花巻・東和エリアのヒトとたっぷり語らう!岩手県花巻市 【第3回多拠点居住お試しツアー】

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花巻駅付近の景色(宿泊施設から撮影)
「多拠点生活してみたいな~」なんて考えたこと、一度はありませんか?コロナ禍を経てフルリモートやテレワークを活用した柔軟な勤務形態が広まっている中、岩手県花巻市では、居住地=拠点を1カ所に限らずに全国色々なところに構える「多拠点居住者」を花巻市に呼び込む取組みとして、全4回の多拠点居住お試しツアーを実施し、その様子を情報発信しています。

第3回目を2025年1月19(日)から21日(火)までの2泊3日で実施しましたので、ここではツアー企画に携わった*and trip.編集部員が当日の様子や、参加者の声をお届けします!

多拠点居住とは?

今回のツアーでは、「多拠点居住」をこのように定義しました。

“主たる生活拠点の他にも、住宅やアパート、宿泊施設等(以下、「その他の拠点」)を利用しながら、主たる拠点とその他の拠点で、テレワークやハイブリットワークをはじめとする様々な仕事や生活をしていること。”

コロナ禍を経て、出社せずともパソコンさえあればどこでも仕事ができる環境になりましたよね。そのようなテレワーカーに向け、将来的に花巻市を多拠点居住もしくはその先の移住先として選んでいただきたいと考えています。そのために、まずは花巻市の文化やひとを知っていただくツアーを実施しました。そして、参加者が花巻市で体験したことを情報発信し、その情報をご覧になった方が花巻市に行ってみたい!と思い、花巻市に足を運んでいただくことを目指しています。

▼第1回ツアーの記事はこちらから

▼第2回ツアーの記事はこちらから

第3回のツアー行程

今回のツアーは花巻市のうち、花巻駅や新花巻駅からほど近い「花巻エリア」と、冬にはワカサギ釣りが楽しめる田瀬湖のある「東和エリア」をメインに、以下の行程で巡りました。テレワークを行いながら花巻市の文化やひとに触れていただく内容となっています。
第3回の行程

当日の様子①オリエンテーション

ツアーのはじめにオリエンテーションを行い、まずはカードゲームを用いながら、参加者同士での自己紹介をしていただきました。「東北にはあまり来たことがないんです。」「花巻市には初めて来ましたが、地元に雰囲気が似ていて既に過ごしやすさを感じます。」といった声があがりました。自己紹介の後は、今回のツアーの趣旨やフリータイムに使用できる市内テレワークスペースのご案内を行いました。
オリエンテーションの様子

当日の様子②マルカンビル大食堂

オリエンテーションの後は、マルカンビル大食堂へ移動し昼食をいただきました。マルカンビル大食堂の前身は、2016年6月に閉店となった「マルカン百貨店」というデパートです。百貨店時代にも大食堂がありましたが、デパートの閉店と同時にこちらも閉店となりました。しかし、クラウドファンディングなどを通じたマルカン大食堂のファンの力により、2017年2月20日にマルカンビル大食堂として復活しました。昭和レトロな雰囲気を感じられる食堂は地元の方をはじめとしたファンの方で連日賑わっています。

ツアーでは、参加者の多くがマルカンビル大食堂の名物「マルカンラーメン」と10段巻きの「ソフトクリーム」を召し上がっていました。昼食後、出発までの時間はフリータイムとし、館内にある「花巻おもちゃ美術館」やお土産探し等をお楽しみいただきました。
ピリッと辛い「マルカンラーメン」

▼マルカンビル大食堂の記事はこちら

当日の様子③花巻ユースセンター「ハナレヤベース」

昼食後は、花巻駅から歩いて1分の距離にある、花巻ユースセンター「ハナレヤベース」に伺いました。こちらは、NPO法人ハナレヤが運営する若者が集まる拠点で、現在は本オープンに向けた準備期間中です。ハナレヤベースはしばらく空き家だった場所をリノベーションした空間で、「人材育成」「まちづくり」「若者の場所づくり」を事業の軸にし、若者と町をつなぐ取り組みを行っています。放課後や電車の待ち時間に学生が勉強できるスペースの提供や、探究学習プログラム、進学サポートを行なっており、今後新たな事業としてベース内にカフェや塾、テレワークスペースの設置等、設備の拡充も予定しているとのことでした。また、現在は地元の学生達や、新潟県・千葉県から地域みらい留学で花巻市に留学している高校生らがインターンシップをしており、施設のリノベーションを手伝っています。

この日は、NPO法人ハナレヤ・地域おこし協力隊の内田さんより、ハナレヤベースの役割や県内の教育の現状をお話いただきました。岩手県内では都市と地方の教育格差、若者の人口流出、社会経験の場の少なさといった課題があり、ハナレヤベースではそのような課題解決に向けた取り組みをされているそうです。ご説明の後は、高校生も交えての意見交換の場となり、感想の発表や高校生への質問等が活発に行われました。

●参加者からの主な意見・質問

・NPO法人ハナレヤ以外に、地域の人は関わっているのか?

→物件紹介をしてくれる人など、関わっている人は他にもいます。

・都市部との教育格差に対して社会経験する場づくり等の取組みを行っているが、都市部のことを知れば知るほど若者は都心に興味が出てしまうのではないか?

→その考えももちろんあると思うが、地域活動をした方が地域への定着が上がると思っています。

・花巻市の求職状況が気になった。

・人口減と産業がどのように繋がるか、興味深い。外部の企業による支援があっても面白そう。
ハナレヤベース(中央:地域おこし協力隊の内田さん)

当日の様子④ぼうまい村

2日目最初の立ち寄り先は、東和町田瀬湖近くにある「ぼうまい村」です。ここは、花巻市の元地域おこし協力隊である坊迫舞香(ぼうさこ・まいか)さんが村長を務める、宿泊とツアーが楽しめる村です。2025年のゴールデンウィーク頃を目途にオープン予定で、訪問時は開業のための施設改修を行っている最中でした。オープン後は、狩猟見学と食事を組み合わせたツアーや、都市部では感じられない「山を感じる」ツアー等を宿泊と組み合わせる構想だそうです。

坊迫さんが「ぼうまい村」をつくったきっかけは「自分が暮らしやすいコミュニティをつくりたい。自分が思う最小のコミュニティ=村である。」と思ったことなんだそうです。そこから、地域おこし協力隊として花巻市に移住し、「山と湖の近くに村をつくりたい」と考えていた中で、たまたま付近を歩いていて見つけた場所が今の「ぼうまい村」だったそうです。村づくりが始まり、3年間で累計100名程度の方が手伝いに来ているそうで、この日も東京から4回目という方がいらっしゃっていました。坊迫さんはオープンにあたり、「花巻にとらわれすぎず、遠野市や北上市などの周辺地域も含め、来る人が体験したいことをさせてあげたい。」と仰っていました。

●参加者からの主な意見・質問

・ABW(Activity Based Working)を導入する企業・業界にとって、非常に価値のある場だと思う。

・都市部の方がコミュニティが希薄なので、暮らしやすいのではないかとも思った。

・企業として「地域でのワーケーション」を推進し、オフィスにとらわれない価値を考えているが、若者はなかなか既存の枠を超えたがらない、というのも現状。

・湖を使ったアクティビティの提供も予定しているのか?

→湖上でのSUPヨガをやる予定です!

・サウナを作ったら湖との相性も良さそう!

→サウナは外の敷地に建設済みです。ここ周辺の森林は杉の木なので、それらと合わせて杉の木材で建てたところが特徴です。海外の建築方法を取り入れて建てたところもポイントです!

・自分がやりたいことを行動に移し、その結果人流創造やコミュニティの形成ができている。最終的に町のためになっていることが素晴らしいと思った。
ぼうまい村(右:坊迫さん)
杉の木でできたサウナ

当日の様子⑤やなのうえプロジェクト

ぼうまい村を後にし、同じ東和町内にある「やなのうえプロジェクト」を訪れました。ここでは、昼食のご提供と施設のご説明をしていただきました。やなのうえプロジェクトは、築120年の古民家をリノベーションした多目的体験・交流スペースです。民泊でもあるこの場所は、1日1組限定完全予約制・自炊制で宿泊も可能です。ご主人の髙橋さんは、もともと花巻エリアに住んでいた方ですが、とあるきっかけでやなのうえの物件を紹介され、「ここなら面白いことができそう!」と東和町に引っ越し(プチ移住)をされたそうです。数年前からキッチンカーで米粉ピザの販売も行っているそうで、この日は昼食にピザづくりをさせていただきました。

ピザ生地は東和町の「おでって工房」というパン工房にオーダーしている米粉の生地で、ソースはピザソース、ケチャップのほか、ここでしか食べられない米麹味噌マヨの3種類から選べました。参加者人気はやはり断トツで米麹味噌マヨソース!ソースの上にピーマン、きのこ、ブロッコリー、チーズなどお好みで具材を乗せ、キッチンカーで1枚ずつ焼き上げます。出来立て熱々のピザは絶品でした♪

そして、絶品ピザを食べながら、髙橋さんから移住に関するお話をお伺いしました。その中で特に印象的だったのは、「特に都市部からの移住・就職となると、どうしても収入面でのギャップは感じてしまうと思う。だからこそ、多拠点居住の地として花巻を選び、現在の仕事をしながら都市部と花巻市とで生活するという視点も持ってみてほしい」というお話です。移住に対しての現実的なお話と、花巻に来てほしいという地域の方としての想いが垣間見え、多拠点居住に興味を持たれる参加者にも響いたのではないかと感じました。

また、最後に田舎に来てやってほしくないことを教えてくださいました。それは、「出してもらって終わり」なことだそうです。例えば食事であれば、レシピや作り方を教えてもらうなど、「体験を体験のまま終わらせずに今後につなげていってほしい」と仰っていました。
やなのうえプロジェクト(奥:髙橋さん)
たっぷりトッピングのピザが完成!

【おまけ】花巻駅徒歩4分の幻想的な壁画を見てきました~フリータイム~

2日目の午後、3日目はフリー行程だったため、それぞれテレワークをするなど自由にお過ごしいただきました。花巻駅から徒歩4分ほどにある「未来都市銀河地球鉄道」は、日没から22時までの間に浮かび上がるダイナミックかつ幻想的な壁画です。このように宿泊したからこそ見られるものを訪ねたり、スーパーにお土産探しに行ったりするなど、皆さん思い思いに過ごされていました♪
壁画「未来都市銀河地球鉄道」

参加者からの声

これらの体験や地域の方との触れ合いを通じて、参加者の方からはこんな声をいただきました。

参加者①

この花巻での体験は、単なる観光では得られない深い気づきをもたらしてくれました。人との繋がり、地域への感謝の気持ち、そしてコミュニティを巻き込む力。これらは、多拠点居住やワーケーションを考える上で、かけがえのない学びとなりました。花巻は、新しい暮らし方を模索する人々にとって、魅力的な可能性を秘めた土地です。

参加者②

多拠点移住や地方での働き方に興味があっても、「仕事はあるのか?」「学校や医療機関などのインフラはどうか?」といった不安がつきものです。しかし、このお試しツアーを通じて、そうした疑問がひとつひとつ解消され、花巻市が持つ可能性や魅力を実感することができました。

花巻市は、働きながら地域の魅力を存分に味わえる「サードプレイス」としての可能性を秘めています。もし「地方で何か新しいことを始めてみたい」と考えている方がいるならば、今回私が体験したようなプログラムに参加し、実際に足を運んでみることをお勧めします。きっと、自分にとっての理想的な環境が見つかるはずです。自由な働き方と地域とのつながりを大切にしたい皆さん、花巻市の可能性をぜひ体験してみてください。そこには、新しい発見と出会いが待っています!

参加者③

主都圏からのアクセスも良好のため、首都圏からのワーケーション先を探している方にはおすすめしたいです。特に将来的にやりたいことがあって、それを実現するには地方の方が向いているという方には、多拠点生活も視野に入れたうえで、訪問いただくことをお勧めします。花巻市は行政や地域の企業、住民含めて非常に懐が深く、新しいアイディアに寛容な街だと思うので、ぜひやりたいことを言葉にしたうえで、それに関係しそうな方の元を訪問いただくと、何等か実りがあると思いました。

参加者④

今回は2回目の参加となった花巻市多拠点移住ツアーですが、前回とはまた違った地域を訪問させていただき、みなさんのお話を聞かせていただいたことでより深く地域に根差した活動や花巻市での生活を体験することができました。前回もですが、ただ旅行に来ただけでは体験できないような、今回お会いした方々の花巻市やご自身の夢への熱い想いを直接聞かせていただく貴重な機会をいただき地域の皆さんとの交流を通したことでますます花巻市が大好きになりました。

参加者⑤

印象的だったのは、訪問した3カ所の運営者たちに共通する「自分のやりたいことを実現する」という強い気持ちです。3名とも必ずしも最初から「地域のために」を第一の目的としていたわけではなく、地域の方との距離感や考え方も違いますが、結果として地域に必要とされる魅力的な場所を作り上げていました。花巻での3日間は、単なる観光地としての魅力だけでなく、「自分らしく生きる」ための選択肢として、この地が持つ可能性を強く感じさせるものでした。

参加者⑥

花巻市でご活躍の地域おこし協力隊の皆様の活動や活躍は素晴らしいものばかりであり、やなのうえプロジェクト髙橋さんの「移住生活は簡単なものではない」とのメッセージやアドバイスはまさにその通りだなと感じました。
花巻という「地」と地域おこし協力隊など「地域みなさまの活動」とそれらを支える「自治体のバックアップ」三つ巴が揃うことが「花巻市における多拠点居住」拡大に繋がるのではないでしょうか。

参加者⑦

3日間を振り返って、見つけることができた感動、発見、つながり。そして気づき、課題。整理しきれない全てを抱え、想いを馳せながら考える帰り道。まだ点と点を結びつけるには時間がかかりそうですが、出発前の自分にはなかった“なにか”が得られたような気がします。(旅に出るとみんなこう言う。でも今回は確か。)

参加者⑧

今回のツアーでは花巻の地域おこし協力隊の活動がそれぞれ点の活動をしつつも連携しつつ、細い線からやがて太い線となり、面の活動に繋がり、今ハナレヤベースで勉強している若者が就職する頃には、今よりも岩手での就職先が増えて県内の就労人口の増加に寄与してくれるのではないかと感じることができました。

参加者⑨

普段はデスクワークでPCと向き合う時間が多いですが、活動の現場に行って直接コミュニケーションをとると、相手の熱量や思いを直に感じることができることに気づかされました。(今回訪問した)3名全員が古民家を使ってやりたいことを実現しており、DIY的なことをご自身で取り組まれていました。過去にそういった経験がなくてもなんとかできるのかもしれない…と私も挑戦してみたい気持ちになりました。

花巻市で多拠点居住を体験しませんか?

今回ご紹介したように、花巻市ではここでしかできない体験や温かい人に巡り合えます。多拠点居住に興味のある方も、今はない方も、是非一度花巻市に訪れ交流体験を行ってみてください。

また、花巻市定住推進課では、お電話や花巻市ホームページのお問合せフォームから、移住定住や多拠点居住などに関する相談を受け付けています。花巻を訪れた際に市役所で相談することも可能ですよ。

花巻市 定住推進課

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花巻市 定住推進課 お問い合わせはこちら

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