知っているようで意外に知らない、歴史あふれる身近なまち【立会川】
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・その昔、川を挟んで小競り合いがあったことから「太刀会川」とした。
・鈴ヶ森刑場へ送られる罪人を、その親族や関係者が最後に見送る(立ち会う)場所であることから「立会川」となった。
・中延の滝間(たきあい)という地を流れていたので滝間川(たきあいがわ)と呼ばれ、それが現在の立会川に変わった。
など、諸説あります。(「立会川」ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:最終更新 2021年11月30日)
しかし、その歴史は古く、立会川駅から徒歩1分の立地にある『天祖・諏訪神社』の創建は、なんと西暦1100年から1190年頃まで遡ると言われています!なんと、平安時代~鎌倉時代です!こんなに駅近くに気軽に立ち寄れる神社が実は千年近くの歴史があるなんて、感慨深いですね!
そんな、歴史のある立会川。降りてみるととっても魅力的で興味深いまちでした!ここでは、そこで出会ったモノや人物をご紹介します!
☆ 坂本龍馬像が立会川にいることを、君は知っているか? ☆
立会川駅から徒歩1分の品川区立北浜川児童遊園。この小さな公園に、あの有名な坂本龍馬のブロンズ像が、ひっそりと佇んでいます。このブロンズ像は龍馬像としては2代目で、2010年に京浜ロータリークラブが建立したもの。龍馬が立会川にいたと思われる20歳頃の顔を再現しており、草履を履くブロンズ像は全国的にも珍しいそうです。
なぜここに坂本龍馬がいるんでしょうか?実は、坂本龍馬が嘉永6年(1853年)に臨時御用として品川藩邸警衛にあたったとみられる書簡が見つかりました。これを記念して2004年に有志による高知訪問団が高知を訪問、市長や龍馬会の方々と面談し、高知市より1代目の銅像が寄贈されました。1代目銅像は当初立会川横公園内に設置されましたが、2代目の建立により、品川区立浜川中学校に寄贈されました。
☆ 花を見に立会川へ!品川区勝島運河の花海道に行こう! ☆
取材した日は天気が良く、散策に来た人や犬の散歩、ジョギングをする人などが利用していました!堤防には舟が停泊し、花々や防波堤の景色、海風を楽しみながらゆっくり散策するのにお勧めの場所です!
☆ こんなところに砲台が!意外なところにある品川区の砲台 ☆
この公園に、2015年に復元された「浜川砲台の大砲」があります。嘉永6年(1853)に開国を迫ったペリー提督は、国書を幕府に渡すと、来春の再来航を約束して日本を去りました。その翌年の嘉永7年(1854)にペリー艦隊が再来航した際に土佐藩が造ったのが、浜川砲台です。
「浜川砲台の大砲」は、この砲台に据えられた8門の大砲のうちの1つ「30ポンド6貫目ホーイッスル砲」を原寸大(全長 3メートル、車輪の直径 1.8メートル)で再現したものです。品川区の協力のもと、2015年11月に品川花海道脇児童公園内に復元模型を設置し、そのレプリカが品川区に寄贈され、その後公園課が管理所管しています。
しながわ花海道護岸散策のついでに、20才の坂本龍馬や幕末に思いを馳せながら、ふらっと立ち寄るのも良いかもしれませんね。
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●東京都品川区東大井二丁目
●京浜急行電鉄品川駅から普通列車で所要約10分(5駅)
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