東京・足立「千住宿」の文化と伝統工芸を楽しむ!【江戸街道日帰り街歩きツアー】参加レポート

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江戸街道日帰り街歩きツアー
東京北東部のターミナル駅、北千住駅のある足立区千住エリア。江戸街道の起点「日本橋」から1番目の宿場町である「千住宿」として、江戸時代から多くの旅人や商人が行き交う賑やかなまちとなっていました。寛永2年(1625年)に誕生した千住宿は、令和7年(2025年)になんと開宿400年という大きな節目を迎えます。そんな千住宿で「江戸観光」をテーマにした、江戸時代の歴史と文化を体験できる街歩きツアーが、2024年11月30日と12月7日の2回にわたり開催されました。本ツアーの企画に携わった*and trip.編集部が、当日の様子や参加者の声をお届けします!

「江戸街道プロジェクト」の一環で開催

日本橋を起点とする五街道と、その枝道である脇往還(わきおうかん)を「江戸街道」と呼ばれているのはご存知でしょうか。広域関東エリア(1都10県)をカバーする江戸街道沿いには、現在でも歴史的な観光資源や文化など魅力的なコンテンツが豊富にあります。国土交通省内の関東運輸局が主導となり、広域関東の魅力を「江戸街道」というテーマに統一し、ブランディングを進めており、本ツアーは「江戸街道プロジェクト」の一環として企画されました。

今回のツアーの舞台となる千住宿は、日光街道や奥州街道などの街道が通り、江戸と北関東を結ぶ交通の要所に位置しています。
江戸街道プロジェクト

ガイドを務めるのは、「安田大サーカス」団長安田さんと「元官僚芸人まつもと」さん

本ツアーのガイド役として、松竹芸能に所属する人気芸人「安田大サーカス」団長安田さんと「元官僚芸人まつもと」さんが参加しました。イヤホンガイドをつけてお二人の楽しい掛け合いを聞きながら、参加者と共に街を散策します。
「安田大サーカス」団長安田さんと「元官僚芸人まつもと」さん

「奥の細道」は千住がスタート地点

朝9時に千住大橋で集合した後、まず向かったのは「千住宿奥の細道プチテラス」。実は千住の地は、松尾芭蕉が「奥の細道」への旅に出たスタート地点、「矢立初めの地」なのです。旅の始まりの句をここ千住で詠んだといわれています。千住宿奥の細道プチテラスには、ふくよかな恰好の芭蕉が筆を持った姿でたたずんでいます。芭蕉の足に触れると、健脚になれるのだとか…?
松尾芭蕉像を囲む、団長安田さんと元官僚芸人まつもとさん
千住大橋下には「せんじゅこばし」という歩道橋があります。ツアーで紹介されないとあまり気づかないような場所に入口がありました。ここにも、芭蕉に関する展示があり、当時の街の様子を想像しながら句を詠んだ場面に思いを馳せます。
せんじゅこばしにて
松尾芭蕉の句

歴史ある生業を感じる施設見学【喜田家、阿久津食品、AJO BASE、吉田絵馬屋】

地元で愛される和菓子屋「喜田家」の工場見学

編集部が参加した11月30日の回では、足立で愛される和菓子屋「喜田家」の工場見学も行程に組み込まれました。通常は一般公開していない工場ですが、今回のツアーのために特別に見学プログラムを開いてくださいました。専用の作業衣を身に着けて、和菓子職人さんの案内の元で和菓子が作られる様子を見学しました。甘い香りにつつまれ、参加者の皆さん幸せな気分になった様子。職人さんたちも大変親切に、質問などにも答えていただきました。
喜田家にて

卵の卸問屋「阿久津食品」でスイーツを堪能

阿久津食品は、千住大橋駅から徒歩10分ほどの場所に位置する卵の卸問屋さんです。創業は大正14年で、長年にわたり新鮮で安全な鶏卵を提供しています。主に飲食店やホテルなどに卵を卸していますが、一般の方も購入可能です。阿久津食品では、出汁のきいた厚焼き玉子や卵を使ったスイーツも店頭で販売しており、テイクアウト専門で提供しています。特に人気なのは、なめらかで濃厚なプリン!みなさん、スイーツや卵焼きなどを購入されていました。
阿久津食品

日本初!ニンニク専門店「AJO BASE(アホベイス)」

千住には、まだまだ気になるスポットがたくさんあります。北千住駅方面に北上して歩いてきました。旧日光街道から1本住宅街に入った場所に、次の目的地、日本初となるニンニク専門店のお店「AJO BASE(アホベイス)」があります。休憩がてらニンニクについて学ぶ時間に。1975年に巣鴨で創業した「あほやにんにく堂」が運営しており、2022年に北千住にラボ&カフェ「AJO BASE」がオープン。匂いのしない黒ニンニクコーヒーや、まるごと1玉ニンニクを使ったにんにくぱん「アホパン」など、珍しい商品が目白押しです!
今回は、「ニンニクのスープ」の試飲をさせていただきました。かつお節や梅肉などのエキスに漬け込んだ「ニンニクピクルス」もご提供くださり、おそるおそる口にしてみると、ニンニクの匂いもなく美味しい!参加者のみなさんからも驚きの声があがり、お土産を買われる方でお店は大賑わいでした。
アホベイス

江戸時代から続く伝統を守り続ける「吉田絵馬屋」

街歩きもラストスパートに差し掛かり、お昼前の最後の立ち寄り箇所「吉田絵馬屋」へ。AJO BASEから「北千住宿場町通り商店街」に入り、歩くこと約10分。「絵馬屋」の看板が出されている古民家につきました。こちらが、絵馬製作を江戸時代から続けられている「吉田絵馬屋」です。
現在の店主である吉田晁子さんは8代目にあたり、昭和57年(1982)に足立区登録無形民俗文化財保持者となり、昭和60年(1985)には吉田家絵馬資料が登録有形文化財となりました。

普段は戸を閉めて製作に専念されていますが、今回のツアーのために特別にお店を開けていただきました!絵馬製作を生業とされる吉田さんから、お仕事についてのお話を伺いました。購入希望者には絵馬の販売もあり、参加者の方からは現代でも昔から変わらない営みを存続していることに感心される声も。
吉田絵馬屋

「路地裏寺子屋 ろじこや」で和菓子作り体験

街歩きの最後は、北千住駅の東側にやってきました。到着したのは、築90年の古民家を改築した和モダンな施設。日本文化を学べる茶屋「路地裏寺子屋 ろじこや」です。ほっこりする暖かな空間で、ツアー用に手配されたお弁当をいただき、ゆっくりお昼休憩を取ります。
お弁当のおかずは、足立区の地元江戸野菜「あだち菜」と、日本ならではの「パワーフード」である発酵食品をメインに取り入れられています。彩り豊かで、しっかりボリュームもあり大満足のお昼ご飯でした!
彩り豊かなお弁当
その後、午前中に工場見学をした「喜田家」の和菓子職人さんを先生にお迎えして、和菓子作り体験を行いました。

今回体験するのは、もみじをあしらった上生菓子作りです。初めに先生からレクチャーを受けますが、みなさん先生の手先に興味津々です。なめらかに「へら」を動かす手先の様子がとても美しい…。みるみるうちに、優しい色合いのかわいいもみじの上生菓子が完成しました。

そして、いざ実践!となると、なかなか難しい!レクチャーでは簡単そうに見えても、自分の手でやってみるとうまく形になりません。それでも、みなさん楽しそうに先生のアドバイスを受けながら、個性的な作品が作られていきました。
上生菓子作り体験
完成品(先生作)

参加者の方の声

・(千住)大橋のあたりは歩いたことがなかったので、新しい発見がありとても興味深かった。

・盛りだくさんの、皆さんのお気持ちのこもったツアーでした!

・天気も良く楽しく回らせてもらいました。 ありがとうございました。

おわりに

いかがでしたか?北千住といえば居酒屋を思い浮かべる方も多くいると思います。実は、千住の地は宿場町「千住宿」として江戸時代から栄えてきた賑わいが現代でも続いていることを感じられる、歴史ある地域でもありました。2025年は、開宿400年という記念すべきめでたい年でもあります。ぜひ、魅力満載の千住の世界へ足を運んでみてはいかがでしょうか?歴史を感じながら、新たな発見があるかもしれません♪

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