祝!ユネスコ無形文化遺産登録!!綾子舞【柏崎市】
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柏崎市の誇りです!
2022年11月30日、柏崎市役所にて審議のライブ中継を見ながら、登録決定の瞬間を待った関係者。
登録が決まった午後7時過ぎ、「おめでとう」「よかった」とたたえ合い、万歳三唱やくす玉で祝いました!!
綾子舞とは?
かつては、4つの集落がそれぞれの芸風を守っていましたが、明治中期になると途絶えてしまった集落もありました。
今では高原田(たかんだ)と下野(しもの)の2つの集落にある座元が、先祖伝来の芸能を誇りにし、情熱を燃やして受け継いでいます。
綾子舞の由来は?
一つは、今から約500年前に、越後の守護職・上杉房能(ふさよし)が、臣下の長尾為景に討たれた際、房能の奥方「綾子」が女谷に落ちのびて伝えたという説です。
もう一つは「北国武太夫(ほっこくぶだゆう)」という武士が、京都北野神社の巫女「文子(あやこ)」の舞を伝えたという説です。
囃子舞(はやしまい)と狂言は、江戸時代中期に京都の寺侍「茂田茂太夫」という狂言師の夫妻によって伝えられたものであるといわれています。
綾子舞の演目は全部で3つ!!
現在、高原田と下野の二つの座元が伝承しています。
それぞれの座元で、歌やせりふに違いがあります。
公演のときの後幕は、高原田は夫婦岩、下野は家紋のデザインです。
小歌踊
「出羽(では:踊り手の入場のこと)」「本歌(ほんうた)」「入羽(いりは:踊り手の退場のこと)」の3段階構成が特徴で、囃子と室町時代後期に流行した小歌に合わせて踊ります。
頭に「ユライ」と呼ばれる赤い被り物をつけ、扇の美しい手ぶりや足を交差させる足さばきで優雅に踊ります。
高原田は2人、下野は3人で踊ります。衣装にもそれぞれ違いがあります。
11演目が伝えられていますが、ここでは「小切子踊(こきりこおどり)」と「小原木踊(おはらぎおどり)」を紹介します。
小切子踊<高原田>
頭にユライ、その上にきらびやかな天冠(てんがん)を被ります。振袖着物に緋ばかま、白足袋を身に着けます。はかまを足首のところで結ぶのが特徴です。
他の踊りと違い、扇の代わりに綾竹(あやだけ)と呼ばれる装飾された細い竹の棒を持っています。
小切子とはこの綾竹のことです。綾竹を回したり、軽快に打ち鳴らしたりしながら踊ります。
小原木踊<下野>
大原女が都にいる恋人に会うために、薪を売って歩く様子と恋心を表しています。19種類の扇の手ぶりが美しい踊りです。
頭にユライを被り、振袖着物と白足袋を身に着けます。
高原田と違い、はかまははきません。帯をダラリに結び、赤の帯締めをし、左腰に赤いシゴキ帯を下げて踊ります。
囃子舞
猿若芸(さるわかげい)の系統をくんでいて、ユーモラスな歌と囃子に合わせて男性が1人で舞います。
決まった振りを繰り返すものと、歌の文句に合わせて物まねするものがあります。
全部で22演目が伝えられています。
狂言
武家の洗練された能・狂言とは違い、はつらつとした面白みがあり、庶民の間に広まった素朴な狂言です。
殿様と冠者(召し使いの若い男性)の能狂言風のものと、地域性のある自由な形の地狂言風のものがあります。
狂言は全部で33演目が伝えられています。
綾子舞は毎年一般公開しています
毎年9月の第2日曜日に、伝承地の女谷(おなだに)で一般公開しています。
市内外から多くの綾子舞ファンが訪れます。
会場となる綾子舞会館は綾子舞の伝統と心を伝える拠点として建設された、庄屋風の建物です。
綾子舞に関する資料・古文書をはじめ、衣装・道具などを保存、展示しています。
後継者育成や歴史を伝える場としても使われています。
みなさまのお越しをお待ちしています♪
ユネスコ無形文化遺産に登録され、さらに活気づいた柏崎にぜひ、遊びに来てくださいね!
※写真は柏崎市より提供していただきました。
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●所在地
新潟県柏崎市大字女谷4529番地
●開館時間
午前9時30分~午後4時
●休館日
水曜日、年末年始
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※画像はすべてイメージです。