「驚異と怪異―想像界の生きものたち」REGNUM IMAGINARIUM: Realm of the Marvelous and Uncanny 国立アイヌ民族博物館 北海道・白老町

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動物形土製品[国指定重要文化財]/千歳市教育委員会蔵

展覧会の概要について

人類は、常識や慣習から逸脱した「異」なるものを、どのように認識し、説明し、描いてきたのでしょうか。本展では、人魚や龍、河童など、想像界の生きものの多様性について祭具、衣装、絵画、彫刻、書籍などをとおして紹介し、人間の想像と創造の力の源泉を探ります。奇妙で怪しい、不気味だけどかわいい、世界の霊獣・幻獣・怪獣が大集合!します。

本展覧会の見どころはどんなところでしょうか。

千島アイヌのみに伝わる怪物である「フジル」の木製仮面が展示されます。「フジル」はいつも仮面をつけていて、仮面の下は「のっぺらぼう」と言われています。近隣諸民族の仮面と関係しているのでしょうか?千島アイヌの伝承を採録した人類学者の鳥居龍蔵(とりいりゅうぞう)のフィールドノートと一緒に展示される稀少な機会です。
仮面(千島列島)/国立民族学博物館蔵
変幻自在の怪獣ビビちゃん、開拓使たちがつくりだした「北海道イメージ」関連資料、現代のイラストレーターが描くアイヌの伝承に伝わるクリーチャー紹介など、北海道オリジナル・コンテンツに乞うご期待!
耳長お化け「キサㇻリ」(北海道)/国立民族学博物館蔵
みどころは、プエルトリコのヴェヒガンテ衣装や、ソロモン諸島のトビウオ漁用釣具、インドネシアの舞踏劇ワヤン・オランの衣装「ジャタユ」など、暮らしの道具や衣装にみられる世界各地の人びとが、創り出した不思議な生きものたちが集結することです。日本からも、国指定重要文化財である動物形土製品、鳥取県の張子人形「ショロショロ狐」などが展示されます。水に潜み、天に羽ばたき、地を巡る、想像界の生きものの多様性を探求しましょう。
左からヴェヒガンテ衣装(プエルトリコ)/国立民族学博物館蔵、トビウオ漁用釣具(ソロモン諸島)/国立民族学博物館蔵、 動物形土製品[国指定重要文化財]/千歳市教育委員会蔵、舞踏劇ワヤン・オランの衣装《ジャタユ》(インドネシア)/国立民族学博物館蔵、張子人形《ショロショロ狐》(鳥取県)/国立民族学博物館蔵

驚異と怪異の文化史について

姫國山海録(きこくせんがいろく)の「姫國」とは日本を示す漢語のひとつです。古代中国の地理書「山海経にならって、日本各地に出現したという「山川に見るところの異物」25種の情報と図を記録しています。
海鬼『姫國山海録』(1762)より/東北大学付属図書館蔵
五十嵐大介作「異類の行進(マーチ)」(部分)/個人蔵
場所は、ウポポイ(民族共生象徴空間)内、国立アイヌ民族博物館「特別展示室」にて、2024(令和6)年9月14日(土)~ 2024(令和6)年11月17日(日)まで開催いたします。
画像提供/公益財団法人 アイヌ民族文化財団
第9回特別展示「驚異と怪異―想像界の生きものたち」REGNUM IMAGINARIUM: Realm of the Marvelous and Uncanny

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