北前船の歴史を残す廻船問屋 富山県岩瀬【森家】

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森家外観
※2024年に発生した能登半島地震の影響により森家は現在休館しています。再開時期は富山市公式ウェブサイトをご確認ください。

かつて北海道と大阪を結んだ商船「北前船」。富山県岩瀬は北前船の寄港地のひとつであり、交易によって栄えた街並みが今も残ります。北前船交易によって財を成した「森家」の住宅は、その当時の暮らしぶりを今に伝える重要な場所となってます。

北前船交易を現代に伝える森家

富山港岩瀬運河近くの大町通りにある森家は、建築当時のたたずまいを残す日本海で活躍した北前船の廻船問屋で、国の重要文化財に指定されています。行きも帰りも荷を載せて「倍倍(ばいばい)」に儲かることから、地元では北前船のことをバイ船と呼んでいました。当時の200万両、今日では2,000億円の財産があったそうです。

木組みの梁が見事な母屋

幕末から明治にかけてが最盛期で、この森家も1878年に建築されました。重厚な縦格子が昔を思わせる玄関から、後ろの船着き場まで通り庭になっています。風格漂う主屋は、吹き抜けの木組の梁が大変見事です。
お座敷の広がるお部屋

左官職人の技術が光るコテ絵

森家の庭には土蔵が二つあり、扉には家紋と龍虎のコテ絵が描かれています。コテ絵とは、漆喰を用いて作られるレリーフのことで、左官職人がコテで仕上げていくことから名付けられたそうです。
コテ絵が描かれた土蔵の扉

注目箇所の多い森家

その他、屋内は屋久杉の板戸、能登産黒松のはり、土間には小豆島産の巨大な1枚岩など、全国各地の材料を使った贅沢な造りとなり、見ごたえ十分です。館長が楽しく分かりやすく説明もしてくれるので、もっと北前船について知りたくなるかもしれません。
うぐいす張りの廊下

富山市を訪れたら森家へ

北前船交易によって栄えた富山市岩瀬の歴史を今に伝える森家。様々な技巧が凝らされた家屋はいつまでも眺めていたくなるほど美しいです。富山駅から富山港線でアクセス可能なので、富山市を訪れた際はぜひ森家を訪れてみてください。
富山市公式ウェブサイト

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