北海道・移動につかえる観光バス【釧路知床号】でダイナミックな道東周遊の旅を！

北海道
観光する

2024/09/09

道東周遊の個人旅行の強いミカタ。駅や空港、温泉地で乗降自由の定期観光バス「釧路知床号」

出発地に戻らない !? 定期観光バス

ふつう「定期観光バス」って駅や空港から出発して周遊観光して出発地に戻ってきますよね。でも、出発地に戻らない観光バスもあるんです。それが道東で阿寒バスが運行している「釧路知床号」「知床釧路号」。広い道東はレンタカーでも使わない限り絶景の観光地を巡る個人旅行は至難の業。しかしこのバスは釧路～阿寒湖～川湯温泉～網走～知床の間を1日1往復の片道運行。例えば釧路駅に到着して阿寒湖泊、翌日も絶景の道東を巡って網走や知床泊、という途中乗降利用ができちゃう何とも便利なバスです。

釧路からウトロへ片道運行　途中の駅、空港、宿泊地で乗降できます。

阿寒湖温泉から「釧路知床号」に乗ってみた

前日は阿寒湖温泉に宿泊。阿寒バスセンター9：40発のバスに乗車してみることにしました。（3日前までに要予約）すでに釧路から乗車のお客さまもいて、新参者として迎えられた私を含めて10名のバス旅が始まります。

まさかの大雨！でも楽しい♪　足湯にスイーツに

この日は遠く西日本にいる台風の影響でまさかの大雨!! バスに乗ったとたんに滝のように雨が降ってきました。でもこうした雨でも威力を発揮してくれるのがバス旅。停車場所ではできるだけ濡れない場所にバスをつけてくれるし、乗り降りにはバスガイドさんがさりげなく傘をかざしてくれます。

最初の停車地は「道の駅摩周温泉」。トイレ休憩という感じでしたが足湯もありちゃっちゃっと入っちゃうこともできます。なんといってもこのバスの魅力はバスガイドさんが乗っていること。最近ツアーでもなかなか少なくなりました。アイヌの歴史や自然景観の説明はもちろんのこと、停車スポットでのおすすめグルメやお買いもの情報をたくさん教えてくれます。これがまた楽しい！

摩周湖のブルーと霧をイメージした摩周ブルーソフトと、ソフトクリームの上に温泉卵がのった、プリンのような味わいがする硫黄山温玉ソフトを実食！

絶景が見えてきた！

摩周湖はお約束の霧で見ることができませんでしたが、次のスポット硫黄山では奇跡的に雨があがり神秘的な地球の息吹（とイオウの匂い）を感じることができました。

大きな窓から雄大な景色を見ながら移動できるのもバス旅ならでは。屈斜路湖の砂湯では「砂掘ってみてください。あったかいですよ～」「あ、掘るの大変だったら岸の湖面触るだけでも」と、バスガイドさんはトークできめ細やかに旅の楽しみを伝えてくれます。

道東の見どころを効率的に回り、網走駅で下車

屈斜路湖を見下ろす絶景の美幌峠を過ぎるとバスはいよいよオホーツク地方へ。レンタカーを使わなくても絶景の観光地を効率よく巡り、出発地とは違う場所で下車できる「釧路知床号」は女満別空港や網走駅にも立ち寄ります。飛行機の旅なら「釧路空港in、女満別空港out」のように行きと帰りで異なる路線を使った行程も組めちゃう。でっかい道東ならではのダイナミックな旅行が簡単に実現しちゃいます。ご案内いただいたバスガイドの阿部さん。観光地だけでなくおすすめグルメやお土産の情報まで。旅の楽しみが倍増！

私は女満別空港の次、網走駅で下車しました。他の乗客のみなさまはこのまま知床半島のウトロ温泉を目指すようです。知床に泊まり明日は遊覧船や高架木道で世界自然遺産を堪能とか、それもまたダイナミックでいいなあ。後ろ髪をひかれる思いでバスとお別れです。阿寒湖から乗車して約6時間、あっという間の旅でした。

鉄道の旅でも札幌から釧路まで特急「おおぞら」と「釧路知床号」定期観光バス、網走から特急「オホーツク」と組み合わせれば最短1泊2日のダイナミック道東旅行の出来上がり！（ちょっともったいないけど）もちろん日本三大夕陽の町、釧路や世界自然遺産知床を組み合わせた大旅行だって出発地に戻る必要なし。あなたならではの旅を作ってみてください。

取材日：2024年8月31日
「釧路知床号」は今年は10月19日（土）まで毎日運行（要予約）

【釧路知床号】ほか定期観光バス（阿寒バス）の公式サイトはこちら

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