100年使える染物を目指して「ゆはら染工」【岐阜県高山市】

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ゆはら染工(店内)
江戸時代に、京都から飛騨に伝わった憲法染めが、飛騨染めの始まりと言われています。
現在では岐阜県郷土工芸品に選定され、この技法を受け継ぎ、今でも全て手作業で行っているのが「ゆはら染工」です。
飛騨染の作業風景
染色方法には、柿渋を塗った和紙に真ちゅうの「筒先」を取り付け、もち米粉・米ぬかから作られる「もちのり」を詰めた「筒」を使って、布生地に下絵の「線」を描いてマスキング(筒描き)し、大豆の汁で溶いた岩絵の具を塗り分けて染め上げます。染め分けた生地を水にさらして屋外につり、冬の冷気に当てるという「寒ざらし」とい作業を行う事で、生地の色持ちが良くなり、ハリとツヤを出させるとの事です。
寒ざらしの作業風景
丁寧に作られた生地は日本三大美祭のひとつにも数えられる高山祭の闘鶏楽(とうけいらく)衣装や獅子舞の油単(ユタン)など、数多くの伝統芸能衣装に使用されています!また、現在では扇子、ポーチなどの小物雑貨も製造されているとの事です!
大切に受け継がれている飛騨高山の伝統工芸品「飛騨染」に現地へ訪れて、触れてみるのはいかがでしょうか?
高山祭で使用する闘鶏楽衣装(写真提供:高山市観光課)
ゆはら染工

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