軍艦、咸臨丸のモニュメントが設置されています。咸臨丸は1857年(安政4年)に完成した幕府海軍の主力艦だった船です。1860年(安政7年)には、日米修好通商条約の批准書を携えた幕府遣米使節を護衛する随伴艦として、勝海舟、福沢諭吉、ジョン万次郎など100名以上を乗せて、サンフランシスコを往復するなど活躍しました。
しかし、やがて幕末維新の混乱の中で、その役目は北海道の開拓使への物資運搬船へと変わっていきました。
そして1871年(明治4年)9月20日、宮城県の港から箱館経由で小樽を目指した咸臨丸は、サラキ岬沖で座礁します。乗船者は全員救助されましたが、咸臨丸はその数日後に沈没しました。

春はチューリップに包まれて~オランダからのおくりもの~

咸臨丸がオランダで建造された縁で、オランダからチューリップの球根が届けられ、サラキ岬にはチューリップの花壇が整備されています。毎年4月~5月に約60種、5万本のチューリップが岬を彩ります。
チューリップの開花時期には、物産展やイベントなどが行われるチューリップフェアが開催され、大勢の人で賑わいます。
この春、チューリップと津軽海峡を眺めながら、木古内町の春を満喫しませんか。

2023年 チューリップフェア 5月3日(水・祝)~5月7日(日) 開催予定
1857年(安政4年)咸臨丸はオランダで建造されました
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