三陸鉄道宮古発!ヤギミルクのスイーツ列車体験【宮古・PÂTISSERIE LAIT DE CHÈVRE】

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クラウドファンディングで実現した「ヤギのイボンヌのラッピング列車」(田野畑駅にて)
広大な岩手県沿岸を走る三陸鉄道。
三鉄と呼ばれ親しまれる列車は、営業路線の総延長が第三セクター鉄道としては日本最長。海や山の景色を挟みながら山間の中をゆったりと走る、人気の地域鉄道です。
その沿線のちょうど中ほどにある宮古駅は、盛岡からバスも列車も行き来する内陸から近い沿岸の駅です。
そんな宮古駅に、キュートでポップで”美味しい”列車があるのをご存知ですか?
その名も「ヤギのイボンヌのラッピング列車」!
宮古市の活性化と三陸鉄道の黒字化を目指して、2021年10月にクラウドファンディングにより運行が実現した、地元愛の結晶とも呼べる列車なのです!
この可愛い列車、何が”美味しい”のか……それは「スイーツ食べ放題」が楽しめるのです!

スイーツも!列車も!景色も!よくばり旅

列車でしか食べられないスイーツも(写真提供:レ・ド・シェーブル)

スイーツといってもただのスイーツではありません。日本で唯一ヤギミルクを使ったブッフェがこの列車の魅力。
運営するのは宮古で人気の洋菓子店「パティスリー・レ・ド・シェーブル」(以下レ・ド・シェーブル)。同社を経営する牧場、しあわせ乳業が自社の牧場でとれるヤギミルクを使用して作っているスイーツは、通常では味わえない濃厚な舌触りが特徴です。
レ・ド・シェーブルの店舗で販売している「ヤギミルクプレミアムチーズケーキ」は、全国食の逸品EXPO2020で1位である最優秀賞を受賞するなど、その美味しさは折り紙付き。
車内で提供するスイーツは季節やイベントによって変わり、その時期にしか食べられないものもあります。もちろんすべてのメニューが変わるわけではありません。人気のスイーツも味わえちゃいますよ♪
特に「イボンヌのシュークリーム」は、ザクザクとした歯ごたえのある生地を頬張ると、とろけるような濃厚なクリームと香ばしいゴマの香りが口いっぱいに広がり、それでいてさっぱりとした後味にやみつきになること間違いなし!
更にドリンクでは季節によって風味が変わるという、ヤギミルクも飲めちゃいます。

心地よい雰囲気にリピーターも多い(写真提供:レ・ド・シェーブル)

そんな三陸鉄道の列車旅も、ここでしか味わえないスイーツに夢中になっていると、ついつい周りの景色を忘れてしまいますが、やはりそこは観光列車。
車窓から見える景色や通過する駅に合わせて簡単なガイドがあり、どんなにスイーツに釘付けだったとしても、田野畑駅で折り返すころには、ガイドを思い出してもう一度景観を噛みしめるのも醍醐味です。
三鉄に乗ったことのない方は是非想像してみてください。トンネルを抜けたときに広がる、空に溶けるような三陸の真っ青な海がきらめく様子や、谷間に佇む家々にところどころ陽の光が差す光景。そんな景色もまた、ここでしか味わえないのです。

乗車前にもお楽しみが!

乗車前にはヤギ駅長とも触れ合えます!(写真提供:レ・ド・シェーブル)
見るだけで心が弾むヤギのラッピング列車、そして頬が落ちるようなヤギミルクのスイーツの数々。でも、ヤギづくしの旅はこれだけではありません。
なんと乗車前にはヤギ駅長とも触れ合えてしまうのです!
ふわふわのヤギ駅長と一緒に写真撮影もでき、更には見送りまで……あのつぶらな瞳で見送られてしまったら、全力で楽しむしかありません!
それはそうとヤギ駅長の勤務先である「しあわせ牧場」は、日本にほとんどないヤギ牧場。ヤギは夜に畜舎に戻りますが、牛はストレスのない環境で育てるために完全放牧にしているそう。牧場の理念が感じられるお話です。
ミルクがおいしい秘訣は、宮古の豊かな自然と牧場に支えられているのですね。

スイーツを楽しんだ後はお土産まで貰えちゃう!

スイーツ列車に乗った後は、こんなお土産も。(盛岡駅バスロータリー宮古行きバス停前にて撮影)
2時間のスイーツ列車はあっという間。楽しい時間は過ぎるのも早いもので、「もっと乗りたいな」と名残惜しさを感じながら下車するときに差し出されるのが写真のお土産。
乗車記念のチケットだけでも嬉しいのに、イボンヌちゃんのオリジナルのショッパーの中には、キーホルダーや缶バッジ、更にはクッキー缶まで……!ショッパーを手にぶら下げながら帰る時の、胸いっぱいに広がるほくほくとした気持ちは言葉にはできません。
部屋に飾ったお土産を見て、何度も宮古を思い出してしまうこと間違いなしです!

PÂTISSERIE LAIT DE CHÈVREはいったいどこに?

真っ赤でお洒落なレ・ド・シェーブルの店舗(写真提供:レ・ド・シェーブル)
さて、そろそろ皆さまもレ・ド・シェーブルのお店がどこにあるのか気になってきたころではありませんか?
宮古が初めての方も、久々に遊びに行く方もご安心を。
駅前のバスロータリーの目の前に、パッと目を引く赤いお店が見えたら、そこがスイーツ列車に提供しているレ・ド・シェーブルのお店です。
喧噪のない長閑な駅前に、フランスを彷彿とさせる異国風の外観。遠出をした気持ちも相まって、ガラス張りの窓から店内を覗くだけでもワクワクしてしまう雰囲気です。
ここでしか買えないキュートなグッズがズラリ!(写真提供:レ・ド・シェーブル)
フランス語の「LAIT DE CHÈVRE(レ・ド・シェーブル)」とは日本語に訳すと「山羊のミルク」という意味で、その名の通り、店内にもヤギがたくさん!でも、本物のヤギではありませんよ?
一歩戸口をくぐりぬけると、ゆる可愛いヤギのイボンヌちゃんのグッズが壁面にずらり。乗車後のお土産にスイーツを買うつもりが、あまりの可愛さについついグッズがメインになってしまうことも。
カップやトートバックだけではなく、ノートやマグネット、アクリルキーホルダーやステッカーなど日常のアクセントになる小物もあります。

商店街にはベーカリーとカフェも

ヤギミルクを使った焼きたてパンのお店「POST BAKERY」(写真提供:レ・ド・シェーブル)
軽食を楽しめる「カフェ・レ・ド・シェーブル」(写真提供:レ・ド・シェーブル)
宮古駅前の十字路を右に曲がると、そこには商店街が賑わいを見せています。
列車の待ち時間にぶらりと散策すると、なんだかお洒落な二軒のお店が……そう、なんとレ・ド・シェーブル系列のパン屋さんとカフェもあるのです。勿論ヤギミルクを使用しています。
ちょっと小腹が空いてもふらっと立ち寄れるお店があると、駅前散策も楽しくなりますね。

宮古駅前散策を楽しもう!

宮古駅前には三鉄グッズを扱うお店や商店街もあり、横道に逸れると雑貨屋や洋菓子店、喫茶店など、歩けば歩くほど楽しい発見があります。
あえてガイドブックなしに歩き回り、気になるお店にふらりと立ち寄るのも、ちょっとした冒険のようで面白いですよ♪
駅裏すぐにある宮古市役所には、宮古の情報誌も豊富に置いてあるので、それを片手に足をのばしてみるのもおすすめです!
スイーツ列車の前後に、あなただけの宮古旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
※スイーツ列車の運行スケジュールやご予約は、レ・ド・シェーブルHPよりご確認ください。
PÂTISSERIE LAIT DE CHÈVRE
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