静岡に春の訪れを告げる!伊豆稲取【第28回雛のつるし飾りまつり】

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様々な願いが込められた雛のつるし飾り
3月3日の「桃の節句」に女の子の健やかな成長と幸せを願う行事と言えばひな祭り。静岡県の伊豆半島東部に位置する東伊豆町稲取では、様々な形の雛を紐でつないだ「雛のつるし飾り」が江戸時代から代々受け継がれています。日本三大つるし飾りのひとつに数えられる伊豆稲取「雛のつるし飾りまつり」の魅力をご紹介します。

第28回雛のつるし飾りまつり

「あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花」というフレーズが街のいたるところから聞こえる毎年3月3日、女の子の健やかな成長と幸せを願って行われる行事がひな祭りです。2025年1月20日(月)~3月31日(月)までの期間、「第28回雛のつるし飾りまつり」が静岡県の東伊豆町稲取の複数会場で開催されます。

雛のつるし飾りが生まれた伊豆稲取

桃の節句に行われるひな祭りでは、お内裏様(男雛)とお雛様(女雛)を模した雛人形を飾るのが一般的ですが、これは非常に高価なものとして知られています。高価な雛人形を飾ることはできないが子どもの健やかな成長と幸せを願いたい、そうした想いから一般家庭で飾られるようになったのが「雛のつるし飾り」です。現在は日本各地で見られるつるし飾りですが、江戸時代に伊豆稲取でこの風習が生まれたとされており、福岡県柳川地区に伝わる「さげもん」、山形県酒田地区の「傘福」とならぶ日本三大つるし飾りのひとつに数えられています。
雛のつるし飾り発祥の地とされる伊豆稲取

雛にこめられた子どもへの願い

雛のつるし飾りはお古の着物の端切れなどを用いて作ったとされており、様々なモチーフの人形が紐でつながれています。作り手が小さな人形に込める想いはその形によって異なり、写真中央に写る「猿」には厄が去る、災い去るといったいわれがあります。このほかにも例えば花を模した雛には花のようにかわいらしくなってほしいという願いが込められています。
厄が去るようにと願った「猿」の人形
雛の詳しい説明はこちら

ジャンボつるし飾りは「文化公園雛の館」で展示中

2025年に28回目の開催を迎える雛のつるし飾りまつり。そのメイン会場となるのが、伊豆稲取駅から徒歩15分ほどの場所にある文化公園雛の館です。2月上旬から3月上旬ごろにかけて河津桜が満開になるこの場所では、6,409個の人形から成る「ジャンボつるし飾り」や17段の「ジャンボ雛段」などが展示されており、その規模の大きさに圧倒されること間違いなし!日本三大つるし飾りのさげもん・傘福もあわせて展示されているので、各地に伝わるつるし飾りの違いに注目してみてください。
圧巻のジャンボつるし飾りとジャンボ雛段

あわせて立ち寄りたい「素盞鳴神社 雛段飾り」

伊豆稲取駅から徒歩15分ほどの場所にある素盞鳴(すさのお)神社。本殿につづく階段は全部で118段あり、普段は目の前に広がる相模湾を一望することができますが、ひな祭りの時期になると階段が雛段へと姿を変えます。118段の雛段には雛人形とつるし飾りが展示されており、遠くから眺めても真っ赤な雛段がはっきりとわかるほどの迫力です。雛人形を飾る段数としては日本一とされる素盞鳴神社の雛段飾りは、2025年2月15日(土)~3月9日(日)までの約1か月間、午前10時から午後3時までの毎日5時間限定で見ることができるので、開催期間中に伊豆稲取を訪れた際はぜひお立ち寄りください。なお、こちらの雛段飾りは雨天中止のため、当日の天候にご注意ください。
日本一の段数を誇る「素盞鳴神社 雛段飾り」

雛のつるし飾りを見るなら伊豆稲取へ!

親や近所の人たちが女の子の健やかな成長や幸せを願い作った雛のつるし飾りは、今も伊豆稲取で大切に受け継がれています。雛のつるし飾りまつりの開催期間と重なる例年2月上旬から3月上旬ごろには河津桜が見頃を迎え、濃いピンク色の花びらが見る人を魅了します。鮮やかな河津桜を眺めながら伊豆稲取の街中を散策し、雛のつるし飾りが展示されている複数の会場に立ち寄ってみてはいかかがでしょうか。
満開の河津桜が出迎えてくれる「文化公園雛の館」
「第28回 雛のつるし飾りまつり」詳細情報はこちら

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