【第1弾・旅マエイベント編】石川・中能登町「発酵文化×防災の伝承ツーリズム」レポート

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石川県中能登町は、名前のとおり能登半島の中間に位置する町です。2024年1月1日に発生した能登半島地震では、中能登町内でも建物が全壊する等の被害がありました。しかし、海に面していないことから津波被害の心配がないなど、奥能登と比較すると比較的被害が少なかったため、復興の後方支援拠点として能登半島の復興に取り組んできました。今回、中能登町の皆さまが今伝えたい防災知識や、能登の復興に向けた伝統的な発酵文化の魅力紹介を行うイベント・ツアーを実施しました。ここでは、企画に携わった*and trip.編集部員が当日の様子を3回に分けてたっぷりとお伝えします!

能登の発酵文化を知る!どぶろく試飲イベント

2024年10月2日(水)に駅たびコンシェルジュ池袋にて、発酵文化をPRする試飲イベントを実施しました。当日は(一社)中能登スローツーリズム協議会の方にお越しいただき、能登の発酵文化のご説明や、能登半島地震の被害状況などをご説明いただきました。イベントは午前1回、午後2回の計3回で、28名の方にお越しいただきました!
イベント概要

能登半島地震の被害状況

冒頭、能登の歴史や中能登町の概要をご紹介いただいた後、能登半島地震の被害状況をご説明いただきました。珠洲市、輪島市、七尾市の状況や金沢と能登半島を結ぶ「のと里山海道」の様子、避難所の様子等を画像を用いてご説明いただきました。中能登町は震度6弱を観測し、家屋全壊等の被害もあったものの、奥能登や周辺市町と比較し被害は少なかったと言います。また、中能登町は海に面していないことから津波被害の心配はなく、隣接市町から道の駅や商業施設の駐車場への避難者も多かったそうです。

そして、被害が少なかったことから自衛隊や消防などの復旧車両が道の駅などの駐車場を基地として活用し、中能登町を拠点に奥能登への復興を行っていました。中能登町はまさに復興の後方支援拠点なのです。
能登半島の被害状況をご説明

能登の魅力「発酵文化」が根付いたワケ

今回のイベントでは、そんな能登の元気を支える中能登町の方々が、能登の復興のために「発酵文化」をPRしてくださいました。

能登は魚介類・米・野菜・山菜など食材の豊富さに恵まれた土地ですが、夏は高温多湿、冬は厳しい寒さであることが特徴です。高温多湿だと食品が腐りやすいため、腐りにくくするための工夫が必要になります。また、厳しく長い寒さを乗り越えるには食材の長期保存技術が必要ですよね。このようなことから、能登では食品を発酵させる技術が発達したり、保存・加工技術が磨かれてきました。更に、発酵に欠かせない材料である米や塩が豊富に採れるという点も、能登に発酵文化が根付いた理由の一つと言われています。
伝統的な発酵食「かぶら寿司」

能登の代表的な発酵食とは?

続いて、具体的に能登にはどんな発酵食があるかをご紹介いただきました。お住まいの地域によっては、あまり馴染みのない発酵食もありますよね。

●どぶろく

米と米麹を原材料としたお酒のことです。中能登町は「どぶろく特区」に認定されており、町内全域で農家民宿や農家レストランなどを含む農業者による「どぶろく製造」が可能な地域なんですよ。

●かぶら寿司

「かぶ」に切り込みを入れブリを挟んで甘麹で発酵させた「なれ鮨」のことです。かぶ、ブリを使用することから冬が旬とされ、縁起物として正月料理に使われる郷土料理です。

●いしり

「いしる(魚汁)」とも呼ばれる、イカや鰯を使った魚醤のことです。

●こんかいわし

鰯をぬかに漬け込み、乳酸発酵させたもののことです。
今回試飲いただく太郎右衛門さんのどぶろく

どぶろくの試飲

続いて、お待ちかねのどぶろく試飲タイムです。今回ご用意いただいたのは、中能登町どぶろく特区登録への第一人者である「太郎右衛門」さんのどぶろくと甘酒です。製造者である田中さんは、酒づくりをするために農協を早期退職し、3年間酒蔵で蔵人として修業した後に、「中能登町をどぶろくで活性化させたい」とどぶろく特区の登録を働きかけられた、まさに中能登どぶろく特区登録の第一人者なんです!太郎右衛門さんのどぶろくは、能登の里山里海で磨かれた選りすぐりの食品“世界農業遺産未来に繋げる「能登の一品」”として石川県に認定されています。そんな太郎右衛門さんこだわりの味を堪能いただきました!
どぶろくと甘酒の試飲

ツアーのご紹介~旅マエイベントから旅へ!~

イベントの最後に、2024年11月26日(火)~28日(木)の2泊3日で実施するツアーをご案内しました。今回のイベントに登壇いただいた中能登スローツーリズム協議会の方々にガイドをしていただき、太郎右衛門さんでのどぶろくづくり見学や、かぶら寿司づくり体験などの発酵文化に触れていただく内容です。そして震災の観点からも能登を知っていただくため、ダンボールベッドづくりや保存食の試食といった「防災体験」を通じて防災の知識も学んでいただくツアー企画です。ツアーの様子はレポート第2弾・第3弾でお伝えします。
ツアー概要

イベントに参加したお客さまからの声

・一日も早く元の生活に戻れるようお祈りしています。
・震災、豪雨のダブル被害で本当に大変でしょうが、明けない夜はありません。頑張れ!!
・またこのようなイベントに参加できるのを楽しみにしています。
・イベント企画に参加したり、商品を購入するなどして応援したいと思います。
・どぶろくの酸味が丁度良かったです。
・どぶろくがクセになりそうです!
・中能登町で作られたどぶろくと甘酒を飲むことができて良かったです。

中能登町・能登への応援メッセージや、どぶろくへの嬉しい感想をたくさんいただきイベントは終了しました!レポート第2弾からはツアーの様子をお届けしますので、是非チェックしてみてください♪

▼第2弾・ツアー編(前編)はこちら

▼第3弾・ツアー編(後編)はこちら

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