美酒美食のイベント「湊町酒田の酒と食を愉しむ夕べ」に参加してきました!【山形県酒田市】

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大自然を感じて。

仙台からバスで出発!
天気がとても良く、大自然を感じながら山形県酒田市へ向かいます。
山形県と秋田県にまたがる名峰「鳥海山」

美酒美食のイベント「湊町酒田の酒と食を愉しむ夕べ」

日本海と鳥海山をのぞみ、広大な庄内平野が広がる湊町、山形県酒田市。日本海の豊かな漁場、自然の恵みに育まれた山、広大な平野で育つ美味しい米、それらの恵みを運ぶ最上川。酒田は豊かな食素材がいっぱいの「美酒美食のまち」。

江戸時代の北前船の交易により湊町、商人のまちとして栄えました。全国の食材やさまざまな調理法が入ってきて、湊町ならでは進取の気風、客人をおもてなしする心、切磋琢磨する町人気質などが相まって、現在へと繋がっています。

地域食材を使用した郷土料理

今回、参加者にはおちょこがプレゼントされました。そして早速テーブルには、酒田の海の幸、山の幸を活かした酒田フレンチを愉しむことができ、食通で知られた作家の開高健さんや、丸谷才一さんなどの文化人たちに愛されたお店「フランス郷土料理 ル・ポットフー」によるお料理が運ばれてきました。

(お料理名)
・庄内かものコンソメ 洋風茶碗蒸し
・女いかの三川産原木椎茸とブラックオリーブのソテー
・自家製スモークチキンサラダ 軟白ネギソース
・月山小麦のグリッシーニ
・庄内豚のレバーパテ

個性豊かな日本酒

豊かな大自然が創り出す、鳥海山の伏流水や庄内砂丘の地下水、全国的に高い評価を得ている庄内米、空気の中で仕込まれた個性豊かな酒田・遊佐9蔵の日本酒を飲み比べ。
酒田・遊佐9蔵のお酒
木川屋酒店 髙橋修一様による日本酒講座
言わずと知れた「上喜元 大吟醸 全国新酒鑑評会金賞受賞酒」から今年の3月22日入荷の「楯野川 SHIELD 純米大吟醸 亀の尾」まで全18種。木川屋酒店 髙橋修一様による、おいしいお酒の飲み方の日本酒講座からスタート。本日のおしながきが用意され、料理に合わせた髙橋さまセレクトのお酒の順番で、それぞれのお酒の特徴など解説していただきました。

口含みをうすくし、お酒の温度を上げ揮発させることで香りが分かりやすくなるんだとか。
ついついたくさん飲みたくなりますが少し我慢して…
ペアリングを愉しみながらいただきます。

地元庄内人にとって慣れ親しんだ郷土料理

えごときこもとのぬた(料理一例)
むきそば(料理一例)
こちらは上方文化、江戸文化の流れを汲む方法で厳選素材を活かした郷土料理をはじめ、四季の多彩なメニューを提供する「和食 旬味 井筒」によるお料理。


「えごときもとのぬた」
えごは、北日本の日本海及び佐渡島で食されている海藻を使った郷土料理。九州の「おきゅうと文化」が北前船や漁船の往来により博多から能登半島の輪島を経由して佐渡に入り、越後各地へと伝わったと言われています。※出典:農林水産省「うちの郷土料理」
きもと(あさつき)は、葉の色が緑になる前の、まだ浅い色づきの時期に利用することが名前の由来。庄内地域では「きもと」と呼ばれています。酒田市周辺では比較的太さがあり味の良いものを選抜し、食用として砂地で栽培してきました。※出典:おいしい山形「山形のうまいもの」

「むきそば」
ソバの実を剥いて茹でたものに出しをかけて食べる酒田の郷土料理です。もともと上方(関西地方)のお寺に食されていた精進料理だったものが、江戸時代に北前船によって酒田に伝わったと言われています。サラっと爽やかな味わいとプチプチとした食感は、疲れた身体にもやさしい料理です。※出典:文化庁「100年フード」

普段は味わうことのできない酒田の郷土料理と、たくさんのお酒を愉しみました。

昔はお米が現在で言うお金の価値でした。そのお米を食べずに、お酒をつくるほどお米が潤沢だったことがうかがえます。

髙橋様によると、幅広いお酒を買う、飲むことができる地域はなかなかなく、非常にレベルの高い地域なんだとか。お酒がお好きな方はぜひ、酒田で様々なお酒を飲み比べていただき、『推しの一杯』をみつけてみてはいかがですか?


このイベントに参加されたみなさんは、「食」「お酒」を愛する方ばかりで、髙橋さまとお話しながら料理とお酒を愉しんだ夜となりました。

お酒を愉しんだ夜は酒田でゆったり

月のホテル(お部屋の一例)

お酒を愉しんだ夜は、今回のイベントの会場でもあった「月のホテル」にお泊り。


すぐそばには、「酒田市交流拠点施設MIRAINI」もあり、この日は21時まで開館していたので、地元の方による酒田市周辺のおすすめMAPや酒田市の観光パンフレットなどを入手し、お部屋でゆっくり読みました。

翌日は酒田市を観光!

9:00 山居倉庫

まずは酒田のシンボル、「山居倉庫(さんきょそうこ)」にやって来ました。

現在も農業倉庫として使われていますが、明治26年(1893)年に旧庄内藩主酒井家がコメの保存と集積を目的に酒田米穀取引所の付属倉庫として建造しました。ケヤキ並木とともに12棟が立ち並び、四季折々の景観を楽しむことができます。


今回は酒田市観光ガイド協会さんにご案内いただきました。ケヤキ並木が現在の姿になるまで、倉庫の造りについて、船着場から倉庫まで運び出していた当時の様子や、敷地内にある三居稲荷神社の名前の由来や歴史、拝殿の造形と日本一の大地主として知られた本間家との繋がり等、詳しくお話をお伺いしました。


驚きや発見の連続で、とても楽しく学ぶことができました!

10:30 舞娘茶屋 相馬樓・竹久夢二美術館

続いて、山居倉庫から車で約5分のところにある「舞娘茶屋 相馬樓・竹久夢二美術館」にやって来ました。


ここは江戸時代から酒田を代表する料亭であった「相馬屋」を修復してオープンしました。2階の大広間は演舞場として、酒田舞娘の踊りと食事を楽しむことができます。樓内には、美人画で有名な竹久夢二の美術品展示、土蔵には雛人形が展示されています。樓内は広く、様々なお部屋があり廊下や襖、お庭などレトロな空間を味わうことができます。

今回は北前船で賑わっていた当時の様子を唄った酒田甚句を含む、3曲の演目を披露していただきました。舞娘さんの踊りや立ち居振る舞いはとても美しく艶やかでした。
ぜひ一度皆様にも、酒田舞娘の伝統を受け継いでいく歴史とこれからを見ていただきたいです!

12:00 さかた海鮮市場/酒田みなと市場/SAKATANTO で昼食

昼食は、酒田港のすぐそばにあり新鮮な魚介を買う、味わうことができる「さかた海鮮市場」にやってきました。2階の海鮮どんや「とびしま」では酒田港を眺めながら、海鮮丼や舟盛膳などの様々なメニューを楽しむことができ、大変人気です。

このエリアには、かつて酒田港の倉庫として使われていた東埠頭上屋を利用して新しく2022年9月にオープンした、飲食店などが並ぶ「SAKATANTO:サカタント」、鮮魚のほか野菜や果物、特産品などのお土産を購入できる「酒田みなと市場」があります。

天気が良い日には、酒田港を眺めながら外でご飯を食べるのもおすすめです♪

今回のツアーはここで終了。酒田の歴史文化と美酒美食を堪能し、仙台に帰ります。

山形県酒田市の観光情報はこちらから「やまがた 酒田さんぽ」
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みなさまも一度、酒田の美酒美食を味わってみてはいかがでしょうか。



※2023年4月現在の情報です。
※写真はすべてイメージです。
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