湯守に聞く「地・温泉」の魅力 第11弾【新玉川温泉】

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「THE ONSEN」の魅力に迫る!

旅行の楽しみといえば、その土地ならではのグルメや季節ごとに表情を変える絶景、あとはやっぱり「温泉」ですよね!東日本各地に「地・温泉」と呼ばれる、その地に根差し地元の人に昔から愛されてきたお湯があることはご存知でしょうか?かつては湯治場として、そして現在も人々を癒す温泉宿の数々。身も心も温まる「地・温泉」の魅力をインタビュー形式でご紹介します!

「湯守」とは…

「お湯を守る」と書いて「湯守(ゆもり)」。言うなれば、温泉の管理人です。お湯の量や温度などを管理する役割を担っています。本企画で紹介する「地・温泉」の湯守たちが誇る、各地に根付いた伝統的なお湯は長い歴史の中で彼らによって守られているのです。

八幡平国立公園内に位置する「新玉川温泉」

連載企画「湯守に聞く「地・温泉」の魅力」第11弾としてご紹介するのは秋田県の「新玉川温泉」。湯守の畠山さんにお話をお伺いしました。
外観 秋の様子
新玉川温泉に宿泊する、おすすめツアー【日本の旅、鉄道の旅】

新玉川温泉と言えば「強酸性」の源泉!

大浴場
ー新玉川温泉の特徴といえば、強酸性の源泉。その特徴・魅力とは?

湯守 畠山さん
「新玉川温泉では、「玉川温泉」と同じ源泉からお湯を引いております。こちらのお湯は、世界でも珍しい塩酸を主成分とした強酸性の泉質で、pH値は約1.2とレモンの10倍以上の酸性です。温泉に浸かっているとピリピリとした刺激を感じます。」
大浴場には様々な浴槽が

「まずは濃度50%のお湯を」14種類の浴槽で構成される大浴場

ー新玉川温泉の大浴場には強酸性のお湯で構成された14の浴槽があり、どのように楽しめばよいのか迷ってしまいそう。おすすめの楽しみ方を教えてください。

湯守 畠山さん
「まずは濃度50%のお湯で体を温泉に慣らし、慣れてきたらご入浴時間等を調整し、それぞれのお風呂でご自分に合ったご入浴をお楽しみ下さい。
いきなり100%の源泉に浸かるのは控えたほうがよろしいです。体調が思わしくないときは、お体の状態に合わせて、ご入浴回数や時間を少なくしたり、休浴したり、無理のないご入浴をお楽しみください。」
徐々に体を慣らしていきましょう

異なる風情の露天風呂も楽しんで

ー新設された露天風呂は、開放感や落ち着きのある雰囲気がとっても素敵です。どのような景色を楽しむことが出来るのでしょうか?
八幡平の自然に包まれたような露天風呂
湯守 畠山さん
「ぶなの森の爽やかな風を感じながら、安らぎの時間をお過ごしいただけますよ。春~夏にかけて高山植物を植栽しています。冬は、豪雪ならではの雪見露天がお楽しみいただけますのでおすすめです。」
ひんやりした空気の中で楽しむ露天風呂も格別

屋内岩盤浴でも温泉の効能を満喫しましょう

ー新玉川温泉には、大浴場・露天風呂に加えて「屋内岩盤浴」もあるのが魅力的。色々な形で温泉の力を感じることが出来るのですね。

湯守 畠山さん
「床下に源泉を流し、北投石の形成が見られる玉川温泉と同様の環境に設計。 塩酸や硫酸、ラジウムなど、源泉に含まれる高濃度のマグマ由来成分の恵みを享受できます。」
20年分の源泉由来成分がしみ込む御影石を使用した岩盤浴場

秋田のご当地メニューも揃うバイキング

ー新玉川温泉の夕食は日替わりバイキング。様々なメニューが提供されるそうですが、中でもおすすめのメニューを教えてください。

湯守 畠山さん
「きりたんぽ鍋、いなにわうどん、いぶりがっこ、じゅんさいなど。また、オープンキッチンでは比内地鶏鉄板焼、八幡平ポークしゃぶしゃぶ、季節の天ぷら、などのほか秋田の食材や素材を使用した創作料理を楽しむことができます。※内容は日替わりや季節によって変わっております。」
バイキング・オープンキッチンイメージ

秋は紅葉、冬は銀世界の新玉川温泉

十和田八幡平国立公園内に位置するということで、季節の移ろいとともに周辺の景色も変化する新玉川温泉。周辺の散策でおすすめ、またこれからの季節の見どころをお聞きしました。
美しいグラデーションの紅葉
湯守 畠山さん
「紅葉では玉川温泉付近はもちろんのこと、八幡平山頂付近や田沢湖高原、乳頭温泉郷、抱き返り渓谷などがきれいです。また、冬期は当館ならではの雪上車体験などがあります。」
雪上車体験

湯守のこだわりとは?

ー最後に、湯守としてのこだわりや思い、お客さまへのメッセージをお願いします。

湯守 畠山さん
「源泉は強酸性のため機械による温度管理はできません。1日に何度も温度を測り、その日の天候やこの先の気温を予測して温度を調整しています。刺激が強い泉質なので温度(高いとより強く感じるため)にはこだわりを持って管理しています。

ここでは、湯量・泉質・効能・自然・温泉文化などの総合力を体験できます。近くにある「玉川温泉自然研究路」では、約98度の源泉が1分間に9,000リットルを湧出する様子や、岩盤浴発祥の場所があります。当館においでの際は是非ともお立ち寄りご体験ください。」

ここならではの温泉文化がある「新玉川温泉」へ

いかがでしたでしょうか?今回は秋田県の「新玉川温泉」について、詳しくお話をお伺いしました。ここならではの強酸性の源泉、秋田の食、雄大な季節の移り変わりを感じる「新玉川温泉」の魅力を体感しませんか?
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◆次回予告◆

連載、湯守に聞く「地・温泉」の魅力 では、今後も東日本の「地・温泉」の魅力を皆さまにお届けします!次回以降もお楽しみに♪
「地・温泉」について、詳しく知りたい方は下記のリンクボタンよりご確認ください。
JR東日本HP「地・温泉」
取材協力:新玉川温泉
※画像はすべてイメージです。

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