鉄道と青函連絡船の記憶を刻むホテル~懐かしの黒い枕~【JRイン函館vol.2】

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ロビーにある駅名標は、函館駅で実際に使われていた本物です

かつての引き込み線跡地に建つホテル

JR函館駅に隣接するホテル、「JRイン函館」。
今回は「JRイン函館」のコンセプト、「鉄道と連絡船の記憶を刻むホテル」についてご紹介します。
JRイン函館は、かつて函館駅から青函連絡船に繋がる引き込み線があった場所に建っています。
青函トンネルが開業した1988年3月まで、青森と函館の間を往復していた青函連絡船は、船の中に線路が敷かれていて、貨車を直接積み込むことができました。そのため、JR函館駅から連絡船まで線路があったのです。
函館市青函連絡船記念館「摩周丸」

入り口を入るとヘッドマークがお出迎え

ヘッドマークも本物です
入り口を入ると、床には線路を模したレール状の装飾があり、突き当りにあるディーゼル機関車の壁画へとつながっています。
また壁面には、元国鉄カメラマンで現在「語りつぐ青函連絡船の会」副理事長を務める白井朝子氏が撮影した青函連絡船のパネルが展示されています。
その他、実際に使われていた、かつて青函トンネルを走っていた寝台列車や、函館にゆかりのある列車のヘッドマークが並べられています。

懐かしの青函連絡船の「黒い枕」

復刻した「懐かしの青函連絡船の黒い枕」
JRイン函館には、素材の異なる枕を自由に選ぶことのできる「選べる枕コーナー」が設けられています。2023年11月、その選べる枕に「青函連絡船の黒い枕」が加わりました。
この黒い枕は、青函連絡船で実際に使用されていた本物の枕を元に、同じ素材や寸法で忠実に再現したものです。「函館市青函連絡船記念館摩周丸」を運営するNPO法人「語りつぐ青函連絡船の会」の協力のもと、地元函館の職人さんの手により制作された黒い枕は、1日限定15名様に無料で貸し出しされています。(※先着順・無料)

最上階のラウンジでのんびりしませんか

展望ラウンジからは函館山を一望
JRイン函館ではこの他にも、枕木を再利用した季節のオブジェや、青函連絡船の模型などがあり、鉄道と青函連絡船の思い出に触れることができます。
12階の展望ラウンジには、青函連絡船や鉄道に関する多くの書籍があり、窓からは函館港に係留・保存されている摩周丸を望むこともできます。
ゆっくりと読書をしながら、青函連絡船に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
函館への旅の思い出におすすめです。
12階には大浴場もあり、JRイン函館ならではのトレインビューの景色を楽しむことができます。
函館への旅行の際には「鉄道と連絡船の記憶を刻むホテル」JRイン函館に泊まって唯一無二の体験をしてみませんか。

画像提供:JRイン函館
1/100スケールの初代「十和田丸」の模型
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