「海のワイン」とも呼ばれる新潟ワインとは?!【新潟ワインコースト フェルミエワイナリー】①

  • 新潟
  • 観光する

みなさん、新潟ワインはご存知ですか?

「海のワイン」と呼ばれる理由がここに!!

今回は新潟ワインコースト内にある「フェルミエ」ワイナリーの概要をご紹介!!
新潟ワインコーストは、新潟駅から無料送迎バスで揺られること約50分、日本海の越前浜の地にある5軒のワイナリーが集まる新潟ワインの産地。この場所は、かつての角田山の噴火により流出したマグマの岩盤層の上に、川から海に流れる土砂が海風によって積もった海岸砂丘のテロワール。その「海と砂のテロワール」から育つ珍しい特徴を持つワインがつくられていることから、「海のワイン」とも呼ばれています。

その味わいは、このテロワールの性質からミネラル分がありエレガントで、さらりとした舌触りのもので、魚介類のお料理との相性も抜群とのこと。

こちらのお話を伺ったのは、フェルミエワイナリーの醸造家 本多氏。今回の記事は、本多氏に焦点を当て「海のワイン」の世界を覗いてみました。

★用語ポイント★
・フェルミエ(フランス語で農家制のワインを意味します。本田氏のワイナリー、フェルミエも家族経営のワイナリーです。)
・テロワール(フランス語のterreから派生した言葉。ワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴を指す言葉として使われています。)

フェルミエワイナリー醸造家 本多さんに根掘り葉掘り

実は東京で会社員だった本多氏

Q.「ワインづくりを始めたたきっかけは?」

A.ワイン好きが高じて、地元新潟でワインを作りたいと思い立った時、ちょうどカーブドッチでワイナリーが学べる機会があったのがきっかけで、新潟ワインコーストでワイナリーを設立しました。

Q.「新潟でのブドウ、ワインづくりの魅力は?」

A.新潟の自然や土壌の特性が現れるワインを造りたいと思っています。ワインは他のお酒と違い、水などを加えないので、ブドウそのものの出来がワインの出来を決めると考えられています。世界のワイン産地で、その土地その土地のテロワールに根ざした個性あるワインが生まれます。新潟ワインコーストの水捌けがよく痩せた砂地のテロワールは、(トマトのストレス栽培同様に)果実に養分を集中させることができ、ワイン用ぶどうの栽培に適しています。エレガントで余韻が長く緊張感ある良いワインが出来るのです。」

Q.「一からのワインづくりは苦労がありませんか?」

A.ワインづくりにゴールはなく、日々天候やブドウの状態などを見ながら、より良いものを作れるよう試行錯誤しています。
苗を植えてからワインになるまでは4年くらいかかりました。その後も、良いブドウ・ワインを作る苦労は絶えません。
また、スタッフは基本3名体制で、繁忙期はアルバイトを雇い、2へクタールのぶどう畑を管理しています。

Q.新潟ワインの美味しい飲み方は?

A.新潟にお越しいただいてその季節、季節の新潟の旬の食材とともにお楽しみいただくことをお勧めします。例えば、春の新緑の香りに満ちた山菜の天ぷらとアルバリーニョ(白ワイン)、夏はガスパチョとピノ・グリ(ロゼワイン)や日本海の海の幸(南蛮えびほか)のビスクとシャルドネ(白ワイン)、冬は野鴨のロティとカベルネ・フラン(赤ワイン)などがおすすめです。

4月のブドウの様子がこちら

萌芽の様子

ブドウの生育の年間サイクルの大きな流れは、【冬】休眠期の剪定→【春】萌芽(ほうが)、整房と摘房→【夏】成熟期の摘心・除葉→【秋】適熟での収穫と進んでいきます。
今回インタビューした際には、萌芽を見ることができました。

1回目のインタビューを終えて

本多氏のフェルミエワイン(新潟ワイン)に対する情熱がとても伝わりますね。
是非、現地を訪れて、その場でそこでしかつくれないワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
フェルミエのワイナリーには、品種が違うブドウのワインを多く取り揃えています。また、お料理とのペアリングも気になるところですね。
次回以降は、もっと深堀したフェルミエワイナリーの情報をお届けします。
新潟ワインコースト「フェルミエワイナリー」
「新潟駅⇔カーブドッチ」直行便バス(要予約)はこちらから
新潟県への旅行はこちらから予約
この記事に関連するタグ
前の記事 一覧へ戻る 次の記事