【柏むかしばなし】のゆかりの地を巡ろう!! ~目つぶしの絵馬~
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柏むかしばなしとは
今回は目つぶしの絵馬をご紹介いたします。
目つぶしの絵馬
ずうっと昔、布施の弁天様の近くのお百姓さんたちは、たびたび何ものかに畑をあらされてたいそう困っておりました。荒らされた翌朝、畑に行ってみるときまって馬の足跡が残っているのでした。その足跡をたどって弁天様の近くまでくると、ぷっつりと足跡がなくなっているのです。
そこで、お百姓さんたちは、何としてもその馬をつかまえて、畑を荒らすのをやめさせようと交代で、一晩中見はりをすることになりました。そしてじっと息をころして待っていました。
「もう今夜は、こねえんじゃねえのか。」
と、話しはじめたとたん、二頭の馬がどこからともなく現れて、畑を荒らしているではありませんか。かすかな月あかりの中で見えるその馬はたいそうりっぱで、毛なみの良さがだれにでも一目でわかるほどでした。
二頭の馬は、夜の明けるまで畑の作物を食い荒らし、走り回り、はね回っておりました。そして、空が白みはじめると、弁天様の方へ向かって帰りはじめました。
大ぜいで後をつけました。何回も何回もお百姓さんたちは、その馬の姿を見失いましたが、ついに弁天様のそば近くで見はっていたお百姓さんが、その不思議な光景を見てしまったのです。急に体が小さくなりはじめ、空中を走る馬の姿を・・・・・・。そしてその馬が、弁天様の本堂にかかげてある額の中に入っていくのを・・・・・・。
驚いたお百姓さんたちは、おそるおそる額の絵を見ました。するとどうでしょう、馬の体から朝つゆがにじみでているではありませんか。
それを聞いた弁天様の住職さんは、さっそく本堂にある額の絵馬がぬけ出せないようにと、その二頭の絵馬の目をぬりつぶしてしまいました。それからというものは、農作物の被害もなくなり、お百姓さんたちは、たいそう喜んだということです。
今でも、布施の弁天様の本堂には絵馬がありますが、右側にはおとなしい馬、左側には暴れ馬が描かれています。この二頭の馬に目がないのは、そのためだと言い伝えられています。
柏むかしばなしの舞台
このように柏市を舞台にしたむかしばなしが44話あります。そのうち12話の舞台となった場所にはQRコードがあり、QRコードをお手元のスマートフォンで読み取っていただくと音声付動画をお楽しみいただけます。
ぜひ皆さんも、市内各地域の「むかしばなし」の舞台を訪ねて、むかしの人たちの暮らしや文化に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
その他のむかしばなしのお話の詳細は柏市観光協会のホームページをご覧ください。
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●目つぶしの絵馬の舞台
●所在地:〒277-0825 千葉県柏市布施1738
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