2024年版!800本の桜が咲き乱れる東京の桜の名所!【上野恩賜公園】

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上野恩賜公園の桜 写真提供:台東区
1873年(明治6年)日本で最初の公園として指定された上野恩賜公園。現在は博物館や美術館、動物園などが集まる文化ゾーンとしてたくさんの人が訪れます。園内には約1,200本の桜の木があり、毎年春にはたくさんの人で賑わうお花見スポットとしても有名です。

いつから上野公園は桜の名所になったの?

「上野のお山」と人々から呼ばれてきた高台にある上野恩賜公園、通称上野公園。江戸時代、このあたりは東叡山(とうえいざん)寛永寺(かんえいじ)の敷地で、広大な自然を残していました。上野のお山の桜は、寛永寺を創建した天海僧正(てんかいそうじょう)が桜好きであったことから、桜で有名な奈良の吉野山から桜を移植させたことに始まったと言われています。上野の花見は高貴な宴席もありましたが、庶民も桜の花を愛でる格好の場所として知られていたようです。江戸の町にはまだ物見遊山に出かける場所は少なく、上野の桜は江戸っ子たちの間で評判になり、人々が殺到するように。1827(文政10)年に発行されたガイドブック『江戸名所花暦』には、江戸で一番の花(桜)の名所は東叡山(寛永寺)と紹介されたそうですよ。

上野恩賜公園おすすめ写真映えスポット

不忍池

不忍池のアヒルのボート 写真提供:台東区
不忍池からスカイツリーを望む 写真提供:台東区
上野公園内に位置する不忍池(しのばずのいけ)。不忍池は、「蓮池」「鵜の池」「ボート池」3つの池からなっていますが、大きく広がる池の中央を分断するように橋が架かっているのが特徴的です。主に「蓮池」側に桜が植えられており、池のほとりを歩いていると池に垂れ下がる桜を見ることができます。散歩がてらにぶらりと桜を鑑賞してみてもよし、ボートに乗って水上からのんびりとお花見してもよし。また、不忍池から見えるスカイツリーと不忍池辯天堂(しのばずのいけべんてんどう)の新旧が融合したコラボ写真は、桜の美しさも相まってインスタ映えとしてもおすすめです。

清水観音堂

寛永寺・清水観音堂の月の松 写真提供:台東区
上野公園入り口近辺の西郷隆盛像から歩いてすぐの清水観音堂(きよみずかんのんどう)。京都東山の清水寺を模した舞台造りのお堂で、1631年(寛永8年)天海僧正によって建てられました。この清水観音堂の目の前にある有名な松が、歌川広重も浮世絵に描いた「月の松」です。このきれいな月の輪っかの中に、わずかにのぞける不忍池辯天堂をおさめて写真を撮るのがおすすめ。月の松の周囲を満開の桜が彩るようすは、華やかさが一層増して絶景です。
本堂裏手には「秋色桜(しゅうしきざくら)」という、江戸時代から知られる桜があります。「江戸名所花暦」「江戸名所図会」などに登場しているかつての名桜の中で、代を重ねながらも今なお、お花を咲かせる桜なんです。春なのに秋色?不思議ですよね。この枝垂れ桜の近くにはその由来にちなんだ句碑がありますので、ぜひ実際に行ってご覧になってくださいね。

今年も「うえの桜まつり」が開催されます!

第75回うえの桜まつり
開催日程:令和6年3月16日(土)から4月7日(日)
開催場所:上野恩賜公園
※桜の開花状況により変更となる可能性があります。

まだイベントの詳しい内容については発表されていませんが、毎年様々なイベントを開催しています。昨年は、骨董市・日光軍団の猿まわし・草花市・祭囃子と寿獅子などが催されています。夜になると、ボンボリが灯され、ライトアップされた幻想的な夜桜も楽しむことができます。また、期間中に開催される「うえの桜フェスタ」では、ステージイベントや屋台など、多くの人で賑わいます。

うえの桜フェスタ
開催日程:令和6年3月22日(金)から3月31日(日)
開催場所:上野恩賜公園噴水前広場

実施内容は、一般社団法人上野観光連盟のホームページ又はお電話にてお問い合わせください。
一般社団法人上野観光連盟ホームページはこちら
写真提供:台東区
桜の例年の見頃は3月下旬~4月上旬ですが、気象条件により前後する場合があります。最寄りの上野駅からも近く、桜の開花時期は様々なイベントも予定されており子供から大人まで楽しめる上野公園。かつて、江戸の人々も三味線などを抱えて花見に出かけ、歌、踊りを楽しんだそうです。今年の春は、江戸っ子にも人気だったお花見スポット「上野公園」で、美しい桜を味わってみてはいかがですか。

上野恩賜公園 公式サイトはこちら
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