2024年春。知りたい歴史!【札幌軟石】北海道・札幌市

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「札幌軟石」発掘大作戦。
皆さんこんにちは。北海道通信部です。今日ご紹介するのは「札幌軟石」です。「札幌軟石」は、約4万年ほど前の支笏火山(しこつかざん)の噴火で流れ出た火砕流(かさいりゅう)が、冷え固まった溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)のことを言います。「札幌軟石」の見た目は、灰色で白いまだら模様で、軽石が入った柔らかな雰囲気の石です。

「札幌軟石」の使われ方について。

札幌軟石発掘大作戦成果発表の様子。
北海道開拓の村で開かれた札幌軟石まつりの様子。
「札幌軟石」は、札幌市中央区では、商売で使用されていた蔵や文庫蔵、衣装蔵、北区や東区では、玉ねぎ倉庫、豊平区はりんご倉庫、南区は住宅、札幌市郊外はサイロに使われていることが多いようです。

「札幌軟石」の加工と加工技術を持つ石工について

日本で唯一の札幌軟石の採掘、加工をされている辻石材工業株式会社での様子。
石工(いしく)による手掘りの再現。
石工(いしく)とは、聞きなれない言葉かもしれませんが、石材を加工したり、組み立てたりする職業のことです。人の手が加わっていない自然石(しぜんせき)を用いて、建材として石垣・石段・燈篭などの建造物の材料として加工したりする技術を持った、石工は専門的な職業として古くから確立されていました。

小冊子「札幌軟石物語」について

小冊子「札幌軟石物語」

限定3,000冊の小冊子「札幌軟石物語」は、「札幌軟石」の歴史文化について、イラストや写真を用いて分かりやすく解説されています。札幌軟石ネットワークの活動を支援して下さる方からのご寄付( 2 0 0 円)に対し、感謝のしるしとして贈呈しています。また、辻石材工業ショールームにて 1 冊 200 円の寄付金の返礼品として取り扱っています。

ぜひ!行きたい「ぽすとかん」。

元郵便局「ぽすとかん」
札幌市の奥座敷定山渓温泉へ向かう、国道230号線周辺には石山地区という地域があります。石山地区には、国道230号線とほぼ平行に走る平岸街道という市道があり、平岸街道沿いには、「ぽすとかん」というギャラリーやカフェなどを兼ねた施設があります。「札幌軟石」で作られた、この「ぽすとかん」は元郵便局で、この石山地区では「札幌軟石」の歴史文化を伝える拠点として、観光スポットのひとつとなっています。ぜひ、定山渓温泉へ向かう途中の散策に、ゴールデンウイークのドライブにお越しください。「札幌軟石」の詳しいご案内は、石山地区町内会連合会ホームページ「石切の里 いしやま」にてご確認をお願いします。
画像提供:札幌軟石ネットワーク
石山地区町内会連合会ホームページ「石切の里 いしやま」
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