秋田・男鹿の冬といえば【なまはげ柴灯まつり】2024年版情報!

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画像提供:男鹿市
61回目をむかえる「なまはげ柴灯(せど)まつり」は、秋田県男鹿市の真山神社で行われる男鹿の冬を代表する祭りとして昭和39年に始まり、毎年2月の第2土曜を含む金・土・日の3日間開催されており、2024年は2月9日(金)~11日(日)に開催されます。このまつりは、900年以上前から毎年1月3日に真山神社で行われている神事「柴灯祭(さいとうさい)」と、民俗行事「男鹿のナマハゲ」を組み合わせた冬の観光行事です。

男鹿のナマハゲ

「ナマハゲ」は古くから伝わる伝統行事で、男鹿半島の各地で行われています。もともと旧暦の1月15日に行われていましたが、昭和に入ってから新暦の12月31日になりました。それぞれの集落の青年たちがナマハゲに扮して「泣く子はいねが―、怠け者はいねが―」などと大声で叫びながら、地域の家々を巡ります。この行事は今も男鹿市内の約80もの集落で行われています。面や衣装、持ち物、所作などは集落ごとに違います。ナマハゲを迎える家では、昔から伝わる作法により料理や酒を準備して丁重にもてなします。男鹿の人々にとってナマハゲは、怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす年の節目にやってくる来訪神です。1978年に「男鹿のナマハゲ」として国重要無形民俗文化財に指定され、さらに2018年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

ナマハゲの由来

ナマハゲの語源で有力な説は「ナモミはぎ」。囲炉裏で長時間暖を取っていると、手や足に火斑が付きますが、昔はそれを「ナモミ」と呼んでいました。ナモミは何もしない怠け者の象徴で、ナモミを剥ぎ取ることで戒める言葉が訛って「ナマハゲ」になったとされています。汚れや古いものを剥ぎ取ることで、厄を落として新年を迎える招福の意味も込められているようです。

柴灯まつり

柴灯まつりの歴史

男鹿温泉郷の冬場の観光を盛り上げようと企画した「雪まつり」を北浦湯本にある星辻神社で行ったのが始まりで、真山神社で行われている「柴灯祭」を取り入れたとされています。第1回~第3回までは、星辻神社で行われ、その後観光客が増えたため舞台を真山神社に移し、現在に至っています。昭和49年、豪雪のため真山神社の除雪が追い付かず、星辻神社での開催となったことがあるものの中止になったことは一度もないそうです。

まつりの内容

鎮釜祭・湯の舞から柴灯まつりが始まります。その後なまはげ入魂があり、なまはげに扮する若者達が、参道入口の石段にて神(しん)の入った面を授かり、身につけます。この儀式で若者達はなまはげと化し山へ戻って行きます。再び下山してくる間、境内では様々なイベントが行われます。

なまはげ入魂の儀式 画像提供:男鹿市

境内で行われるイベント

なまはげ太鼓 画像提供:男鹿市
なまはげと和太鼓を組み合わせた男鹿の郷土芸能です。「家内安全」「五穀豊穣」などを願い演奏されています。とても迫力があり見ごたえがあります。
なまはげ踊り 画像提供:男鹿市
昭和36年に秋田が生んだ現代舞踏家・故石井漠氏が振り付け、息子の作曲家石井歓氏が曲をつけた踊りです。勇ましい踊りをぜひご覧ください!

なまはげ柴灯まつり実行委員会から見どころ紹介!

なまはげ下山・献餅

なまはげ柴灯まつり実行委員会がおすすめする見どころは、まつりのクライマックスで行われる「なまはげ下山・献餅」です。松明をかざしたなまはげが雪山の闇の中から観客のもとに降り、境内を練り歩きます。勇壮かつ幻想的な姿がとても魅力的です。ナマハゲは、稲わらでできた「ケデ」という衣装をまとっています。ケデから落ちたワラは、魔除けになる・縁起が良い・病気をしない・健康になるなどのご利益があると考えられているため、自然に落ちたわらを拾い持って帰る方もいます。ゲテから引っ張り取ったわらはご利益がありませんのでご注意ください!

「献餅(けんぺい)」は、神に献ずる護摩餅を神の使者ナマハゲに進ずる儀式です。神官の捧げる柴灯火で焼かれた大餅には神力が宿り、容易に触れることができません。ようやく護摩餅を手にしたナマハゲは、神の元へ帰って行きます。この儀式を終えると、各集落の様々なナマハゲが境内に乱入します。
山から降りてくるナマハゲ 画像提供:男鹿市
入場は事前申込制となっております。
申込は特設サイト、もしくは専用用紙をダウンロードのうえ、FAX・郵送でお申込下さい。
なまはげ柴灯まつり公式HPはこちら
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