いわて三陸防災学習プログラム 事前学習 『災害時の行動について考えるとともに、復興まちづくりを学ぶ』

  • 岩手
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災害時の行動について考えるとともに、 復興まちづくりを学ぶ

本記事について

岩手県沿岸部の三陸地域全体を「防災を学習する場」として、東日本大震災の経験や教訓を活かした取組みを学ぶ施設をめぐるプログラムをご提案しています。エリアごとにコースを組んだプログラムが全部で10コースあり、各プログラムの立ち寄り先を記事にまとめています。実際に訪れる前に、ぜひ施設の概要を確認して、現地での学びにお役立てください。

東日本大震災津波伝承館 いわてTSUNAMIメモリアル

本施設は高田松原津波復興祈念公園内にある、東日本大震災津波の事実と教訓を世界中の人々やさらに次世代に継承していくための伝承施設です。「いのちを守り、海と大地と共に生きる」をテーマに、被災車両の実物や津波の歴史、避難行動の記録から、震災津波を自分事として学べる展示があります。
見学は無料で、団体の方向けには事前予約を受け付けています。団体の方は解説員の説明により、展示内容をより深く理解することができるほか、ガイダンスシアター等、映像上映の座席を確保できるメリットがあります。希望に合わせて、解説時間と解説内容を調整することが可能となっているので、公式HPにて詳細をご確認ください。
外観の様子
東日本大震災津波伝承館 いわてTSUNAMIメモリアル 詳細はこちら

防災減災フィールド 「いのちのイメトレ」ワークショップ

東日本大震災前の街並みを1/500縮尺で復元した模型を使い、発災直後に自分がどう行動するのかを具体的に考えるワークショップです。“陸前高田のファンを増やしたい”という想いを持った語り部の講話「プログラム1」や、講話後に参加者同士の対話型ワークショップがセットになった「プログラム2」の用意もあります。後者では、災害時の状況を自分自身の問題としてイメージするトレーニングツール「目黒巻」を行います。「目黒巻」とは、防災を専門とする大学教授が考案したツールです。講話から震災での出来事を「知る」だけでなく、発災時、自分に何が起こるか想像し「考える」ことで、災害を自分事にすることができるプログラムです。
ワークショップの様子

■体験料金

「プログラム1」
定員:2~20名
時間:50分
料金:5,000円/回
「プログラム2」
定員:2~20名
時間:100分
料金:プログラム1の5,000円/回+1,500円/人
   ※(例)プログラム2を4名で申し込む場合 基本料金5,000円+6,000円=合計11,000円(1人当たり2,750円)
「いのちのイメトレ」ワークショップ 詳細はこちら

他の学習プログラムの用意もあります

「防災減災を学ぶフィールドプログラム」は「いのちのイメトレ」の他にも、ワークショップ、体験学習、宿泊研修の場を用意し、防災・減災に関わる多種多様なニーズに応える場となっています。学習プログラムの詳細はHPからご覧ください。
開催地の陸前高田グローバルキャンパス外観
陸前高田防災減災フィールド 詳細はこちら

防災×観光アドベンチャー「あの日 大船渡からの贈り物」

東北大学みちのく震録伝と共同開発した、スマートフォンを用いて地震発生からの避難行動を疑似体験する防災観光アドベンチャーゲームです。大船渡市にある「キャッセン大船渡」エリアに散らばったボックスを探して、そこに付けられた二次元バーコードを読み取ることで現れる体験談「いきる知恵」を集めていきます。究極の選択を迫るクイズ「わかれ道」も解きながら、制限時間内に高台の避難場所を目指します。クイズの回答に正解、不正解はありませんが、回答よっては避難時間に時間が加算されてしまいます。
団体向けのガイダンスや振り返り学習ができる特別プログラムも有料で実施することも可能です。ガイダンスなどがない無料体験もできます。体験料金は、人数によって変わるので、事前申し込みのうえご相談ください。
体験中の様子
防災×観光アドベンチャー「あの日 大船渡からの贈り物」詳細はこちら

かもめテラス/三陸菓匠さいとう総本店

かもめテラスは、岩手・大船渡の銘菓「かもめの玉子」の生みの親「さいとう製菓株式会社」が2017年にオープンした店舗です。東北のお土産としても有名な「かもめの玉子」以外にも、和菓子・洋菓子・パン・お団子など、豊富な品揃えでお買い物を楽しむことができます。店内の「かもめキッチン」では世界に一つだけの「DECOかもめの玉子」作り体験ができたり、ここでしか食べられない新名物「かもめソフト」(ラストオーダー17:20)も販売しています。
かもめソフト
かもめテラス外観の様子
かもめテラス 詳細はこちら

地方卸売市場 大船渡市魚市場

新築工事の最中に被災し、壊滅的な被害を受けながらも2011年5月から営業を再開し、復興のシンボルとして市民を支えてきました。2014年に完成した新大船渡市魚市場では、3階に展示室を設け、津波による被害状況や大船渡水産業の被災から復興までの軌跡を写真や映像により解説しています。
地域に新たなにぎわい拠点を形成する開かれた魚市場として、卸売市場の役割や新しい魚市場の特徴などを知っていただくため、見学の受け入れを積極的に行っています。見学は無料で、個人の方は原則自由見学となります。団体の方は、自由見学のほか職員が案内することも可能です。事前にお手続きが必要となりますので、公式HPをご確認ください。
外観の様子
地方卸売市場 大船渡市魚市場 詳細はこちら

JR大船渡線BRT

「BRT」とは、バス・ラピッド・トランジット(Bus Rapid Transit)の略で、震災により甚大な被害を受けた大船渡線の復旧にあたり運行を開始した、バスによる輸送システムです。バス専用道を使用することで、速達性・定時性を確保しています。地域の声に応え、市役所や病院などに駅を新設。また、鉄道運行時に比べ1.5倍~3倍の高頻度で運行し、誰もが便利で安心して使える地域密着の路線を目指しています。

■運行区間

気仙沼駅―盛駅(43.7km)※営業キロ 約75分
(高田高校前を経由する便は約85分)
沿線のご当地キャラクターなどがデザインされた車両
JR東日本HP「BRT(バス高速輸送システム)」

三陸鉄道 震災学習列車

岩手県三陸沿岸部を走る三陸鉄道は、被災地の復興のシンボルとして2014年4月に全線運行を再開。2019年3月には、盛駅―久慈駅間163キロの路線を持つ、「リアス線」となりました。
「震災学習列車」では、三陸鉄道の列車に乗り、東日本大震災で被害を受けた沿線地域の「今」を、列車で移動しながら直接「見て」「聞いて」「感じて」防災について考えることができます。三陸鉄道社員または沿線住民が車内のガイドを務め、震災当時の様子やその後の復興の様子をパネル等を使用して分かりやすく解説します。被災状況が見える場所では、列車をいったん停車または徐行運転するため、車内から現状を知ることができます。
甫嶺(ほれい)駅~恋し浜(こいしはま)駅間を走る三陸鉄道の列車

■料金(1両、税込)※3区間同価格となります

●田野畑駅-久慈駅
●鵜住居駅-宮古駅
●盛駅-釜石駅
一般車両 50,300円 / お座敷・レトロ調車両 57,300円
※途中駅で乗車または降車する場合も一律の料金となります。
※岩手県内の利用団体が直接申し込まれる場合、岩手県の利用者補助制度をご利用になれます。料金が割引となりますのでお電話にてお問い合わせください。

■座席定員

座席数48名~57名
※車両タイプにより、座席数が異なります。
※車両タイプの指定はできません。(一般車両、あるいはお座敷・レトロ車両の指定のみとなります)

■申込方法

所定の用紙に必要事項を記入の上、FAXにてお申込みください。学生団体は利用日の2年前、一般団体は利用日の1年前から受付可能です。

■お問い合わせ先

●田野畑駅 ― 久慈駅、 鵜住居駅 ― 宮古駅区間
旅客営業部 TEL:0193-71-1170 / FAX:0193-71-1200
●盛駅 ― 釜石駅区間
大船渡派出所 TEL:0192-27-9669 / FAX:0192-27-9677
三陸鉄道 震災学習列車の詳細はこちら
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