日本三大胃腸病の名湯・地温泉「峩々(がが)温泉」
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蔵王南面にひそむ名湯
ちなみに「日本三大」とは、宮城県・峩々温泉、群馬県・四万温泉、九州・湯平温泉で、「飲泉」による効果が期待できる源泉という共通点があります。峩々温泉では飲泉のほか、あつ湯とぬる湯の内湯があり、あつ湯をおなかに少しずつ掛け湯にする方法もおすすめです。また岩盤浴「見晴」や、露天風呂(内湯から出られる男女別の露天風呂、その先渓流沿いにある混浴露天風呂、貸し切り・天空の湯)などバリエーション豊富なのがうれしい宿です。
峩々温泉があるのは蔵王連峰の山の中。それゆえに季節の訪れが遅く、例年5月の上旬に山桜が開花する頃から、一気に辺りが春めいてくるそうです。湯守の竹内宏之さま曰く「宿の後ろの山肌が桜色に染まります。往復40分ほどのトレッキングで、間近に見ることもできますよ」。明治期創業の峩々温泉、竹内社長はその6代目として日々湯を守っていらっしゃいます。
団体さまは一切受けないこの宿には、温泉旅館とは異った素朴な木造りの雰囲気が漂っています。温泉に向かう廊下では、お客さま同士互いに声をかけ合って通り過ぎていく光景が見られます。お湯が目的な人たちだけに打ちとけるのも早いそうです。
浴室の床は板張り、壁は漆喰造りで明るく、芳しい木の香が漂っています。
いい湯、いい食、山の自然。蔵王の恵みに元気をもらう
貸切、男女別、混浴など露天風呂が豊富なのは、湯に浸かりながら感じる蔵王の自然にも、大きな癒やし効果があると考えるからです。湯治場の風情をとどめる大浴場では、峩々伝統の一風変わった入浴法「かけ湯」を体験してみてはいかがでしょうか。
【かけ湯の方法】湯船の淵に木枕を置き、そこへ寝そべります。竹の筒でゆっくりと1回1回丁寧に胃や腸のあたりに掛けていきます。自分のペースで調子を整えながら100杯続けるのが峩々の伝統。この入浴方法は湯治客らの間で、熱い湯でも湯あたりを起こさないようにと生まれた方法です。最初は熱く感じますが、徐々に幹部がじんわり温まってきます。
南蔵王の山肌を見上げながらの入浴気分は最高ですよ。
※三日湯とは・・・三日入って効果がある温泉のこと
峩々温泉の飲泉コーナーには、以下のように書かれています。
「1日1杯の飲泉/100杯のかけ湯/湯治の峩々には1週間ひとまわり」
食べ過ぎや飲み過ぎだけでなく、胃腸の働きはストレスによってもダメージを受けます。現代社会に生きる私たちの胃腸環境はいつでも脅かされていると言っても過言ではありません。そんなときは、峩々温泉を訪れてこの入浴方法を試してみるのはいかがでしょうか。
夏の「峩々温泉」
秋の「峩々温泉」
秋も、風情があります
どんな日も、【今日のいい湯】を心がけてしっかりと湯守をしていきたいという思いで欠かすことはありません。
蔵王は暑さ寒さも彼岸まで。お盆を過ぎるとあっという間に秋です。
冬の「峩々温泉」
◆峩々温泉の泉質と効能
泉質:ナトリウム・カルシウム・炭酸水素塩・硫酸塩泉
効能:胃腸病・リウマチ・肝臓疾患・その他消化器系疾患など
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●所在地 宮城県柴田郡川崎町前川字峩々1
●アクセス 東北自動車道「村田I.C.」より約35分、「白石I.C.」より約40分。
メルキュール宮城蔵王リゾート&スパ〜峩々温泉間の送迎(1日1往復)あり。※本記事の内容・サービス等は変更している場合があります。
※画像はすべてイメージです。