2024年版!色鮮やかなねぶたとハネトが見どころ【青森ねぶた祭】楽しみ方とは?

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2023年 JRねぶた実行プロジェクト「強弓島の為朝(ごうきゅうしまのためとも)」(ねぶた制作/竹浪比呂央)

2024年も青森ねぶたを楽しもう!

2024年も青森ねぶた祭の時期が近づいてきました!青森ねぶた祭は期間中、「ねぶた」と呼ばれる巨大な山車が青森市中心部、約3.1㎞を太鼓やお囃子等と一緒に練り歩くお祭りです。幅9m、奥行き7m、高さ5mもある巨大なねぶたはとっても色鮮やか!歴史的な物語がモチーフになっているなど勇壮なものが多いですが、内側からライトアップされるため、夜の運行風景は幻想的でもあります。

青森ねぶた祭は見るだけでなく、観光客の方でも当日ハネトとして参加できたり、祭の開催前にねぶたを見学できたりと楽しめる要素がたくさんありますので、2024年の青森ねぶた祭の楽しみ方をご紹介します♪

2024年青森ねぶた祭 日程

8月1日(木)前夜祭 
18:00~21:00(予定)(会場:青い海公園特設ステージ)
各種コンテストやイベント等が開催。屋台等の出店も。

8月2日(金)、3日(土)
19:00~(先頭ねぶた協働社交差点から出発)
子どもねぶた(約10台予定)・大型ねぶた(約15台予定)の運行

8月4日(日)~6日(火)
18:45~(先頭ねぶた新町柳町交差点から出発)
大型ねぶたの運行(約20台運行予定)

8月7日(水)
13:00~(先頭ねぶた新町柳町交差点から出発)
大型ねぶたの運行(約20台運行予定)

19:15~21:00頃 (会場:青森港)
第70回青森花火大会・ねぶた海上運行

青森ねぶた祭の楽しみ方

その1:観て!聴いて!楽しもう!!

色鮮やかなねぶた(ねぶた制作/竹浪比呂央)
青森ねぶた祭はまず、観て、聴いて楽しむのがおススメ。色とりどりの巨大な山車が次々と目の前を進んでいく姿には目を奪われます。また、ねぶた囃子と呼ばれる笛や太鼓、手振り鉦(がね)の響きは力強く、聴いているとリズムに合わせて体が動いてしまうかも♪地元の人はねぶた囃子を聞くと、じゃわめぎますよ(”じゃわめぐ”は津軽弁で気持ちが高揚してわくわくするという意味です)。

なお、ねぶたは一期一会。ほとんどのねぶたは祭の後、壊してしまうため、お気に入りのねぶたを見つけたら写真を撮ったりじっくりと観覧してくださいね。

※受賞ねぶたに限っては基本的に来年に入れ替わりが行われるまで「ねぶたの家 ワ・ラッセ」で展示されます(例外もあり)。

観覧するには?

ねぶたの運行コースは決まっており、有料観覧席以外の場所等一部を除き、どなたでもコース沿いの歩道から無料で見ることができます。場所によって魅力の違いがあり、地元の人はお気に入りの見物場所が決まっていたりします♪例えば国道沿いは道路が広くダイナミックなねぶたの動きが見れるということで好む人がいる一方、駅前から続く新町通り等は道幅が狭く、ねぶたとの距離が近いということで好む人も。

運行コース沿いは混みあっているため、しっかりと落ち着いて見たい方や初めての観光客の方には有料の個人観覧席もおススメです。座ってゆっくり見物することができますよ♪個人観覧席は例年7月上旬から全国のコンビニエンスストアなどで販売されます。有料観覧席について詳しくは青森ねぶた祭公式HPをご覧くださいね。
青森ねぶた祭公式HPはこちらから

その2:ハネトとして参加し、楽しもう♪

ハネトの正装(ねぶたの家 ワ・ラッセ)
青森ねぶた祭の魅力の一つは観光客の方でも見るだけでなく実際に参加ができること。ハネトと呼ばれる踊り手は「ラッセラーラッセラー」の掛け声とともに跳ねまわります。ハネトは正式な衣装さえ着ていれば観光客の方でも参加OK!衣装は青森駅前で借りることも購入することも可能です。着付けをしてくれるところもあるので、この機会にぜひ挑戦してみてくださいね♪

ハネトの参加方法は?

待機中のねぶた
参加の仕方は簡単!衣装に着替えたら出陣を待っているねぶたのハネト集団の中に紛れ込むだけです。もちろん参加は無料です。運行団体によっては飛び入りの参加がNGのところもあるので、周りの方に一声かけてから参加すると安心。また、運行途中からの参加もNGのため、開始時間より前に待機していてくださいね。

跳ね方はスキップのような感じですが下手でも大丈夫!周りの人を見て真似してみましょう!跳ねている地元の人とも仲良くなれるかも♪終了時には筋肉痛になっている可能性大ですが跳ねることでねぶたの楽しさを存分に味わえますよ♪

ねぶた衣装を借りれる場所やハネト参加のルールなどは青森ねぶた祭の公式HPに記載されているので、そちらをご覧くださいね。

その3:昼の時間を楽しもう!

AOMORI NEBUCO FESTIVAL 2024

AOMORI NEBUCO FESTIVAL 2024 ポスター
NEBUCO制作イメージ
NEBUCO制作イメージ
NEBUCO制作イメージ
今年注目となるのが初開催の「AOMORI NEBUCO FESTIVAL 2024」。「NEBUCO」とは、ねぶたの創作の技法によって作られた作品のこと。ねぶたを構成する水、炎、動物、剣、衣、装飾、文様など細部の「表現」と、ねぶたならではの「技法」に焦点をあてて、15 名のねぶた師によって制作されたNEBUCOがイベントで展示されます。
今年のテーマは「波」。青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸が今年就航60周年であり、また2025年~2026年はみなとまち・あおもり誕生400年の記念事業が開催されることから、「波」をテーマに制作されたさまざまなNEBUCOが展示されます。開催は7月31日(水)から8月12日(月・祝)にわたって、青森駅近くにある青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸で行われます。ぜひ足を運んでみてください♪
AOMORI NEBUCO FESTIVAL 2024 公式HPはこちらから
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

ねぶたラッセランド

ねぶたラッセランド
駅前から海沿いのルートを進んでいきます
青森ねぶた祭は最終日を除き夜の運行となりますが、昼もねぶたにどっぷりつかりたいのなら、青森ねぶたラッセランドガイド隊による「ねぶたガイド」がおススメ。青森駅から海沿いを歩いて7分ほどの場所にある、青森県観光物産館アスパムの建物の裏側(海側)に「ねぶた小屋案内受付所」があり、無料でガイドをお願いすることができます。ねぶたの起源や由来から祭の仕組み、ねぶたが出来るまでを詳しくご案内してもらえますよ♪

受付:7月1日(月)~8月6日(火)
時間:10:00~12:00、13:00~15:00(最終受付:14:30)
申込:案内受付所へ直接お申し込みください
予約:個人のお客様を対象に予約可能です
※詳細は下記の留意点をご覧ください

【留意点】
・一度にご案内できる人数等の関係から、団体の受付はしておりません
・ガイドの目安は約20分程となっております

詳細は下記の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」公式HPよりご覧ください。
ねぶたの家 ワ・ラッセ 公式HPはこちらから

その4:ねぶたスポットを楽しもう!

せっかくなら青森ねぶたを余すことなく楽しんでしまいましょう!JR青森駅から徒歩圏内で楽しめるその他のねぶたスポットをご紹介します♪

ねぶたの家「ワ・ラッセ」

ねぶたの家 ワ・ラッセ(赤い建物)
有料エリアには大型ねぶたが!
JR青森駅から徒歩すぐのところにあるのが「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。館内有料エリアではねぶたについて学べるほか、昨年の受賞ねぶた等大型ねぶたを展示しています。運行中はダイナミックさに圧倒されてしまいますが、ワ・ラッセでは細かいところまで丁寧に作られているねぶたをじっくりと眺めることができ、新しい発見があるかも♪

また、スタッフによるねぶた囃子演奏やハネト体験などもあるので、時間に合わせた訪問がおススメ。ねぶた関連のお土産品も沢山販売されていますよ。

入館料や体験などの時間等詳しくは「ねぶたの家 ワ・ラッセ」公式HPをご覧ください。

青森県観光物産館アスパム

青森県観光物産館アスパム13階の展望台
展望台から見下ろすねぶた小屋
青森県観光物産館アスパムでおススメなのが13階の展望台!ねぶた作家(ねぶた師)の竹浪比呂央(たけなみひろお)さんが企画や原画の作成、監修等を行い、同じくねぶた師の手塚茂樹(てづかしげき)さんが制作した『ステンドグラス風ねぶた絵』が展示されています。

こちらは青森港の開港400年を記念して作られたもの。ねぶたの技法を用いつつもステンドグラスを表現しているという新しい取り組みです♪実際に見てみるとステンドグラスのように鮮やかですが、ガラスではなく和紙を使っているため、光の通り方が柔らか。黒い線は墨を使っているのだとか。

展望台からはねぶた祭期間中、ねぶた小屋からねぶたが出陣する様子を見下ろすこともできるのでおススメですよ♪

もう1つ青森県観光物産館アスパムでおススメなのが、2階にある「360°3Dシアター」。こちらでは青森ねぶた祭を含む青森県内の祭を大迫力の映像で楽しめる『青森祭りの魂(約7分)』がご覧いただけます。

展望台、シアター、どちらも有料となっておりますが、一見の価値ありです♪料金等詳しくは青森県観光物産館アスパム公式HPをご覧ください。
青森県観光物産館アスパム公式HPはこちらから

ねぶた制作の様子を今年も特別にお届けします!

こちらでは現在進行形で制作中の「JRねぶた実行プロジェクト」のねぶたの様子を更新していきます!今年のねぶたは『足柄の公時(きんとき) 頼光(らいこう)に随(したが)う』。金太郎として知られる坂田公時(赤竜と山姥の間の子)と源頼光を描いたものです。

感染症が落ち着き、出会いを求めて自由に旅をしよう、活気に満ちた世の中になるようにとの願いが込められたねぶたです。

今年も「JRねぶた実行プロジェクト」のねぶたを手掛けているのは竹浪比呂央さん。2023年にこれまでの取り組みが評価され、第7代「ねぶた名人」に選ばれました。これまで最も優れたねぶた制作者に贈られる「最優秀制作者賞」をはじめ、数々の賞を受賞されていますが、同時にステンドグラス風ねぶた絵などの新しい取り組みも積極的にされています。

竹浪比呂央さんについて詳しくは下記の「竹浪比呂央ねぶた研究所」公式HPや昨年度の連載企画をごらんください。
竹浪比呂央ねぶた研究所公式HP

現在のねぶたの様子はこちら!

6月初旬取材時のねぶた
6月初旬、こちらは「白いねぶた」とも呼ばれる色付け前の状態のねぶたです。針金の線がくっきりと見えており、造形の繊細さと大胆さに惹きつけられます!指の先など細かいところまで丁寧に作られている上、ねぶたならではの迫力も抜群!色がついていなくても凄みが感じられます。この状態も魅力的ですが、どんな風に色がついていくのか、とても楽しみです♪
6月中旬頃の様子
こちらは墨を入れる「書割」をしているところ。ねぶたを作り上げるのはとても大変なので多くのスタッフさんが制作に携わっていますが、こちらの書割はとても大事な作業のため、ねぶた師の竹浪さんが基本的にすべて1人で行っています。ねぶたは鮮やかな色や迫力ある造形に目が惹かれますが、墨の入れ方にもそれぞれのねぶた師さんの個性が出るので、こちらに注目して観るのもおススメですよ♪
6月下旬頃の様子
こちらは色付けをしているところ。塗るところによって形の違う筆を使い分けたり、塗り方を変えたりと1つ1つ丁寧に行っています。ねぶたはとても大きいため、ときどきアクロバティックな恰好で色付けをしていることも。ねぶたは基本的に夜に明かりを灯して運行するため、中の明かりを付けて色付けをすることが多いようです。だんだんと色がついてくるとねぶたに命が吹き込まれていく感じがして、完成がとても楽しみです♪
7月中旬頃の様子
ほとんどの箇所に色が付きほぼ完成です!暗い中で明かりがともると主役の坂田金時の赤い身体が色鮮やかに浮かび上がります。青森ねぶた祭開催まであと少し!周りではお囃子や太鼓の練習の音も聞こえ、青森市内ではお祭りムードが高まっていますよ♪
(7月下旬頃の様子)1. ねぶたを引く台 2~4. 力を合わせてねぶたを台に上げます!
ねぶたが台に上がり、しっかりと固定します
7月下旬、ねぶた小屋の前で台上げを行いました!台上げとはねぶたを引く台の上にねぶたを載せること。ねぶたは運行中この台の上から観客を見下ろすため、ねぶた師さんは台に載せたときに一番よく見えるようにねぶたを制作しています。そのため台上げはねぶた師さんにとっては緊張の瞬間なのだとか。今年の「JRねぶた実行プロジェクト」のねぶたは、主役の坂田公時がとても大きいのですが、台に上がると更に迫力が!この状態で明かりがつくのが今からとても楽しみです♪
明かりが点く前のねぶた
待ちわびる人たち
ねぶた祭まであと少し!お祭りの直前に行われるねぶたの点灯式に行ってきました!点灯式では関係者の方や一般の方が集まり、今か今かと明かりが点くのを待ちわびています。

ねぶたにはいきなりすべての明かりが点くわけではなく、少しずつ明かりがともっていくのですが、そのたびに歓声が上がります。
提灯と龍に明かりがともり…
あともう少し!
ねぶたのすべてのパーツに明かりが点くと自然と拍手が沸き起こりました!坂田公時のあざやかな赤の身体と青のまさかりのコントラストがとても綺麗です!
すべてのパーツに明かりが点きました!
ねぶたは単体でも見ごたえがありますが、お祭りの運行中動いているねぶたはまた違った魅力があるので、ぜひお祭り本番のねぶたも見に来てくださいね♪

青森で宿がとれない!という方は…

青森ねぶた祭は全国から観光客の方が集まるため、宿がなかなか取れない場合があります。そんなときは少し足を延ばして函館や盛岡で宿をとる方法もあります♪列車と宿を一度に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」が便利ですよ♪

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今年もねぶた祭が熱い!

迫力満点のねぶた運行
青森の夏といえばねぶた祭。長い冬を超えて人々のエネルギーが最も沸き立つお祭りです。夜空に光る勇壮なねぶたとお囃子の音色、たくさんのハネトの活気はきっと忘れられない思い出になるはず。ぜひ今年の夏を青森で満喫しに来てください♪
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