青森県十和田市のサスティナブルな伝統工芸、南部裂織を体験してきました【南部裂織の里】
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南部裂織とは
江戸時代、この地方では綿の栽培は難しく、北前船で運ばれた木綿や古手木綿はとても貴重でした。布は大切に使われ、はぎれも粗末にせず、重ねて刺し子にしたり、最後には裂いて、地機(じばた)で、経糸(たていと)に麻糸を張り、緯糸(よこいと)にこの裂いた布を織り込み、夜着、仕事着、帯、前かけ、炬燵がけなどを作りました。
南部裂織保存会について
以来、先人の残した手織りの技の保存と普及に取り組んでおり、南部裂織の魅力を発信しています。
設立された当初は伝統的なこたつ掛けの作成などからスタートしましたが多くの人が関わる中で布の色を組み合わせて模様を浮かび上がらせるアート作品にもなってきたとのこと。ビルのインテリアにも採用されたこともあるそうです。
南部裂織の作り方
地機(織機)も手作り!!
どうやって織るの?
まずは古布を裂く【緯作り】
現在では日本全国から思い出の着物を裂織にしてほしいとオーダーされて送られてくるそうです。
織機に経糸をかけます
いざ、織り始めます
実際に体験してきました
紐を結んだ足を前に出し、緯糸を通し、今度は足を引いて、緯糸を通す。
慣れないうちは頭を使い、またしっかりと腰掛けないと経糸が緩んでしまうことも。何度も繰り返していくうちに少しずつコツがみえてきて、気付くと集中して織ることができました。
糸玉を全て織ってしまうと新しい緯糸に変え織りすすめていきます。どんな色で織るのかを考える時間はとても楽しいですが、経糸と緯糸がどのように交じり、どんな作品になるかは緯糸を選ぶ段階から大事になってきます。一つとして同じ作品とならないこと、自分の選ぶ緯糸によって同じ色合いでも全く異なるというのは実際に織ってみて初めて体験できました。
お土産も豊富です
体験以外にも保存会の皆さんが作った裂織で作られたコースターなどコンパクトな物からバッグなどさまざまなお土産品が。当然裂織の柄は二つとして同じものはない世界に一つだけの製品です。お気に入りの柄があったらチャンスを逃さず購入してみてください。
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●所在地
〒034-0051 青森県十和田市大字伝法寺字平窪37−21
●アクセス
JR八戸駅より車で40分
●営業時間
10:00~16:00(体験受付は14:30まで)
月曜定休
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