500年の歴史!岩手【早池峰大償神楽】を学ぶモニターツアー参加レポート
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▼【大償神楽】についてご紹介しています
1日目:大償神楽を「観て」学ぶ
本ツアーは、こうした民俗芸能の担い手不足の解決につながる一手として、民俗芸能が伝承される地域へ、地域外から「通って」、民俗芸能の芸を習得し、地域の担い手とともに活動をすることで、民俗芸能の伝承活動を持続的なものにしようとする「通い神楽モデル」の考え方を旅行商品として販売し、神楽を観るだけではなく、実際に演じることで、民俗芸能との関わりを深め、地域に通い続けるきっかけと生み出すための企画です。
今回は、岩⼿県花巻市の「早池峰神楽」のうち、「大償(おおつぐない)神楽」を知り、鑑賞し、そして演じることのできるツアーとして催行されました。
まず1日目は、花巻市内の文化財の学習と、大償神楽の演舞を鑑賞する学びの時間です。
花巻市総合文化財センター
「早池峰神楽」は、⼤償(おおつぐない)と岳(たけ)の2つの神楽座の総称で、ユネスコ無形⽂化遺産として登録されている、地域に誇る⺠俗芸能です。霊峰・早池峰山で修行する修験山伏たちが始めたとされ、加持祈祷の型が取り入れられた、500年以上の歴史を持つ民俗芸能であるといいます。その舞は勇壮、優雅であり、公演の際には、県内外から多くの方が鑑賞に訪れるとのことです。
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このあとの鑑賞会で舞われる3演⽬についてもご紹介いただきました。
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花巻温泉 ホテル紅葉館「おまつり広場」での大償神楽鑑賞
三番叟(さんばそう)
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鞍馬(くらま)
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権現舞(ごんげんまい)
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2日目:大償神楽を「体験」し、歴史に会いに「行く」
お待ちかね 神楽の稽古体験
今回稽古をするのは「しんがく」という、主に早池峰神楽が奉納される神社の例大祭で、披露される、⼤償神楽の⼊⾨となる演⽬です。これは、お祭りの際に権現様のお供をしながら舞うもので、権現様がお越しになった、ということを集落の方にお知らせする意味がある舞だそう。神楽衆のみなさんによるお⼿本を⾒せていただき、いざ実践︕舞で使⽤する幣束(へいそく)という採物(とりもの)を⼿に携えて、動いてみますが…腰の下げ⽅や、⼿の形など初めはとても難しく感じました。途中、神楽衆からの個別のアドバイスを受ける中で、「掛け声を大きな声で出してみよう」というアドバイスと、「動きにくい形は無理のある形。自然な足踏みで体が勝手に動いてくる」という発見もあり、少しずつコツを掴んできました。
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歴史探訪:「田中神社」・「大償神社」
田中神社は早池峰の里宮との位置づけにあるとのことで、実際にお参りするとちょうど早池峰山 の方に向かってお参りしていることになるそうです。車のない時代、町から歩いて早池峰山に上り、お参りするには時間も労力もかかるため、里宮が作られたのでは、とのこと。毎年お正月には早朝から元旦祭が行われ、大償神楽においては、この元旦祭での御神楽奏上がその年の一番最初の活動だと言います。
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参加者の方の感想
・大償神楽を観たことはあっても、神社には行ったことがなかったので説明も聞けて良かった。
・演者でなくとも、何らかの形で大償神楽に携わっていきたいと思った。
・神楽体験が素晴らしかった。
・伝統芸能を絶やすまいという意気込みが伝わり感動した。
おわりに
好きな列車と宿を組み合わせておトクに旅行しよう!
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