歩いて知る東北の魅力【みちのく潮風トレイル】

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写真提供:浄土ケ浜ビジターセンター

みちのく潮風トレイルとは

みちのく潮風トレイルは青森県八戸市~福島県相馬市までの4県28市町村にまたがるトレイルです。2011年3月11日に発生した東日本大震災により甚大な被害を受けた、太平洋沿岸地域の復興を目的に、環境省や各自治体・民間団体・地域住民の協働により、段階的な開通が重ねられ、2019年6月9日に全長1000キロを超えるナショナルトレイルとして全線開通しました。

***魅力***

このみちのく潮風トレイルの魅力は太平洋沿岸部ならではのダイナミックな海や森・川などの連続する美しい景観です。また景観もさることながら、自然と共にある人の暮らしや歴史・文化を歩きながら感じることができるのもまた魅力の一つです。復興の足跡を歩きながら見ることで東北の今を感じていただけます。

各県のトレイルコース見どころ

◆青森県

葦毛崎展望台付近
三陸復興国立公園の中に位置し、絶景の宝庫と言われている種差海岸を巡るトレイルコースは、岩礁あら白砂青松等歩くたびに変化する海岸風景に圧倒されるトレイルコースです。
アップダウンの少ないこのコースはトレイル初心者の方にもおすすめのコースなので、潮風を感じながらゆっくりと歩いてみると色々な景色を見ることができます。ルートの詳細は以下の記事をチェックしてみてください!

◆岩手県

写真提供:普代村
普代村区間は、あまちゃんのロケ地である堀内駅や、白い砂浜が広がる普代浜園地キラウミ、荒波が打ちつける断崖の道、久慈市からの海岸線を一望できる黒崎展望台など数多くの名所があり、多くのハイカーが訪れています。普代水門から黒崎展望台までは高低差が約100mあるため、体力に自信のある方におすすめのコースです。

◆宮城県

写真提供:NPO法人みちのくトレイルクラブ
気仙沼市北部は、多様な海岸風景が魅力的なルートです。穏やかな入り江に大理石質の岩石が映える大理石海岸や津波に運ばれてきた巨岩を見ることができる唐桑半島、白い砂浜とコバルトブルーの海が美しい気仙沼大島と見どころが豊富です。日本有数の水揚げを誇る場所でもあり、美味しい海の幸が堪能できるルートの一つです。

◆福島県

写真提供:NPO法人みちのくトレイルクラブ
相馬市ルートは、城下町として栄えた相馬市の歴史と文化を巡るルートです。町を守り続ける神社や観音様は相馬市の歴史を感じることができるスポットの一つです。高低差の少ないルートになるので初心者の方にもおすすめのコースです。

トレイル保全への取り組み

ハイキングパスポート

みちのく潮風トレイルを歩くのに欠かせないのがこのハイキングパスポートです。みちのく潮風トレイルが通る28市町村の特徴を描いた市町村スタンプが、各市町村の施設に一つずつ置いてあります。旅の途中で市町村スタンプのある施設に立ち寄り、パスポートにスタンプを押して集めて、歩いた旅の記録を残すことができるのがハイキングパスポートの楽しみ方です。またハイキングパスポートにある市町村のページに、市町村スタンプと、他のスタンプを2つ以上集めると、旅の記念にこのピンバッジをお買い求めいただけます。他のスタンプはトレイル周辺の施設にあるオリジナルスタンプや、店主・お世話になった方の認印などでもOK。地域の方との出会いを楽しみながら、個性豊かなスタンプを集めてみてください。
ハイキングパスポート
野田村スタンプ
ハイキングパスポート(990円)を購入していただくと、販売額の5%を寄付金として「トレイル整備」や「マップの情報更新」などに活用しています。
トレイルを歩く際はぜひハイキングパスポートを活用して歩いてみてください。

***トレイルマップ***

トレイルマップ

ハイキングパスポートの他にあると便利なのがこのマップです。全長約1000キロあるルートを10巻に分けて作成がされており、細かい地図や高低差などが記載されています。
ハイキングパスポートは1冊1,650円となり、こちらも販売額の5%を寄付金として「トレイル整備」や「マップの情報更新」などに活用しています。

いかがでしたでしょうか?
始めてトレイルへ出かける際の準備物はぜひ以下を参考にしてみてください♪
初めての方にお勧めのコースも以下よりご紹介しております。
この秋はぜひトレイルの旅に足を運んでみてください♪
みちのく潮風トレイル 初めての方におすすめ 八戸~田野畑 初級コース
みちのく潮風トレイル 三陸海岸をしっかり歩く 八戸~田野畑 中級コース
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