鳥海山の麓・子吉川の支流上玉田川にある法体の滝は上流から一の滝、二の滝、三の滝と呼ばれています。鳥海山を源流にもつ滝の中でただひとつ鳥海山に対面して流長100m、落差57.4mから約1ヘクタールの滝つぼの中に流れ落ちています。法体の滝周辺は、約10 万年前の噴火で流れ出た「法体溶岩」がつくった地形です。周辺には溶岩がゆっくりと冷えるときにできる「柱状節理」や、溶岩が円く削られてできた「甌穴(ポットホール)」も観察できます。そして一の滝の上流部、二の滝の河床にみられる大小無数の甌穴群は秋田県名勝及び天然記念物第1号に指定されています。日本の滝百選にも選ばれました。
私が訪れたときは、まだ少ししか紅葉していませんでしたが、見頃を迎えています。例年は10月中旬~下旬が見頃となります。法体の滝には法体園地というキャンプ場も隣接しているため、夏は川遊びしながら、秋は紅葉を眺めながらと家族連れにとても人気な場所です。