2023年10月28日(土)に、「ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 秋田犬の里おおだて」に参加してきた様子をお届けします。今回の開催地は、秋田県大館市にある大滝温泉郷。大館市は、コースの名前にもある通り「秋田犬」で有名な地域ですが、「秋田犬」だけではないたくさんの魅力に溢れていました。
「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」とは、日本の温泉地を拠点に「食」「自然」「文化・歴史」などの地域資源をウォーキングやハイキングなどで歩いて巡るイベントです。コースの中では地元の方々が、地域の食、地酒、銘菓など様々な魅力を紹介してくれます。その土地の歴史に触れたり、地域独特の風景などを味わうことができます。
大館市でのONSEN・ガストロノミーウォーキングは今回でなんと7回目!今回は初の試みとして、被災からの復旧を果たした花輪線を活用して、大滝温泉郷を歩く行程となっております。さぁ、どんな出会いがあるかワクワクしながら、集合場所の「大館市観光交流施設 秋田犬の里」へ向かいましょう。
既に40名ほどの参加者が集まっており、賑やかな雰囲気。受付にて、ONSEN・ガストロノミーウォーキングのオリジナルポシェットをいただき、その中にはコースマップと手ぬぐいが入っていました。足湯にも立ち寄るので、手ぬぐいはありがたいですね!ポシェットと手ぬぐいはピンク色と青色の2セットがあり、色ごとに分かれて歩くための目印になっていました。私たちはピンクグループ!
開会式を行い、「秋田犬の里」の目の前にあるJR大館駅から花輪線に乗車します。ここ大館駅の駅舎は新築工事が進められており、実はこの日の翌日に新駅舎がお披露目となる絶妙なタイミングでした。言い方を変えれば、私たちは仮設駅舎の最終日に立ち会えたのです。また新駅舎を見に来たいですね!
電車から降りると、なんだかお祭りのような音楽が聞こえてきます。駅前で、地域のみなさんが大歓迎でお出迎えをしてくださっていました!拍手を受けながらお出迎えしていただき、とても感動しました。「十二所天鳴太鼓(じゅうにしょてんめいだいこ)」の演奏を2曲楽しみ、気分も盛り上がったところでいよいよ、ウォーキングスタートです。
お待ちかねのグルメ!「永華」は、2023年の3月に開店したばかりの中華料理屋さん。サイズが大きく、ボリューム満点の餃子をいただきます。野菜が多めのネタに味がしっかりとついているため、醤油などをつけなくてもとっても美味しい!
次のポイントに近づくと、香ばしい香りが食欲をそそります。畑にセッティングされたコンロで、ネギ丸ごと焼かれているではありませんか!焼き立てのネギの中はとろとろして、甘みを感じながらあっという間に完食です。
一緒にドリンクをいただきます。秋田のお米と天然水を使用した「本醸造 秋田流 生酛(きもと)」と、ホットりんごジュースから選べます。こちらの日本酒は大館の酒造「北鹿(ほくしか)」で醸造されているもの。甘さの中にも力強いキレのある飲みごたえです。
歩き進めていくと、今回のコースの見どころのひとつ「アップルロード」に入りました!ちょうど旬を迎えたりんごたちが、真っ赤に染まって収穫を待っています。歩いていても、ほのかにりんごの爽やかな甘い香りがします。
「アップルロード」を楽しみながら進んでいくと、りんご狩りのポイントに到着です。ビニール袋をもらい、ひとり2つ好きなりんごを選んでお持ち帰りすることができます。「赤いものを探してみてね~」と農家さん。慎重に吟味して、一番赤そうなりんごをGETしました。自宅で食べるのが楽しみです!
道路にある温度表示は18度!10月下旬とは思えない暖かい気候の中、すすきの横を元気に歩いていきます。反対廻りでまわっていた青グループのみなさんと挨拶をかわしながらすれ違っていきますが、手元を見るとお土産をもっています!
たんぽとは、きりたんぽ鍋にいれる前の状態をいい、それに甘辛い味噌をつけて香ばしく焼き上げたのが、ご当地グルメの「みそつけたんぽ」です。地元の中学生のみなさんが、「お母さん」たちと協力して、一生懸命にみそつけたんぽをふるまってくれます。焼き立てのたんぽは、外はカリっとしていて、中はもっちりとしたお米の弾力が楽しめます。田んぼを眺めながら大滝温泉郷の自然に囲まれて、郷土料理をいただくのは、まさにONSEN・ガストロノミーウォーキングの醍醐味ですね。
みそつけたんぽと一緒に、「ローズサイダー」や「秋田犬ビール」のドリンクサービスもあります。椅子が用意されていたのでひと休みしながら、私は「ローズサイダー」をいただきました。市内にある「石田ローズガーデン」で売られているそうで、うすいピンクのサイダーから華やかなバラの香りがする素敵なドリンクでした。秋田犬ビールもカワイイデザインですね!
こちらのポイントでは、ごま餅づくり体験もすることができました。白ごま、黒ごまがそれぞれ練りこんであるお餅を1つにまとめて仕上げます。お餅が包んであったラップを外すと、ふんわりとごまの香りが広がります。優しい「お母さん」の説明で、あっという間に完成!手作りずんだ餅のお土産も持たせてくれました。
お土産を片手に、ウキウキしながら次のスポットへやって来ました。住宅街にポツンと突然現れる、こじんまりとしたこの教会はなんと国内最古の木造平屋建ての教会堂なんだとか。教会の中の写真は掲載ができなく残念ですが、白と水色をベースにかわいらしいデザインとなっていました。
廃校となった小学校の校舎を活用した工場で熟成させた生ハムを使用。クリームチーズを生ハムで包んでいますが、なにか歯ごたえがあるものがあります。聞くと、いぶりがっこがクリームチーズに混ぜてあるそうです。地元の食材をふんだんに使用していて、素敵です!
今回のコースも終盤に近付いてきました。朝出発したJR大滝温泉付近にもどり、さらに駅を通り過ぎたところに現れた、鳥居とその横には木造の屋根がついた小さな小屋。ここは全国でも珍しい、境内に足湯がある神社「大滝温泉薬師神社」です。
最後まで、おもてなしが尽きません。ゴール地点では、大館の食材を詰め込んだ昼食セットが用意されています。芋の子汁、比内地鶏の焼き鳥、あきたこまちのおにぎり、「畑のキャビア」ともよばれる「とんぶり」など、こんなに食べさせてもらって良いの?!と驚いてしまうほどの内容です。既に、お腹も満たされていましたが、どれも大変美味しくきれいに完食しました。途中、参加自由のピラティス体験も始まったりと、ゴール地点では思い思いの時間を過ごしていました。
ONSEN・ガストロノミーウォーキングに来たのですから、温泉は忘れてはいけませんね。アンケートに答えると温泉の入浴券がもらえます。ゴール地点には、県内最古の歴史を誇る、地元大滝温泉を使用した由緒ある温泉があります。歩き疲れた身体を癒しましょう。
様々な温泉地で開催されている「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」のうち、今回は秋田県大館市大滝温泉編を紹介しました。地元の美味しいものを食べたり飲んだりしながら、地域ならではの景色も楽しむことができ、さらには地域特有の文化や歴史を学ぶことができる「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」に参加してみませんか?