いわて三陸防災学習プログラム 事前学習 『震災復興と三陸の暮らしを巡る』

  • 岩手
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震災復興と三陸の暮らしを巡る

本記事について

岩手県沿岸部の三陸地域全体を「防災を学習する場」として、東日本大震災の経験や教訓を活かした取組みを学ぶ施設をめぐるプログラムをご提案しています。エリアごとにコースを組んだプログラムが全部で10コースあり、各プログラムの立ち寄り先を記事にまとめています。実際に訪れる前に、ぜひ施設の概要を確認して、現地での学びにお役立てください。

3.11 東日本大震災 遠野市後方支援資料館

「3.11 東日本大震災 遠野市後方支援資料館」は、東日本大震災で遠野市が取り組んだ沿岸被災地後方支援活動に係る資料の展示を目的とする仮設展示場として、平成27年3月14日に開所されました。震災から10年を迎えるにあたり、震災遺産の展示や映像コーナーを設け、内装を一新し、令和3年3月7日にリニューアルし常設化。

官民一体で震災前から取り組んできた実績は、災害支援の先進的な事例として、国や県、市町村、大学、研究機関等、多くの方々が学びに訪れています。
3.11 東日本大震災 遠野市後方支援資料館外観
主な展示物は、後方支援活動記録パネル40枚(英訳付き)、災害対策本部記録模造紙約25枚、写真パネル約50枚、新聞紙面パネル約15枚、震災遺産、映像コーナー、遠野市後方支援活動検証記録誌ほか多数展示しております。

一般公開もしておりますので、ご見学下さい。

■開館時間
 午前9時~午後5時(年中無休)
 (防災センターで管理していますので、災害時など緊急を要するときは閉館する場合があります。)
■見学の方法
 事前の申込みは不要で、開館する時間帯は自由に見学いただけます。入館無料。
展示コーナー①
展示コーナー②
3.11 東日本大震災 遠野市後方支援資料館公式HP

復興まち歩き(釜石観光ガイド会)

東日本大震災で被害を受けた釜石市には、被害からの復興を遂げた「復興建築」があり、復興建築を巡ることで、被災からの再生を肌で感じ、学ぶことができます。今回はその復興建築から「釜石市民ホール TETTO(テット)」を紹介します。
釜石市民ホール TETTO
「釜石市民ホール TETTO」は、被災した旧釜石市民文化会館の代替施設として2017年12月に開館しました。高度な音響設計がなされたコンサートホールを有し、イベントを実施するなど中心市街地の賑わい再生拠点として機能しています。施設名称の「TETTO(テット)」は「鉄の都」とイタリア語の「屋根=tetto」を意味するのだそう。これは、釜石市が日本の近代製鉄業発祥の地であることと、TETTOの特徴的なガラス屋根に由来しています。是非実際に訪れて復興建築からまちの再生を感じてみてください。
■開館時間
9:00~21:00
※保守点検日(不定期)・年末年始(12/9~1/3)を除く
釜石市民ホール TETTO
釜石市の観光は、釜石を知り尽くした「釜石観光ガイド会」と巡ることをおすすめします。釜石観光ガイド会は多い時には年間1万人以上の観光客にガイドを行うベテランガイドです。世界遺産に登録された橋野鉄鉱山のガイドはもちろん、釜石の鉄産業にまつわるまち歩きガイドなど、幅広いガイドが可能です。震災からの教訓・防災学習といったテーマのガイドも行っており、目的に合わせてご利用いただけます。モデルコースの他、オーダーメイドでのガイド依頼も可能ですので、釜石のまち歩きに是非ご利用してみてはいかがでしょうか?

■料金
ガイド1名につき、2時間まで3,000円(税込)/以降、1時間ごとに+1,000円(税込)
※所要時間は内容によって異なります。

■予約
原則8日前までに要予約
釜石観光ガイド会
釜石観光ガイド会

釜石祈りのパーク

釜石祈りのパークは、うのすまい・トモス内にある、東日本大震災の犠牲者を慰霊、追悼するとともに、震災の教訓を後世に伝える施設です。震災で犠牲になられた方々の芳名を刻んだ芳名板を設置し、慰霊のための献花台を備えた東日本大震災慰霊碑や、震災の記憶を後世に伝えるための、鵜住居駅前地区における津波浸水高(海抜11m)を表すモニュメントがあります。
東日本大震災慰霊碑
また、あらゆる災害から未来の命を守るため、市民総意の誓いとしてつくられた「釜石市防災市民憲章」を刻んだ碑や、震災発生時、多くの方が避難し、犠牲となった鵜住居地区防災センターの跡地であることを記す碑として、防災センター跡地碑もあります。
防災市民憲章碑

いのちをつなぐ未来館

岩手県釜石市の鵜住居駅前エリアにある、うのすまい・トモス。うのすまい・トモスは、「東日本大震災の記憶や教訓を将来に伝えるとともに、生きることの大切さや素晴らしさを感じられ、憩い親しめる場」として建てられました。その中にある、いのちをつなぐ未来館は、震災の出来事や教訓とすべきことを伝えるとともに災害から未来の命を守るための防災学習を推進する施設です。

常設展示として、「鵜住居地区防災センターの出来事」や「釜石の奇跡」として知られた小中学生の避難事例である「釜石の出来事」などがある他、より深く学ぶことが出来る研修プログラムとして、釜石の防災教育のコンセプト「防災を楽しく学ぶ」に基づく体験プログラムなども充実しています。

●見学時間
9:30~17:30
冬季(11月~2月)9:30~17:00
いのちをつなぐ未来館外観
うのすまい・トモス

三陸鉄道 震災学習列車

岩手県三陸沿岸部を走る三陸鉄道は、被災地の復興のシンボルとして2014年4月に全線運行を再開。2019年3月には、盛駅―久慈駅間163キロの路線を持つ、「リアス線」となりました。
「震災学習列車」では、三陸鉄道の列車に乗り、東日本大震災で被害を受けた沿線地域の「今」を、列車で移動しながら直接「見て」「聞いて」「感じて」防災について考えることができます。三陸鉄道社員または沿線住民が車内のガイドを務め、震災当時の様子やその後の復興の様子をパネル等を使用して分かりやすく解説します。被災状況が見える場所では、列車をいったん停車または徐行運転するため、車内から現状を知ることができます。
甫嶺(ほれい)駅~恋し浜(こいしはま)駅間を走る三陸鉄道の列車

■料金(1両、税込)※3区間同価格となります

●田野畑駅-久慈駅
●鵜住居駅-宮古駅
●盛駅-釜石駅
一般車両 50,300円 / お座敷・レトロ調車両 57,300円
※途中駅で乗車または降車する場合も一律の料金となります。
※岩手県内の利用団体が直接申し込まれる場合、岩手県の利用者補助制度をご利用になれます。料金が割引となりますのでお電話にてお問い合わせください。

■座席定員

座席数48名~57名
※車両タイプにより、座席数が異なります。
※車両タイプの指定はできません。(一般車両、あるいはお座敷・レトロ車両の指定のみとなります)

■申込方法

所定の用紙に必要事項を記入の上、FAXにてお申込みください。学生団体は利用日の2年前、一般団体は利用日の1年前から受付可能です。

■お問い合わせ先

●田野畑駅 ― 久慈駅、 鵜住居駅 ― 宮古駅区間
旅客営業部 TEL:0193-71-1170 / FAX:0193-71-1200
●盛駅 ― 釜石駅区間
大船渡派出所 TEL:0192-27-9669 / FAX:0192-27-9677
三陸鉄道 震災学習列車の詳細はこちら

番屋エコツーリズムの「大津波語り部」

「番屋エコツーリズム」は田野畑村で、様々な自然体験プログラムを実施しています。その中で今回ご紹介するのは「大津波語り部」です。

田野畑村では東日本大震災により、沿岸部の民家、漁船、公共施設などの多くが流失しました。あの日の出来事を風化させてはならないと住民自らが語り部となり、田野畑村の震災から復興までの今を歩きながらお話します。経験した者でなければ語れない「ほんものの体験と教訓、多くの支援への感謝」を感じてください。
大津波語り部

「大津波語り部」概要

■料金
2名参加~2,500円(税込) / 1名
3~5名参加 2,000円(税込) / 1名
6~10名参加 1,500円(税込) / 1名
団体(15名まで)語り部1名につき15,000円(税込)
■所要時間:60分
■集合場所:田野畑駅
■予約:前日17:00まで
プログラムの様子
【公式】番屋エコツーリズム

道の駅くじ やませ土風館

道の駅くじ やませ土風館は、物産館「土の館」と観光交流センター「風の館」との複合施設です。土の館では久慈の名産品や、琥珀で作られた装飾品などを購入することができます。風の館に展示されている久慈秋まつりの山車は必見!毎年題材を変えて手作りされる豪華絢爛な山車です。
道の駅くじ やませ土風館の外観
【公式】道の駅くじ やませ土風館
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