東北のロングトレイル【みちのく潮風トレイル】～宮古・山田エリア～体験レポート①

岩手
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2022/12/28

自然の美しさと、笑顔に出会う道「みちのく潮風トレイル」

「みちのく潮風トレイル」とは、青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸をつなぐロングトレイルです。なんと全長は1000km！

「みちのく潮風トレイル」の最大の魅力は、海の景観をダイナミックに感じるスポットの豊富さ。ハイキング中には、日本一美しい断崖やリアス海岸ならではの風景、恵み豊かな世界三大漁場など見どころが目白押しです。歩きながら人々の暮らしや文化、歴史、自然の脅威、受け継がれてきた食文化を感じ、道中では地域の方々との交流も楽しむことができます。

Trail Town Miyako（トレイルタウンみやこ）

今回は宮古・山田エリアのルートをハイキングしたので、体験記をご紹介！

宮古・山田エリアには見どころが多く、浄土ヶ浜、潮吹穴、三王岩などの景勝地と、津波の被害を受けた施設を遺構として保存する震災遺構公園があり、自然の美しさと厳しさの両方が体感できます。
また宮古市では「ハイカーが集う街づくり」を目指し「Trail Town Miyako（トレイルタウンみやこ）」を掲げ、宮古市一丸となって「トレイルタウン」を盛り上げています。「みちのく潮風トレイル」のハイカーを応援しているお店や施設にはオリジナルタペストリーが掲示されているので立ち寄ってみましょう。

▼ほかの体験レポートはこちら

第1回は「真崎展望所」から「道の駅たろう」までの体験レポートです！

真崎展望所▶道の駅たろう（所要時間：約2時間）

スタート地点：真崎展望所

スタート地点の真崎展望所は本州最東端の重茂半島の魹ヶ崎（とどがさき）など、宮古市の海岸線を広く眺望することができるコースです。みちのく潮風トレイルの長大さを感じることができる絶景ポイント！

「みちのく潮風トレイル」の入口や道中にはルートの目印になる標識杭やトレイルテープが設置されています。どちらに進めばいいかわからなくなったら、標識杭とトレイルテープを探してくださいね！

沢尻海岸

ハイキング中に見える、山と海のコラボレーションは絶景。山を下る直前にある、沢尻海岸を見下ろす展望所の景色はとても綺麗でした。

三王岩

三王岩は、1億1000万年前の白亜紀の地層から誕生した岩手県指定天然記念物。三陸ジオパークのジオサイトにも指定されており、中央にそびえる男岩、男岩に寄り添うように立つ女岩、太鼓の形の太鼓岩の3つの岩からなっています。太鼓岩は、男岩の近くにあった上部の砂岩層が崩れ落ちて、現在の位置に転がってきたと言われています。

三王岩の近くにある「不屈の三王松」もぜひ見ていただきたいポイント。宮古市田老地区は東日本大震災による被害がありましたが、この「田老の一本松」は大津波に耐えて生き延びました。
地域の復興を見守りながら「震災の記憶」と「生命の力強さ」を現在に伝えています。

漁港

ゴールの「道の駅たろう」までのルートは比較的平坦で、整備されているため歩きやすいです。海街ならではの漁港の風景を楽しみながらハイキングします。

たろう観光ホテル

漁港を抜けて市街地に入ると見えるのが「たろう観光ホテル」。東日本大震災の遺構となっている施設です。
現在、田老地区では震災時の様子や復興の状況を伝えるための「学ぶ防災」プログラムが実施されており、ガイドによる防潮堤の案内やマスコミ非公開のDVD上映が行われています（宮古観光文化交流協会にて要予約）。

「たろう観光ホテル」から徒歩6分ほどで産直・交流施設や個人商店などが立ち並ぶ「道の駅たろう」に到着です！