願い事でお堂が色づく!岩手・遠野の【伝承園】で日本の原風景を感じる

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色とりどりの布が掛けられたオシラ堂
色とりどりの布が無数に掛けられた少し不思議な空間。ここは岩手県遠野市の「伝承園」にあるオシラ堂です。オシラサマと呼ばれる神様に願い事を書いた布を掛けると、書いた願いが叶うとされています。日本民俗学の代表的な作品「遠野物語」の舞台となったこの地の魅力をご紹介します。

「遠野物語」が誕生した民話のふるさと

遠野物語が誕生した民話のふるさと「遠野市」は、岩手南東部に位置する内陸の市です。遠野市は日本民俗学の創始者である柳田國男の著書「遠野物語」の舞台となった場所として知られ、遠野物語にはこの地に長く伝わる逸話や伝承が記されています。カッパや座敷童、神隠しなどに関する記述があり、市内にはカッパや座敷童にまつわるスポットが数多く存在します。カッパ淵は遠野市の代表的な観光地であり、その名のとおり、ここに住むカッパが人々を驚かし、いたずらをしたという言い伝えが残る場所です。カッパ淵から徒歩で約7分の場所にある伝承園では、カッパ釣りができる「カッパ捕獲許可証」を購入できるので、許可証を入手して誰よりも早くカッパを捕獲してみてください!
遠野市にある「伝承園」

願い事で色づく「オシラ堂」

2024年6月に開園40周年を迎えた岩手県遠野市の「伝承園」。ここは遠野の人々の生活を後世に語り継ぐ重要な施設です。その伝承園の園内にあるのが「オシラ堂」です。約6畳という小さなお堂には、蚕の神さま、農業の神さま、馬の神さま、そして良い「お知らせ」を教えてくれる神さまとも言われている「オシラサマ」が千体安置されています。伝承園では古くから生活にまつわる神様として信仰されるオシラサマのもとに、願い事を書いた色鮮やかな布を掛ける体験ができます。
安置されているオシラサマ

伝承園で日本の原風景を感じる

茅葺き屋根の家屋が建ち並び、日本の原風景を身近に感じることの出来る伝承園。ここでは例年10月中旬以降、色鮮やかな紅葉を楽しむことができます。加えて秋に伝承園を訪れたらぜひ見ていただきたいのが、家屋の軒先につるされた柿です。柿を紐に結び、軒先で干して作る干し柿は、空気が乾燥し始める秋から冬にかけて作られており、この時期ならではの光景なので、ぜひ注目してください。伝承園から車で20分ほどの場所には、重湍渓(ちょうたんけい)と呼ばれる巨大な花崗岩(かこうがん)が階段状に侵食されて畳を敷いたようになった渓谷があり、伝承園と同じく10月中旬以降紅葉が楽しめるので、こちらもあわせて足を運んでみてください。
軒先の干し柿

語り部体験はいかがでしょうか

伝承園では1年を通じて様々なイベントが行われていますが、2024年4月27日(土)から10月27日(日)までの土日祝日限定で、遠野の語り部さんによるオシラサマや座敷わらし、カッパなどの昔話を聞くことが出来ます。国の重要文化財に指定されている菊池家曲り家の中で囲炉裏を囲みながら、この地で昔あったかもしれないお話をお楽しみください。こちらのイベントは11時と13時30分からの30分間、予約不要で参加可能なので、ぜひこの時間にあわせてご来園ください。
語り部の様子

伝承園で遠野物語の世界にタイムスリップ

遠野の人々の生活を後世に語り継ぐ伝承園では、この地で育まれてきた歴史や文化を身近に触れることができます。園内にある菊池家曲り家をはじめとした歴史的な建物の数々は、日本のふるさとの原風景とも言うべき景色であり、他では感じることのできないゆったりとした時間がここには流れています。ぜひ遠野物語を生み出した地にある伝承園にて、かつて当たり前にあったものをご自身で確かめてください。
伝承園公式サイト

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