【伊勢海老獲り解禁日】20代女子の気ままに伊豆・下田ライフ

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10月初旬から今シーズンの伊勢海老漁が解禁されたため、伊勢海老漁に同行してきました。須崎(すざき)にお店を構える「干物ほうえい」さんにお誘いいただき今回特別乗船です!

実は静岡県の伊勢海老漁獲量は全国トップ5に入り、南伊豆と下田で県内の半分を占めます。下田の隣町である南伊豆は「南伊豆伊勢海老祭り」が有名ですが、実は下田も負けず劣らずの伊勢海老漁獲量なのです。

★伊勢海老漁のアレコレ

伊勢海老漁は、10月の新月の夜に解禁されて翌年5月まで行います。しかし伊勢海老は夜行性なので、月の光が少ない新月の夜以外は岩の間の奥に潜んでいます。そのため月夜の前後10日間は漁を行いません。また、波がある日にも漁には出られないため、漁が解禁されている期間は8か月間ですが、実際は月に10日ほどしか漁に出ないそうです。

★いざ、出航!

まだ真っ暗な早朝4時。3人がやっと乗れるほどの小さな船に同乗させていただき、いざ出航。船の上ではきちんと役割分担がされていて、1人は海老の巻き網担当、もう1人は船の操縦と懐中電灯で照らす担当。私はカメラ担当です。
前日に仕掛けた底差し網に浮きがついているので、網を回収します。
躍動感のある様子。
機械で網を引っ張ります。団子のように伊勢海老が網に掛かっていると非常に重いそうです。この日は伊勢海老獲り解禁日ということもあり、伊勢海老が獲れる獲れる!漁師さんは「はがいいのぅ」(=大きい、形がいい)を連発していらっしゃいました。
ちょうど一時間の漁を終え、港に戻ると少し朝焼け空になっていました。

★ここからが大変・・・

ここからが大変な作業です。網に絡まった伊勢海老を取り外していきます。
伊勢海老の触角や脚を折らないよう、「カギ」と呼ばれる道具で、1匹ずつ丁寧に外していきます。伊勢海老は触角や脚が1本折れてしまうだけで、価値が下がってしまうため集中力と根気が必要です。
この作業は、漁師町総出で行います。漁師町の子供たちは、この伊勢海老外しの作業をお手伝いして、お小遣いの代わりに伊勢海老をもらうのだとか。私も2時間ほどお手伝いしたのですが終わる気配がありませんでした。この日が大量だったこともありますが、お昼ごろまでかかったそうです。
網には伊勢海老に限らず、サザエやブダイ、赤ダイ、ハコフグ、1.2メートル近いサメもかかっていました。(サメの写真はちょっぴりグロテスクなので割愛)
網にかかっていたハコフグ

★大漁の海老を贅沢に使ったお料理の数々

その日の夜は、「干物ほうえい」さんが伊勢海老をはじめ、獲れたての新鮮なお料理をたくさん作ってくださいました!
贅沢に魚介をふんだんに使ったパエリアは絶品です
以上、初めての伊勢海老漁同行レポートでした!

元漁師が店主を務める「干物ほうえい」さんだからこそ出来る、旬の地魚料理のおもてなしです。「干物ほうえい」さんでは、干物開き体験やお土産として干物や燻製を購入することができます。下田にいらっしゃった際には、ぜひ「干物ほうえい」さんに訪れてみてください。
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