まるで動く日本酒バー!観光列車【越乃Shu*Kura】で新潟の風景と日本酒を楽しむ旅

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日本酒にお米にお魚…。新潟は美味しいものがたくさんある美食の宝庫!上越妙高駅から十日町駅や越後湯沢駅、新潟駅を走る「越乃(こしの)Shu*Kura」は新潟の魅力をとことん満喫できるJR東日本の観光列車「のってたのしい列車」の1つです。大きな車窓から新潟の海や田園風景を楽しみながら日本酒を嗜む贅沢な旅に出かけてみませんか?
「越乃Shu*Kura」ロゴ

「越乃Shu*Kura」とは

「越乃Shu*Kura」は新潟の壮大な土地で育てられたお米と、そのお米から作られた美味しい地酒、広大な景色を楽しむことができる新潟の魅力満載の列車です。1号車食事付旅行商品では新潟の日本酒や郷土料理を使用した軽食、おつまみなどが提供されます。お酒が好きな方にはぜひ一度は乗っていただきたい列車の1つ!

「越乃Shu*Kura」には上越妙高駅〜十日町駅間を走る「越乃Shu*Kura」、上越妙高駅〜越後湯沢駅間を走る「ゆざわShu*Kura」、上越妙高駅〜新潟駅間を走る「柳都(りゅうと)Shu*Kura」と、3つの運行ルートがあり、それぞれ名称が異なります。今回は「柳都Shu*Kura」の様子をご紹介します!
「越乃Shu*Kura」で乾杯

上越妙高駅から出発

「柳都Shu*Kura」は上越妙高駅から10:02に出発します。東京から向かう場合は7:52東京駅発/9:54上越妙高駅着の新幹線「はくたか」が直近に到着する新幹線になりますが、乗り換え時間は8分間です。一度JRの改札を出て、えちごトキめき鉄道の改札に入るので時間には注意してくださいね。
※2023年6月時点の運行情報です。
※最新の運行情報をご確認ください。

上越妙高駅のみどりの窓口の前には「越乃Shu*Kura」の乗務員と同じ制服を着た「青海川しゅか」のBIGパネルが!「青海川しゅか」は位置情報アプリゲームのキャラクターで、2023年9月30日までJR東日本新潟支社公認「キャンペーンPR大使」を務めているんです。この制服は「越乃Shu*Kura」の乗務員限定のもので、車内でも見ることができますよ。
上越妙高駅限定「青海川しゅか」BIGパネル

「越乃Shu*Kura」入線

えちごトキめき鉄道のホームに「越乃Shu*Kura」が入線します。なかなかお目にかかることができない「のってたのしい列車」は入線シーンから見るのがおすすめ!乗車前のワクワク感が倍増してさらに楽しい旅になりますよ。この日は9:45ごろに入線しました。
※入線時刻は最新の運行情報をご確認ください。

「越乃Shu*Kura」の車体には、藍下黒色と呼ばれる日本の伝統色が使われています。藍下黒とは、藍を下染めに使用した黒色のことで、新潟の雪景色を思わせる白色と組み合わさることで、広大な新潟の空気を思わせるような落ち着いた色合いになっています。乗車口の横にあるロゴは、升をイメージしたかのような可愛らしいデザインで人気の撮影ポイントです。
「越乃Shu*Kura」の外観
ロゴと撮影
乗車後は列車の外観をゆっくりと見るタイミングがあまりないため、出発前に列車の外観やロゴの写真を撮るのがおすすめです。

「越乃Shu*Kura」に乗車

「越乃Shu*Kura」の「Shu」は酒、「Kura」は蔵、「*」は米・雪・花をイメージして命名されており、新潟のお酒と自然を楽しんでほしいという想いが込められています。車内のインテリアは酒蔵がイメージされていて、茶色い木目を多く使用した温かみのある日本の色合い。気の張りすぎない雰囲気がまたお酒が美味しくさせる素敵な演出の1つのようにも感じます。座席の柄はお米の文字や花など自然をイメージさせるような可愛らしい和柄です。
らくらくボックスシート
列車は窓を向いた展望・くつろぎペアシートとテーブルを囲めるらくらくボックスシートの1号車、売店や立ち飲みスペースがあるイベントスペースの2号車、リクライニングシートとフリースペースの3号車で構成されています。また列車の窓はとても大きく、ゆっくりと走るため新潟の豊かな自然を地酒と共に堪能できます。
1号車の展望ペアシート
3号車のリクライニングシートとフリースペース
席につくと、アテンダントの方からコースの案内があります。「越乃Shu*Kura」のコンセプトに相応しい、新潟の地酒を楽しめる基本コースと、新潟の美味しいお菓子が楽しめるソフトドリンクコースから選択可能です。お酒が得意な方も、そうではない方も楽しめる内容になっています。
乗車の記念にオリジナルの巾着とおちょこのプレゼントがありました!ロゴ入りで乗車後も自宅でお酒が楽しめるアイテムです。
乗車記念のオリジナルおちょこ
おもてなしをしてくれるアテンダントの制服は酒蔵の帆前掛けをイメージしており、紐は実際の酒蔵でも使用されているものとか。制服からも酒蔵がイメージできますね。
アテンダントの制服

ウェルカムドリンク「柏露花火」と「雪男サイダー」

基本コースのウェルカムドリンクとしてまず運ばれてきたのは、長岡市にある柏露酒造の「柏露花火」。長岡といえば長岡花火がとても有名ですが、それにちなんで名付けられたとのこと。スパークリングの日本酒で、口の中で優しくシュワシュワする炭酸と美味しい日本酒の味が弾け、とっても飲みやすい!

ソフトドリンクコースのウェルカムドリンクは、魚沼市の青木酒造の「雪男サイダー」。青木酒造は魚沼市で300年にわたり酒造りを行っている老舗店。こちらのサイダーは酒造りの仕込み水を使用して作られた、すっきりとした味でまろやかな口当たりのサイダーです。
柏露花火
雪男サイダー

「越乃Shu*Kura」で楽しめるお料理

直江津駅を過ぎたあたりでお料理が運ばれてきます。今回ご紹介する「春Menu (2023年4~6月提供)」では、上越市の人参、キャベツ、玉ねぎ、妙高市のこしひかりが使用された新潟県ならではの郷土料理などが並びます。「越乃Shu*Kura」のメニューは日本酒を楽しむ女性コミュニティ「にいがた美醸」が、メニューの開発に協力しています。

メニューに含まれている「のっぺい」は新潟の家庭ではおふくろの味として親しまれています。使用する食材や「のっぺい」という料理名も地域や家庭によって異なるらしく、一口にのっぺいといっても様々な味なんだとか!「越乃Shu*Kura」ののっぺいは片栗粉でとろみ付けされ、野菜と海鮮の味が口の中に優しく広がる味でした。
春Menu(2023年4~6月提供)
「越乃Shu*Kura」最新のお料理情報は「のってたのしい列車」公式サイトで!
さらに基本コースでは「越乃Shu*Kura」オリジナル大吟醸酒のプレゼントが!瓶での提供のため、車内で飲むのも、お土産として持ち帰って自宅で飲むのも良し!さらにお料理に合わせて「八海山」がおちょこから升へと溢れんばかりにつがれます。「八海山」は南魚沼市が誇る有名な日本酒。「八海山」の強い風味を和らげるためにお塩を少し含んで飲むのがおすすめだそうです。
「越乃Shu*Kura」オリジナル大吟醸と「八海山」
他にも、昆布だしで炊き込んだご飯の上に、にしんの甘露煮が乗った人気の駅弁「にしんめし」をミニサイズで味わえたり、甘すぎず柔らかい食感の「桜香る水ようかん」で季節を感じたり、列車内で贅沢に新潟の酒と食を楽しむことが出来ます。

提供されるMenuはシーズンごとに異なるので、季節のお料理と車窓の両方で楽しむことができます。まさに日本の文化である移りゆく季節ととともに五感で楽しむとはこのことですね。
升の左下が「にしんめし」
春のおしながき

ソフトドリンクコースにはカフェメニュー付き

ソフトドリンクコースにはお料理のあとに米粉クッキーと雪国ドーナツ、雪室珈琲が提供されます。米粉クッキーは抹茶とプレーンの2種類で、サクッとした食感に深みのある味で絶品です。
米粉クッキー(抹茶・プレーン)
カフェ気分も味わえる「越乃Shu*Kura」
雪室(ゆきむろ)とは、雪国・上越地域に伝わる天然の冷蔵庫のことで、降り積もった雪で山を作り、藁で雪を囲い、夏まで貯蔵するという雪国ならではの知恵から生まれました。雪室で保管された雪室珈琲は苦みが抑えられ、まろやかになるのでとても飲みやすいのが特徴。また雪室珈琲が練りこまれた雪国ドーナツはしっとりしていて、ほんのり香るコーヒーの味を楽しめます。
雪室珈琲と雪国ドーナツ

車窓に広がる日本海の景色

お食事やお酒を楽しんだら、次に注目したいのが車窓!潟町駅を出ると青く光輝いた日本海が見えてきます。列車の特徴の1つでもある「大きな車窓」から見る日本海は絶景です!美味しい日本酒と雪室珈琲を片手に、日本海を眺めながら揺られていく…。そんな「越乃Shu*Kura」でしか味わえないひとときを楽しみましょう。
車窓から日本海を眺める

海に最も近い駅「青海川駅」

海に最も近い駅として知られている青海川駅で5分ほど停車します。アテンダントの方が列車と日本海を背景に記念写真を撮ってくれました。日本海の波音や風を体で感じられる魅力的な時間ですね。天気に恵まれると佐渡島が見えるそうで、季節や日、時間によって風景が変化するのも楽しみの1つ。笛が鳴ったら出発の合図です。遅れないように列車に乗り込みましょう!

※列車により停車時間が異なる場合がございます。
※最新の運行情報をご確認ください。
駅名標と日本海
青海川駅で記念写真

2号車のイベントスペース

ジャズのBGMが流れる2号車のイベントスペースはサービスカウンター「蔵守~Kuramori~」と酒樽がイメージされたスタンディングテーブルがあります。「蔵守~Kuramori~」では、人気の駅弁や新潟のお菓子やアイス、お土産が購入できますよ。おすすめの商品は「鮭の焼き漬け」。新潟県村上市は「鮭のまち」として知られており、鮭を大切に食べる文化が根付いてるそうです。冷めても美味しい鮭の焼き漬けはお酒が進む逸品。アイスも新潟らしさを感じる珍しい「味噌味」があります。クセになる美味しさなので一度試してみてくださいね。
鮭の焼き漬け
「蔵守~Kuramori~」の前には「越乃Shu*Kura」オリジナルの限定アイテムがズラリと並びます!オリジナル大吟醸酒をはじめ、ロゴ入りのおちょこやボールペンも。その中でも金のおちょことタンブラーはひと際目に留まります。金物などの「ものづくりの町」として知られる新潟県燕三条にふさわしい商品で、ガラスとは違い落としても割れることもなく、末永く重宝するためお家でよくお酒を飲む方にはおすすめのお土産です。
「蔵守~Kuramori~」
「越乃Shu*Kura」オリジナルアイテム
「蔵守~Kuramori~」には利き酒コーナー(有料)もあります。利き酒日本酒は5種類あり、提供されている日本酒はシーズンごとに異なります。メニューの中で提供された日本酒だけでは物足りない方はこちらで利き酒にも挑戦してみてはいかがでしょうか?
利き酒コーナー
立ち飲みができるスタンディングテーブルでは、大きい窓から新潟の自然を一望できます。酒蔵の格子をイメージした車内インテリアに加えて、おしゃれなジャズもかかり、まるで日本酒バーにいるような気分になりますね♪
スタンディングテーブル
景色を楽しめる大きな車窓
2号車には乗車記念のスタンプや、記念撮影ができるパネルがあります。思い出に残る写真が撮影できますね。
乗車記念スタンプ
「青海川しゅか」撮影ボード

3号車はリクライニングシート

3号車はリクライニングシートの普通車指定席。指定席券売機で購入出来るので、気軽に「越乃Shu*Kura」に乗車できます。2号車「蔵守~Kuramori~」も利用可能なのでお酒やおつまみを買って、ゆったり広めの座席で列車旅を楽しめますよ。
リクライニングシート

「越乃Shu*Kura」車掌の制服に注目

「越乃Shu*Kura」では、乗務員の制服が特別仕様に。スカーフや制帽には新潟の伝統工芸品「小千谷縮(おぢやちぢみ)」が使用されています。小千谷縮とは国の重要無形文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている麻織物です。雪が多い新潟は、作る過程で湿気が欠かせない麻織物を作るのに最適でした。特に小千谷市は雪が多く、湿った空気が保たれていることで麻にとって最適な環境であり、その気候を生かして小千谷縮は発展しました。

小千谷縮の特徴はシボと呼ばれるしわです。もともと麻は水分を発散し、乾燥しやすい素材ですが、シボの要素が加わることによって、さらっとした触感になります。新潟らしい伝統工芸品が使われている乗務員の制服にもご注目してみてくださいね!
乗務員の制服

新潟駅に到着

13:05に終点の新潟駅に到着しました。約3時間の列車旅もあっという間ですね。新潟駅には新潟の日本酒や食など魅力を楽しめるスポットがたくさんあります。

飲み足りなかった方や日本酒好きの方におすすめ「ぽんしゅ館 新潟驛店」

新潟駅西改札を出てすぐのホテルメッツ新潟内「CoCoLo新潟 西館」にある「ぽんしゅ館 新潟驛店」では、なんと新潟県内にある全蔵の日本酒を試飲できるんです!一角には唎酒番所があり、店舗のロゴが書かれたおちょこでの試飲が楽しめます。500円で最大5杯の試飲が可能です。日本酒の他にも新潟限定ビールの「風味爽快ニシテ」や、クラフトビール、名産品やお土産も購入できますよ。

また、「CoCoLo新潟 南館」にある「にいがた銘品街」は、お土産や贈り物のショッピングに最適です。「瑞花(ずいか)」のうす揚や「加島屋」の鮭茶漬け、「田中屋本店」の新潟名物笹団子などがおすすめです♪
お酒の神様に感謝を捧げる「杉玉」が吊られている唎酒番所
唎酒番所の様子

小千谷縮とのれんの店「IONO 古町ルフル店」

新潟駅周辺で、車掌の制服に使われていた小千谷縮を使ったアイテムが購入できるのは「IONO 古町ルフル店」。新潟駅からバスで約10分、徒歩で約30分の古町にあります。ここでは小千谷縮を使ったバックや扇子、名刺ケースなど多くの商品を販売。小千谷縮が気になった方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
「IONO 古町ルフル」外観
「IONO 古町ルフル店」の様子

新潟の食と酒の満喫する「越乃Shu*Kura」で贅沢な列車旅を

いかがでしたか?今回は新潟の食とお酒の魅力と絶景が詰まった列車「越乃Shu*Kura」や、新潟駅周辺のおすすめスポットをご紹介しました。移動時間も観光気分を味わえる観光列車「越乃Shu*Kura」ならではの魅力をぜひ体感してみてくださいね。

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