金沢の初詣に!前田利家公とおまつの方を祀る【尾山神社】新名所【鼠多門と鼠多門橋】もご紹介

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尾山神社

金沢市民の初詣といえば「尾山神社」

金沢市の総社的神社として市民に親しまれている尾山神社には大勢の人々が初詣に訪れます!尾山神社は「加賀百万石」の初代の大名として北陸を治めた前田利家公と、その正室・おまつの方をお祀りしています。前田利家公の勝負強さから「勝負運」「出世運」を祈願して参拝される方が多いそうですが、戦国のおしどり夫婦として知られた2人をお祀りしていることから、「夫婦円満」「子宝」「安産」などのご利益も授かることができるのだとか。ご夫婦お二人を神様としてお祀りする神社は全国でも珍しいそう。
尾山神社(画像提供:金沢市)

ギヤマンがきらめく「神門」

金沢駅からバスに乗り「南町・尾山神社」バス停から徒歩約3分で尾山神社に到着です。兼六園・金沢城から長町武家屋敷や繁華街を結ぶ場所にあり、観光の途中に気軽に立ち寄ることができますね。

尾山神社までの階段を登ると神社を象徴する神門(しんもん)があります。和漢洋折衷の三洋式を取り込んでいて、神社としては珍しい造り。神門は国の重要文化財に指定されています。神門の最上階には教会のような美しいギヤマンがはめ込まれていて、時間帯によって様々な表情を見せてくれるのも見逃せないポイントです。
階段を上ると神門
夕方には太陽がギヤマンを照らして輝き、日没後から夜の22:00まではライトアップされ幻想的な雰囲気を感じさせてくれます。また、第三層目に設置された避雷針は日本現存最古のものです。
ライトアップの様子(画像提供:金沢市)

おしどり夫婦「利家公像」と「お松の方像」

神門をくぐり、右側には利家公像とお松の方像があります。

利家公像の背中にあるぱっと目を引く大きく丸い袋は母衣(ほろ)と言い、戦で放たれた矢や投石などから身を守る為のもので、内部は鯨の骨や竹で作られていたそう。しかしながら、逆にその袋が目立って狙われてしまうという事もあったそうです。
利家公像
学問や武芸をたしなむ才能豊かな女性であったと伝えられているおまつの方。歴史家の間では明治維新まで前田家が栄えることができたのはおまつの方の功績が大きかったのでは…?と評価されているそう。

前田利家公が亡くなったあと、徳川家康が加賀に攻め込んで来ようとした際には、息子・利長に「母を捨てよ」と伝え、自らが家康側の人質となり、前田家を守ったというエピソードが残されています。おまつの方が加賀藩の歴史でどれだけの存在感を放っていたかが伺えますね。
お松の方像(画像提供:金沢市)

楽器の庭「神苑」

「神苑(しんえん)」とは尾山神社にある旧金谷御殿の池泉廻遊式の庭園です。楽器をモチーフにしたという庭園で「楽器の庭」という愛称があります。特徴的な煉瓦の橋は琴をモチーフにした「琴橋」と言うのをはじめ、中の島は「琵琶島(びわじま)」「笙島(しょうじま)」と名付けられ島の形も楽器をモチーフにしています。
神苑

かつて玉泉院丸庭園と尾山神社を結んでいた門と橋を復元「鼠多門・鼠多門橋」

尾山神社の横、神苑を通りすぎると、鼠多門(ねずみたもん)が見えます。鼠多門は金沢城の西側にある玉泉院丸に位置し、鼠多門橋によって尾山神社境内からの出入口として機能していました。明治時代に焼失しましたが、2020年7月、約140年ぶりに復元、整備され金沢の新名所となりました。
鼠多門(写真提供:石川県観光連盟)
鼠多門橋が完成した事により長町武家屋敷跡界隈から尾山神社を経て金沢城公園、兼六園、本多の森公園に至る延長約2キロの「加賀百万石回遊ルート」が誕生しました。
鼠多門橋
鼠多門の最大の特徴はなんといっても鼠色の海鼠壁(なまこかべ)です。黒漆喰を使って海鼠壁を仕上げているのは鼠多門だけです。鼠多門という名前の由来ですが、昔は周辺に鼠がたくさんいたという説や壁の色が鼠色の外観だったからなど諸説ありますが、最近は黒漆喰が発見された事で鼠色の外観をしていたという説が有力となりました。また鼠多門の屋根は金沢城内の門と同じく、木型に鉛板で覆う鉛瓦が用いられています。なぜ、鉛を使用したかというのも、鉛がたくさん余ってしまったからや鉛をいざという時鉄砲に使えるから、また雪の重さに耐えられるようになどこちらも諸説あるようです。
鼠多門内部(写真提供:石川県観光連盟)
クギを1本も使わずに建てられた内部。鼠多門の櫓は内部見学(無料)も可能で、2階には説明パネルなどが設置されています。ぜひ新しく出来た「加賀百万石回遊ルート」を通って金沢を堪能してみるのはいかがでしょうか!新たな金沢の魅力を発見出来ると思います♪
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