雪国秋田で400年続く伝統の小正月行事・湯沢【犬っこまつり】2024に行こう！

秋田
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2024/01/17

秋田雪国で400年続く小正月行事をご存じですか。秋田県湯沢市は、積雪期間が年間100日間以上ある厳しい寒さが続く雪国です。約400 年の歴史をもつ、由緒ある湯沢「犬っこまつり」は日が暮れてから賑やかになるのが特徴の小正月行事です。しんしんと降り積もる雪の中、犬の雪像と雪のお堂に明かりが灯り,ファンタジーな世界へと誘う冬らしいおまつりです。お堂の周囲には頭巾をかぶった雪人娘が登場し、雰囲気を盛り上げます。県内外から愛犬家が集う、ユニークなイベントにも注目です。秋田には、鍋は「鍋っこ」お茶は「お茶っこ」といろんなものに「～っこ」をつける方言があります。「犬」に愛嬌を込めて呼ぶ「犬っこ」は、かわいい秋田弁ですね。

県内外から観光客が訪れる湯沢の冬の風物詩

「犬っこまつり」のメイン会場である湯沢市総合体育館周辺特設会場までは、JR奥羽本線湯沢駅からシャトルバスで5分、サブ会場の湯沢市中心部の商店街は歩いて約10分です。湯沢駅から出ている無料のシャトルバス「犬っこ号」を利用すると便利です。雪国・湯沢を舞台に、大小さまざまな犬の雪像と雪のお堂が広場や通りに並び、冬の寒さをやわらげるようなあたたな光景がつくりだされます。昨年度は三年ぶりの開催ということもあり、県内外から16,5万人もの観光客が訪れました。湯沢市の冬を代表する一大イベントです。

犬っこまつりの歴史とは？

犬っこまつりの歴史についてご紹介しましょう。かつて白昼堂々と人家を襲う「白討（はくとう）」という大盗賊がいましたが、湯沢の殿様がこれら一味を退治し、再びこのような悪党が現れないようにと、米の粉で小さな犬っこや鶴亀を作らせ、旧小正月の晩に家の入口や窓にお供えして祈念しました。その伝統が今も受け継がれ、現在は雪で作ったお堂の中にしんこ細工の犬っこを置き、お餅や甘酒などをお供えするようになりました。しんこ細工の犬っこは犬っこまつり会場で販売されます。

幻想的なキャンドルイベントは必見

柳町商店街内では、約1000個のローソクがともされるまちなかキャンドルイベント「千の雪灯り」が行われます。会場には子供たちの願い事や将来の夢などが描かれたメッセージキャンドルが並び、夕方になると幾重にもなった美しい光りの輪が現れます。闇夜にゆらゆらと浮かぶ無数の灯りは、とても幻想的です。当日、会場では観光客の方々もメッセージキャンドルへの書き込みに参加できます。

犬っこ神社で愛犬の健康を祈願

メイン会場には雪で作られた犬っこ神社や、広場や道路沿いには大小さまざまなお堂っこが作られます。夜にはお堂にろうそくが灯り、雪国ならではの郷愁あふれる風景が見られます。祭りの2日目に犬っこ神社で盛大に行われるのが「愛犬祈願祭」。「愛犬祈願祭」では愛犬と一緒にご祈祷を受けられます。昨年度はなんと約700頭もの犬が集まり、愛犬の長寿と健康を祈願しました。

華やかな冬花火

初日の夜にはメイン会場でプロジェクションマッピング、冬花火が打ち上がります。真っ白な犬っこやお堂っこの上空を艶やかに彩る冬花火は見事です。犬っこまつり期間中は川連漆器総合展示会、郷土物産即売会など、湯沢市ならではの多彩なイベントが開催されています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「犬っこまつり」2024開催決定！

開催日　　2月10日(土)、11日(日)
会場　　　湯沢市総合体育館(メイン会場)、湯沢市中心商店街(サブ会場)

2月10日(土)には地元の老舗酒造会社の酒蔵が開放され、秋田県醗酵工業㈱、㈱木村酒造、秋田銘醸㈱を自由に見学できます。メイン会場周辺では、甘味や総菜、郷土料理などの屋台が並ぶ「うまいもの市」を開催、ひと休みしたい時のスペースもあり、小さなお子さま連れでも安心ですよ。愛犬と一緒に休める「犬っこカフェ」もオープンします。ファミリーも愛犬家も楽しめる犬っこまつり。かわいく美しい伝統行事を見ながら、市内各所で行なわれるイベントに気軽に参加してみましょう。2日間のお祭り期間中、湯沢市内ではさまざまなイベントが開催されます。事前に公式ホームページでイベントの情報をチェックしてから、お出かけください。なお、JR東日本では「犬っこまつり」に合わせて、臨時列車「犬っこまつり号」を運転します。2月10日(土)11日(日)運転日、秋田駅発(9:58)湯沢駅着(11:38)、湯沢駅発(15:06)秋田着(16:34)2両編成の全車自由席です。ぜひ臨時列車「犬っこまつり号」をご利用ください。

　　　　　

犬っこまつり2024公式ホームページ