2023年版!福島の秋を彩る伝統行事【会津まつり】

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2023年9月22日(金)~24日(日)に会津のシンボル・鶴ヶ城本丸や会津若松市のメインストリート・神明通りなどで開催される「会津まつり」。今年は4年振りの通常開催です。市内の子どもたちが提灯を持って歩く「提灯行列」や、総勢約600名が武者に扮して市内を練り歩く「会津藩公行列」など3日間に渡り様々なイベントが実施されます。こちらの記事ではそんな会津まつりの詳細や見どころをご紹介します。
会津藩公行列

「会津まつり」のはじまり

会津まつりに参加する前に知っていただきたいのが会津の歴史的な背景。江戸時代と明治時代にまたがる戊辰戦争まで遡ります。当時の会津藩は鳥羽・伏見の戦いで「朝敵」とみなされ、その後も新政府軍と抗戦。今回の会場にもなっている鶴ヶ城では、1ヶ月にわたる篭城戦の末、朝敵という汚名を被ったまま降伏することになりました。白虎隊の悲劇もこのときに起こっています。

しかしその約60年後、昭和天皇の弟・秩父宮雍仁親王(ちちぶのみや やすひとしんのう)と会津藩主・松平容保の孫娘・松平節子姫がご成婚。これは「会津は朝敵ではない」と皇室から示されたことになります。当時の会津の人々は、この報せに大変喜んだそうで、会津祭りはお二人のご成婚により会津藩の復権が叶った「祝いと喜び」の精神を後世に伝えるため始まったといわれています。
会津藩公行列の姫役

「会津まつり」で開催されるイベント

実際に会津まつりではどのようなイベントが開催されているのかをご紹介します。

提灯行列

提灯行列は会津まつり初日に実施される祭りの開催を告げる行事です。松平節子姫が里帰りをされた際に、会津の人々が節子姫が滞在されている松平家の別荘に提灯を持ち、お祝いに向かったことがルーツになっています。節子姫が会津に滞在されている間、提灯を持った人々が夜通し街中を練り歩きお祝いされたそう。

現在は会津の復権を喜び、祝った当時の先人に想いを馳せ、各地区の子ども会のみなさんが行進。ゆらゆらと揺れる提灯に願いを込めて練り歩きます。

開催期間:2023年9月22日(金)
開催時間:18:00出発(出発式は17:30~鶴ヶ城本丸にて)
会場:鶴ヶ城本丸~神明通り
提灯行列

会津磐梯山踊り

日が沈み、提灯の灯りが灯ったら会津磐梯山踊りの始まりです。会津の民謡「エイヤー会津磐梯山は~」の歌詞に合わせ、昔ながらの輪踊りで踊ります。民謡の登場人物「小原庄助」は架空の人物で「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、それで身上つぶした」と唄われています。

開催期間:2023年年9月22日(金)・23日(土・祝)
開催時間:両日とも19:00~20:30
会場名:神明通り
会津磐梯山踊り

会津藩公行列

会津まつり最大のイベント「会津藩公行列」。今年は特別企画として一般公募枠を100名追加し、総勢約600名が武者に扮して市内を練り歩きます。鶴ヶ城本丸にて出陣式が行われ、行列は街中へ出発!

各所では奴隊(やっこたい)の毛槍による所作も披露され、沿道を観客の声援が埋め尽くします。実際の参勤交代では、藩ごとに特徴がある身なりをして、大名行列の先頭で将軍の家紋が入った旗などを持ちながら歩く奴隊を見て、どこの藩なのか識別していたそう。特に毛槍は藩ごとに形が決まっていました。その毛槍を使ったパフォーマンスは当時も民衆を楽しませていたようで、会津まつりでも忠実に再現されています。

開催期間:2023年9月23日(土・祝)
開催時間:出陣式9:30・出陣10:30 ※いずれも予定
会場:鶴ヶ城本丸 特設ステージ
毛槍による所作
赤い顔をした奴隊

会津の歴史を知ればもっと楽しい!

会津まつりのはじまりから実施されるイベントの詳細までご紹介しました。会津の人々の想いが詰まった会津まつり。ぜひ秋のお出かけに訪れてみてはいかがでしょうか?
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